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徳島市に本社を置く製粉業者・食品加工品業者 ウィキペディアから
徳島製粉株式会社(とくしませいふん)は、徳島県徳島市南二軒屋町に本社を置く、日本の製粉業者・食品加工品業者である。
1943年(昭和18年)に創業し小麦粉の製造、販売を行う一方、1965年(昭和40年)以降インスタントラーメンの製造、販売を開始。1973年(昭和48年)からは「金ちゃんヌードル」(きんちゃんヌードル)などカップ麺の製造・販売も手掛けている[2]。即席麺業界では日本初のISO 22000食品安全マネジメントシステム認証取得企業である。
「金ちゃん」の名称は、徳島製粉で製造していた小麦粉の商品名「鳴門金鶴」(なるときんつる)に由来する。徳島製粉が1965年(昭和40年)に発売した最初のインスタントラーメンは「キンツルラーメン」であったが、他社が既に同名のラーメンを発売していたために「ナルトナミキンツルラーメン」に名称を変更した。
1967年(昭和42年)にはテレビコマーシャル放映に合わせて名称を短くする必要が生じたため「金ちゃんラーメン」に改められた[3]。「金鶴」の名残として、金ちゃんラーメンの包装には鶴を模ったロゴマークが描かれている[4]。
徳島製粉が徳島県に本社を置く企業であることから生じる、営業体制や輸送コストの都合上、徳島製粉の即席めんの公認販売エリアとしては富山県・岐阜県・静岡県以西の西日本(静岡県も西日本に含まれることがある)で、主に中国・四国地方などが中心となっている。本拠地である四国地方以外では特に静岡県と沖縄県での販売が多く、両県では四国地方や近畿地方、東海地方をも凌ぐシェアを誇る[4]。反面、新潟県・長野県・神奈川県以東の東日本と九州地方南部ではほとんど流通していないが、非公認の販売エリアではあるものの関東地方や東北地方のスーパーマーケットや日用品店等で売られているケースもある。徳島製粉は「金ちゃんヌードル」の、静岡と沖縄でのシェアが高い理由として、静岡には「マルちゃん」の即席めんで知られる東洋水産や、日清食品の工場があり、県民に即席めんを食べる習慣が根付いていたことを[4]、元々本土のそばやうどんを食べる習慣のない沖縄では味付けが沖縄県民の味覚に合っていること、カップが熱さの伝わりにくい二重構造かつ開閉可能な蓋がついていて、畑仕事の合間に食べやすいこと、麺ののびにくさを、それぞれ挙げている[5][6]。なお、沖縄については、「金ちゃんヌードル」が1972年(昭和47年)5月15日の沖縄返還の翌年(1973年(昭和48年))に県内で発売され、国内販売数首位である日清食品のカップヌードルよりも沖縄進出が早かったことからシェアを伸ばしたという説があるが、これは徳島製粉側が否定している[5][6]。他に静岡県では同社製品に加え、東日本中心に展開しているまるか食品のペヤングブランドと東海地方中心に展開している寿がきや製品の3ブランドが入手可能となっている。
金ちゃんヌードルは、2004年(平成16年)放送のフジテレビのバラエティ番組『トリビアの泉 〜素晴らしきムダ知識〜』のトリビアの種のコーナーで、中華人民共和国の高級宮廷料理人(中国が国賓を招いた際に起用される料理人、中国全土で数人しかいない高級厨師、特級レストラン総料理長の3人)が一番美味しいと思うカップラーメンは何かという企画で、620種類あるカップラーメンの内で2004年上半期の売れ筋20商品の中からベスト5に残り、宮廷料理人達から「中国の味に一番近い」と評価された。(1位は日清食品のシーフードヌードル)[7]。
アーティストの久保田利伸(静岡県出身)は、好きな食べ物の一つとして金ちゃんヌードルを挙げており、本人もSNS等でファンと公言しているほど、金ちゃんヌードルを気に入っている[8]。
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創業者の田中殖一自身がCMに出演している作品がいくつかある。
「金ちゃん徳島ラーメン」CMには、JR徳島駅2・3番ホームで撮影されたものもある。
過去にはTBS系列で放送された『ろぼっ子ビートン』のスポンサーを担当していた。
2003年(平成15年)から、小松島競輪場で「金ちゃんヌードル杯争奪戦」競走が開催されている。
北陸地方[注 1]、静岡[注 2]、東海地方[注 3]、近畿地方[注 4]、中国地方[注 5]、四国地方[注 6]、福岡[注 7]、長崎[注 8]、沖縄[注 9]のテレビ朝日系列を除く[注 10]民放テレビ局においてスポットCMで放送されている。
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