芦浦観音寺
滋賀県草津市にある寺院 ウィキペディアから
滋賀県草津市にある寺院 ウィキペディアから
芦浦観音寺(あしうらかんのんじ)は、滋賀県草津市にある天台宗の寺院。山号は大慈山。本尊は十一面観世音菩薩で秘仏となっている。堀を含む境内全体が芦浦観音寺跡として国の史跡に指定されている[1]。宗教法人としての名称は「観音寺」。
聖徳太子の開基と伝えられている。1408年(応永15年)、歓雅によって再興されたと伝わる[2]。
安土桃山時代には一城主の地位を認められ4万石の領土をもつなど栄えた。七代目住職の慶順が織田信長から水運権を任されるようになる[3]。九代目住職の詮舜は豊臣秀吉により水運権を任され、さらに湖南・湖東にあった蔵入地の代官を務めた[2]。貞享2年(1685年)まで江戸幕府により琵琶湖の湖水奉行に任じられていた。こうして政治力を付けていくのと同時に周囲を堀で囲み、土塁や石垣で防御するようになった[2]。
東京都千代田区にある観音坂の名前の由来でもある。この坂の麓に当寺の江戸屋敷があった為である。
境内は国の史跡に指定されている。2015年(平成27年)4月24日、「琵琶湖とその水辺景観- 祈りと暮らしの水遺産 」の構成文化財として日本遺産に認定される[4]。
長年の風雨で建造物の劣化が進行し、地元有志が「守る会」を設立し、修復費用をクラウドファンディングで募集し[5]、2022年(令和4年)1月11日に、目標金額を達成した[6]。
2023年(令和5年)11月11日に、阿弥陀堂の屋根の檜皮葺(ひわだぶき)の葺き替え工事の現場見学会が実施された[7]。
滋賀県草津市芦浦町363-1
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