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F-1タッグ王座(エフ-ワン・タッグおうざ)は、武藤敬司によって創設されたプロレスのニセモノ王座。「F-1」の「F」は「Fake(ニセモノ)」の頭文字。PWFが認定となっているが、こちらは本来の「Pacific Wrestling Federation」ではなく「Pacific Wrestling Fanclub」の略。
2006年3月21日、全日本プロレス後楽園ホール大会「ファン感謝デー」で武藤敬司&神奈月(武藤のものまね)組対小島聡&イジリー岡田(三沢光晴のものまね)組戦といった初めてプロレスラーと、お笑い芸人を混ぜたタッグマッチが組まれたことが始まりである。同年、武藤が今後も、ものまね芸人を交えた試合を継続していくことを明らかにして大会を充実させるために創設。
タイトルマッチは「ファン感謝デー」、「武藤祭」などの、お笑いを融合したバラエティー色の強い大会で行われている。
プロレスラーとタレントがタッグを組んでプロレスの試合(60分1本勝負)を行う。タレントは誰かのものまねで出場する以外の制約はなパートナー以外く[1]、或いはプロレスラー以外のものまねをしてもよいし、試合中にものまねのネタを変えてもよい。セコンドとして別のタレントを付けたり(何かしらのものまねであれば試合介入も可能)、最初からタレントを追加して2対3のハンディキャップマッチとする、男女混成チームでの挑戦も可能など、試合形式そのものも臨機応変に変更される。また、プロレスラー側がものまねや芸を披露することは必須ではないが、ほとんどの試合でタレント側から芸を要求される。さらに、その要求を拒否することは、この試合においては反則とみなされる(反則カウントも取られる)ため、必然的にプロレスラーも芸を披露する羽目になる。
選手権の開催宣言はPWF会長が行なうが、そもそも認定団体自体がシャレの為にこの会長もものまねであり、「菊サン・ハンセン」(第2代会長スタン・ハンセンのものまねをした菊タロー)や第3代会長馳浩のものまねをした神奈月が立会人として開催宣言を読み上げる。F-1タッグ王者のベルトも製作されている。ベルトは比較的軽いのだが、これを立会人や選手がいかにも重いベルトであるかのように取り扱うのもお決まりのネタとなっている。F-1タッグチャンピオンシップでは、PWF関連のネタは省かれ、ベルトもWRESTLE-1仕様にリニューアルされた。
試合に関しては基本的にプロレスそのものだが、通常の試合に比べてお笑い要素が多いのが特徴。途中で誰かが試合を止め、タレントやプロレスラー、レフェリーがものまねをはじめとした持ちネタを披露する時間が設けられる。この時間帯では、タレントがプロレスラーをいじり、前述のように何かしらの芸を披露させることが多い。
2015年8月30日、武藤敬司がWRESTLE-1で王座を復活させることを発表[2][3]。ただし、歴代王者とは切り離す形で改めて初代王者としてカウントされる。
一連のものまねプロレスが好評を博したため、2008年8月7日にはものまねプロレスだけの興行「まねんのか!」が後楽園ホールにて行われた。タイトルは当時行われた格闘技の興行「やれんのか!」のパロディ。武藤敬司をコミッショナーに迎え、プロレスを愛するお笑い芸人が一挙集結し、大いに盛り上がりを見せた。この成功を受け、2009年8月31日には第2回興行が後楽園ホールにて開催された。
当時のF-1タッグの集大成ともいえる試合。冒頭ではアントニオ猪木に扮した春一番が挨拶を行い、レフェリーの和田京平も山本高広のものまねや皆と混じって上島にストンピングをするなどのネタを披露した。たっちが途中から橋本真也に扮したため、ものまねながら闘魂三銃士が復活する一幕も。終盤はリング上の全員(和田レフェリーも含む)を巻き込んだ熱々おでん地獄が繰り広げられたが、最後は上島に誤爆して、そのまま上島がフォールを奪われた。上記のほか、有吉弘行、ノッチ、弾丸ジャッキー、ビックスモールン、スマイリーキクチ、360°モンキーズらが参戦した。また、全日本プロレスからはT28、真田聖也、KAI、征矢学が出場した。
ものまねながら、1990年6月8日の日本武道館での鶴田vs三沢戦を再現。当時と同じく若林健治アナウンサーの実況付きで、レフェリーも和田京平が務め、リングアナのタイガー木原は仲田龍のものまねでコールを行った。イジリーが肥後のバックドロップを切り返して片エビ固めで勝利。試合内容こそイジリーの高速ベロ攻撃などギャグを多分に交えたものだったが、2009年6月13日に三沢が急逝したばかりでの試合であり、試合後のイジリーは感極まった様子であった。上記のほか、寺門ジモン、パッション屋良、弾丸ジャッキー、ユリオカ超特Q、グラップラーたかし、古賀シュウ、ガンバレイシウバ(ダブルネーム・ジョー)が出場した。
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