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2013年に公開された日本の映画作品 ウィキペディアから
『HK 変態仮面』(エイチケー へんたいかめん)は、あんど慶周の漫画『究極!!変態仮面』を原作とする日本映画のシリーズ。2013年に第1作が公開された。
2013年4月に第1作『HK 変態仮面』、2016年5月に続編『HK 変態仮面 アブノーマル・クライシス』が公開された[1]。いずれも福田雄一の監督、鈴木亮平の主演による。
漫画では端役だった大金玉男が全編通しての敵として登場、紅優高校の地下に眠る金鉱を手中に収めるため、戸渡を始めとする刺客を学校に差し向ける。同作では大金自身も変態仮面と渡りあえるほどの空手を駆使する他、最終的には巨大ロボットを駆って変態仮面と直接対決に赴くなど、原作の雰囲気は踏襲しつつも、物語は完全にオリジナルであり、登場人物も一部異なる。
変態仮面の顔は、原作漫画同様の白眼が描かれたマスクの上にパンティを被った表現となっている。一方で身体は直接鈴木の肉体が露出している。
俳優の小栗旬は映画化にあたって主演を希望したが、これを知った所属事務所の上層部が「イメージ崩壊になるから」との理由で即刻NGを出し、そのためやむなく脚本協力になった、という都市伝説的な逸話がある。
第1作『HK 変態仮面』は、2013年4月13日に公開された。監督の福田雄一が脚本も手がけているが、原作のファンである小栗旬が脚本協力として参加している。主演の鈴木亮平は、超筋肉質の変態仮面を演じるため、体重を一度15kg増量した上で脂肪をそぎ落とすという肉体改造を行った[2]。
PG12指定。キャッチコピーは「愛子ちゃん、どうか俺の闘う姿を見ないで欲しい。」「俺は正義の味方だが どうやら正義は俺の味方ではないらしい」。
2012年11月、映画館にて予告編が告知上映された[3]。予告編の最後には『“変態”って言えなかったらタイトル「HK」でも買えるよ』とある。2013年2月、実写映画化が正式発表された[4]。
2013年4月6日に新宿バルト9にて先行公開の後、同年4月13日より全国で公開された。配給はティ・ジョイ。公開前から大きな反響を呼んでおり、公開後には上映館数を当初の12館から27館まで増やした。また、公開規模にもかかわらず4月30日には興行収入が1億円を突破する破竹の勢いをみせた[5]。
上映マナー用の短編フィルムも作成されており、「変態仮面が劇場マナー違反の迷惑客を必殺技で注意するのだが、一番の迷惑客は全裸に近い変態仮面自身だった」という内容である。
台湾では、2013年4月9日に台湾ゴールデンホース・ファンタスティック映画祭でプレミア上映され[6]、同年5月3日に一般公開された。公開前からテレビCMが流れ、首都・台北の街中には150台の『変態仮面』ラッピングバスが走った。公開3日間の興収も468万台湾元となり、週末興行収入ランキングで『アイアンマン3』、ダニー・ボイル監督の最新作『トランス』に続く第3位につけた[7]。
この他、香港では2013年7月に公開、アジア以外でもニューヨーク、スイス、スペインなど10近くの映画祭からのオファーが殺到した[8]。試写会や予告編などでは大爆笑となりセリフが聞こえないほどになったり、北米などでは「パンティーを被ってコスプレする観客」が登場するなど、日本のHENTAIコメディーは軒並み好評価を得た[9]。
紅優高校に通う内気な高校生・色丞狂介は転入生・姫野愛子に一目惚れするが、帰宅時に彼女が立てこもり事件の人質になるのを目撃する。とっさに建物に侵入した狂介はロッカールームで犯人の一人を倒すと、相手のマスクを取って仲間のフリをすることを思いつく。しかし狂介は薄暗い部屋でマスクと間違え、なぜか偶然落ちていた女物のパンティーを被ると、突如変態仮面に変身してしまう。実は狂介の中には両親から受け継いだ熱き変態の血が流れており、呼び覚まされた驚異的な身体能力と必殺技により犯人たちを倒して愛子を助け出す。
狂介はその後も変態仮面に変身しては人々を助け“正義の変態仮面”として有名になり[10]、愛子もそのヒーローに憧れ始める。ある日、転校生・大金玉男が仲間と共に高校にやって来るが、狂介は彼らの拳法部乗っ取りの企みを知って変態仮面となり大金たちを倒す。躍起になった大金はその後、真面目仮面など4人の刺客を立て続けに送り込むが、彼らも変態仮面の敵ではなく全員倒されてしまう。それでも諦めない大金は、次なる作戦を考えると手下から「変態仮面が現れる時、愛子がいつも一緒にいる」との助言を受ける。
