阿分駅
かつて北海道増毛郡増毛町にあった北海道旅客鉄道の駅 ウィキペディアから
かつて北海道増毛郡増毛町にあった北海道旅客鉄道の駅 ウィキペディアから
阿分駅(あふんえき)は、北海道(留萌振興局)増毛郡増毛町大字阿分村にあった北海道旅客鉄道(JR北海道)留萌本線の駅(廃駅)である。電報略号はアフ。
所在地名より。アイヌ語の「アフンイ(アフニ)[注釈 1]」〔入り込みたる・ところ/入る・所(=入口)〕に由来する[2]。
この名称についてははっきりしないが、付近の海岸を指すとする記述[3]や、道内各地の洞穴でみられる「アフンルパラ[注釈 2]」〔(あの世へ)入る・路の・口(=地獄穴)〕の名称と同義ではないかとする推測がある[2]。
単式ホーム1面1線を有した地上駅。ホームは線路の西側(増毛方面に向かって右手側)に存在した[4]。転轍機を持たない棒線駅となっていた[4]。
仮乗降場に出自を持つ開業時からの無人駅[5]で駅舎はなかったが、ホーム南側出入口附近にプレハブ作りの待合所を有した[6]。鉄板張りの建物で[6]、以前はホームに向いて建てられていたが、向きが変更された[6]。内部には玉砂利と人工芝が敷かれていた[6]。待合所の管理は現地の町内会である「阿分連合自治会」によって行われていた。トイレはなかった[6]。ホームは木製デッキ式で[6]、増毛方にスロープを有し[4]駅施設外に連絡していた。有効長は非常に短く、1両編成でも車両が踏切にはみ出す珍しい駅だった[新聞 1]。
当駅 - 信砂駅間には、留萌駅 - 増毛駅間で唯一のトンネルである「阿分隧道」が存在した[6]。このトンネルは廃線後も金属製のフェンスで封鎖されているものの残存している。
漁港の集落がある。旧阿分小学校の校舎の真裏にあったため、国道からは駅跡の位置がわからない。
待合所は廃駅後しばらくは施錠のうえ扉にベニヤ板が貼られ放置されていたが、その後ホームともに2017年6月ごろに解体され、藪となっている。隣接していた踏切(学校踏切)も撤去され、道路へと改修されている。2017年10月時点では、かつてホームに設置されていた電灯設備のみ残存している。
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