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Appleのスマートスピーカー ウィキペディアから
HomePod(ホームポッド)は、Siriによる音声アシスタント機能を備えた、Apple製の家庭用スマートスピーカーである。
2017年6月5日[注 1]、Apple A8を搭載したHomePodがWWDC 2017の基調講演において発表された。2018年2月9日にアメリカ合衆国、イギリス、オーストラリアで発売。価格は349ドル[2]、日本では2019年8月23日から32,800円(税別)[3]で発売。
本体内部に1基のウーファー、360°に配置された7基の指向性ツイーターおよび6基のマイクを搭載している。ただし、1台で使用する場合は、モノラル音声となる。ドルビーアトモス対応。無線LANはIEEE802.11a/b/g/n/acに対応。AirPlayをサポートし、複数台のHomePodやAirPlay対応ワイヤレススピーカーと協調して同時に音楽を流すことができる。本体色はホワイトとスペースグレイの2種類。
Apple Musicに対応し、ライブラリ内の楽曲やラジオをワイヤレスでストリーミング再生することができる。Siriによる人工知能アシスタント及び音声操作機能を搭載しており、ユーザの音楽の好みを学習して楽曲を推薦したり、話しかけることでHomeKitに対応したスマート家電を操作したりすることができる。
Appleは2021年3月12日(米現地時間)、HomePod (第1世代)を販売終了すると発表。在庫がなくなり次第終了となる。
2023年1月18日、Apple S7(Apple A13 Bionicベース)を搭載したHomePod (第2世代)を2月3日より発売と発表[4]。本体内部に1基の4インチウーファー、5基のホーンツイーターアレイおよび4基のマイクを搭載している。
1台でドルビーアトモス空間オーディオ対応。2台用意することで、より没入感のある空間オーディオが体験可能。無線LANはIEEE802.11a/b/g/n/に対応。AirPlayで複数台のHomePodやAirPlay対応ワイヤレススピーカーと協調して同時に音楽を流すことができる。本体色はホワイトとミッドナイトの2種類。価格は44,800円[5](299ドル[6])。Matter対応[4]。
人工知能アシスタントを搭載した家庭用スピーカーは一般にスマートスピーカーと呼ばれ、アマゾンのAmazon Echo[注 2]やグーグルのGoogle Home[注 3]などが先行しており、特にAmazon Echoは欧米市場を中心に高い人気を得ていた[7]。そのためAppleもこの分野に参入し、Amazon.comなどに対抗するのではないかと見られていた[8]。
Appleのティム・クックCEOはHomePod発表後のインタビューにおいて、「もちろんHomePodで他にもたくさんのことが出来て、それらも大事なことですが、高品質なオーディオ体験も同様に重視したかったのです」と述べ[9][10]、特に音質面で他のスマートスピーカーと差別化したい考えを示した[11]。
鳴り物入りで発売されたHomePodは、他社のスマートスピーカーと比べて音質面での優位性から、発売当初から高音質で音楽を聴きたいユーザやiPhoneユーザに支持されたが、他社と比べ高価格帯に設定されたことから販売面では苦戦を余儀なくされた。第2世代では、チップを変更し、スピーカーやマイクの数を減らすなどで、US$50値下げした(日本では円安の影響で価格が上昇した)。
さらに、2018年にはSonosがSonos Oneを発売し、2019年にはAmazonがAmazon Music HDの開始に伴ってEcho Studioを発売したことにより、HomePodの強みだった高品質なオーディオ体験という音質面での優位性は事実上失われることになる。[要出典]
しかしながら、低価格のHomePod miniの発売により、HomePodの優位性が薄れたわけではなく、Apple TV 4K(第2世代)の発売によってeARC機能を使った音声出力機能に対応しており、Apple Musicの空間オーディオ及びロスレス対応化により、HomePod本来の性能を発揮できる環境は整ったといえる。AirPlay 2によって他社のストリーミングサービスの音楽も高音質で聴けること、Apple TVと接続できること、HomeKitのハブになるという他社製品には無いHomePod独自の機能が支持されている。
iPod touch(第7世代)32GBモデルは、Amazon Music HDやmora qualitasがサービスを開始し、Apple Musicも空間オーディオとロスレス対応したお陰で、低価格で買える音楽プレーヤーとして再評価されている。
2020年10月13日に行われたAppleのスペシャルイベントで発表された[12]。価格は99ドル、10,800円(税別)[13]。
筐体が小型化され、Apple S5を搭載。基本的な機能はHomePodとほぼ同じ。Apple TV拡張スピーカー機能には発売当初は非対応だったが、2021年の春のイベントで対応が発表された。電源ケーブルは先端がUSB-Cとなっており、専用のACアダプターが必要(同梱されている)。
2021年10月19日に行われたAppleのスペシャルイベントでいままでのホワイト、スペースグレイに加えて新たにイエロー、オレンジ、ブルーを追加した[14]。
2022年7月1日、14,800円(税込)へ価格改訂[15](米国で99ドルを維持)。
2024年7月17日、いままでのスペースグレイに代わるミッドナイトを新たに発売した。100パーセント再生メッシュ生地で作られている。
アマゾンのAmazon EchoではAmazon Music HD、GoogleのGoogle Nest (Google home)ではGoogle Play Musicでの音楽再生に対応しているが、これらのスマートスピーカーでは、サポートされていない他社のストリーミングサービスでの音楽再生時や、PCやスマートフォンに保存されている音楽ライブラリの再生時は、Bluetoothでの接続が必須になるという致命的な欠点を抱えている。それに対して、HomePodではAirPlayをサポートしており、iPhoneやMacがサポートしているほぼ全ての音声を再生することが可能である。
音楽再生時の曲名・ジャケット表示は、iPhoneやMacなどから確認できる。
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