Apple A13 Bionicは、 Appleが設計した64ビットARMベースのチップ(SoC)である[1]。前世代のA12 Bionicチップ同様にNeural Engine(機械学習専用コア)が搭載されている[2]。
生産時期 | 2019年9月10日から現在まで |
---|---|
設計者 | Apple |
生産者 | TSMC |
CPU周波数 | 2.66 GHz |
プロセスルール | 7nm |
アーキテクチャ | AArch64 |
マイクロアーキテクチャ | ARMv8.4-A |
コア数 |
6(2+4)コア: |
前世代プロセッサ | Apple A12 Bionic |
次世代プロセッサ | Apple A14 Bionic |
L1キャッシュ |
48 KB Instruction |
L2キャッシュ | 4MB |
GPU | Apple独自設計 4コア |
設計
公式発表によると、A13はA12と比較して
- CPU分野
- 2つの高性能コアで20%高速化し30%省電力化
- 4つの高効率コアで20%高速化し40%省電力化
- GPU分野
- 4つのコアで20%高速化し40%省電力化
- Neural Engine分野
- 8つのコアで20%高速化し15%省電力化
を実現しているという[3]。
A13には、Apple設計の64ビットARMv8.4-Aベースの2つの高性能コア(Lightning)と4つの高効率コア(Thunder)が搭載されている[4]。
また、A13はApple製の4コアのGPUを搭載しA12より20%高速なグラフィックス性能を備えている 。
A13はTSMCの第二世代7nmプロセスであるN7Pで製造され[5]、85億個のトランジスタが搭載されている。なお、N7PはN7+とは異なりArf液浸で製造されている。
2つの高性能コアは20%高速化し、消費電力が30%削減、4つの高効率コアは20%高速化、消費電力が40%削減され、Neural Engineは20%の速度が向上した。なお性能面では、シングルコアだけでA10のマルチスレッド性能に相当する。[6]。
A12と比べ、L1, L2キャッシュは減少している[7]。
A13全体としては、2018年のA12と比較し20%高速であり40%省電力である。
A13は、Deep Fusion画像処理機能の基盤でもある。この機能は、機械学習を使用し低光量から中光量の写真を改善する。CPUの処理速度は、1秒間に最大1兆回に達する[8][9]。
2020年秋にSecure Enclaveのリビジョンが更新され、A14同様にSecure Storage Componentがgen 2となった[10]
搭載製品
派生品
A13の高効率コアThunderによるデュアルコアプロセッサが採用されている。
- Apple S6 - Apple Watch Series 6に搭載[11]
- Apple S7 - Apple Watch Series 7とHomePod(第2世代)に搭載[12]
- Apple S8 - Apple Watch Series 8に搭載[12]
脚注
Wikiwand in your browser!
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Every time you click a link to Wikipedia, Wiktionary or Wikiquote in your browser's search results, it will show the modern Wikiwand interface.
Wikiwand extension is a five stars, simple, with minimum permission required to keep your browsing private, safe and transparent.