そんな中、街に女性たちのスカートをめくる変態仮面(以下、ニセ変態仮面[11])が現れるようになり、濡れ衣を着せられたことに狂介は悩む。やがてニセ変態仮面が「1,000人のスカートめくりを実行する」と予告し、狂介は汚名をそそぐため彼と戦うことを決意する。しかしその後、狂介はニセ変態仮面に格上の変態ぶりをまざまざと見せつけられて戦いに敗れ、自信喪失して変身できなくなってしまう。
翌日、狂介はニセ変態仮面の正体は教師・戸渡と気づくが、戸渡は拳法部部員を倒した後、大金と手を組み、愛子を人質に取ってしまう。狂介は勇気を出して立ち上がり、素のままで大金との闘いに挑むと、正義の変態としての誇りを取り戻して変態仮面に変身し、大金を倒す。ニセ変態仮面となった戸渡と、変態同士の熱き戦いに臨んだ狂介は激闘の末勝利するが、被っていたパンティーが破れて愛子に正体がバレてしまう。
英題は"HENTAI KAMEN: FORBIDDEN SUPER HERO"[13]。
『HK 変態仮面 アブノーマル・クライシス』(エイチケー へんたいかめん アブノーマルクライシス)は、2016年5月14日公開の映画で、『HK 変態仮面』の続編となる。前作に引き続き監督・脚本は福田雄一、主演は鈴木亮平が務める[1]。前作では予算が足りずに制作できなかったパンフレットが、本作では前作の未公開画像も収録して発売された[15][16]。
前作と異なり、PG-12の年齢制限が外れている。キャッチコピーは「世界からパンティが消える。正義が消える。」。
パンティを頭に被ると変態仮面に変身する色丞狂介は、恋人・姫野愛子と同じ大学に通いながら、悪者を見つけては正義の変態ヒーローとして街の安全を守っていた。しかしある日、狂介は変態行為に否定的な愛子から「犯罪者は警察に任せるべき」と言われ、変身時に使用する彼女のパンティを返すことに。その直後、水泳の授業中に他の女子学生と共にロッカーからパンティが失くなった愛子は、パンティ欲しさに狂介が盗んだと疑う。否定する狂介を信じられない愛子がその場を後にすると、密かに彼女に片思いする同級生・真琴正から心配される。
ある時、若い女性教授・綾田椎名のピンチを救った狂介は彼女にお礼のキスをされるが、偶然愛子にそれを見られてさらに印象を悪くしてしまう。帰宅する狂介の前に現れた掃除機人間の怪人を変態仮面になって倒すが、敵から数年前に倒したはずの強敵・大金玉男が生きてきたことを知らされる。翌日、狂介は愛子に玉男の生存を告げるが、彼女は「彼が椎名と付き合うために嘘をついてる」と疑い、突如アメリカに短期留学してしまう。そのころ玉男は、真琴に接触を図り「変態仮面の正体は狂介」と暴露した上で“愛子は脅されて恋人になった”との嘘をついて敵意を抱かせる。
数日後の朝、東京を皮切りに謎の竜巻により大量のパンティが空を舞う怪現象が日本各地で起き、通行中の女性たちやタンスからパンティが失くなってしまう。ショッピングセンターに訪れた狂介はパンティ泥棒をする集団に出くわし、全ては変態仮面への変身を阻止する玉男の策略だったことを知るが、彼らに逃げられる。翌日、大学に玉男により巨大な戦闘メカ“ダイナソン”となった真琴が現れ、狂介は人質になった椎名のパンティで変身するが戦いに敗れてしまう。椎名を連れたダイナソンは愛子を探しに渡米し、狂介も後を追うがまたしても負けてしまい、敵は愛子を連れて日本に戻る。
帰国した狂介が敵に勝つ方法を考えていたところ、山奥に住む“変態仙人”の情報を手に入れ、1週間修行させてもらうため彼のもとへ向かう。仙人からダイナソンが新品のパンティを吸わないことに気付かされた狂介は、新品で変身する力を身に着け、新品のパンティを譲り受けて下山する。玉男の研究所で真琴が愛子に結婚を迫っていたところへ変態仮面が現れ、ダイナソンになった彼を打ち負かすが、人質の椎名を連れた玉男が現れる。狂介はアンドロイドとなった玉男と手下と戦い、愛子と椎名を救い出そうとする。
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