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東京都足立区の町 ウィキペディアから
東京都足立区の北西部に位置し、同区の最北端であり、なおかつ東京23区の最北端でもある。地区の北と東を、概ね毛長川を境として埼玉県と接し、また、南を古千谷本町、西を入谷と接する。その土地は北部を流れる毛長川の土砂堆積によって形成された自然堤防から成り、区内でも比較的安定した地域である。また先述の河川堆積物のために、平均海抜1-2メートル(南部はゼロメートル)の足立区内において舎人地域は4-5メートル程の標高がある。なお、舎人一丁目にある足立区立舎人小学校敷地の海抜5.5メートルが舎人の最高点である(足立区内の最高地点は舎人公園朝日の広場(足立区のホームページ)で、海抜はおよそ13メートル)。
舎人は、北で埼玉県草加市遊馬町・川口市東本郷、東で川口市本蓮・足立区入谷、南で足立区入谷、西は草加市新里町・足立区古千谷本町と隣接する。
住宅地の地価は、2024年(令和6年)1月1日の公示地価によれば、舎人3-6-18の地点で27万8000円/m2、舎人5-27-1の地点で30万7000円/m2となっている[5]。
江戸城は太田道灌によって築城され、千代田の城と呼ばれた。後北条(小田原)64城の一つとして城郭3城から構成(千代田・舎人・西葛西)。それぞれの城郭には城主がおり、全体を統制したのは後北条の重臣の遠山綱景。舎人城郭は現在の足立区舎人公園にあり、城主は舎人源太左衛門経忠。当時、関東管領をめぐって上杉との謀略戦争が多発。江戸城内で、国府台(千葉県市川市)で第2次戦争で遠山綱景、舎人経忠は戦死した。里見八犬伝の元ネタともいわれる。秀吉は小田原攻めで勝利し、家康に関東を与えた。家康は後北条とは縁戚関係にもあり、小田原家臣を召し江戸城・名古屋城・駿府城を整備した。
もともとこの地は舎人町と呼ばれており、現在の入谷・古千谷や鳩ヶ谷などを範囲に含む舎人領と呼ばれていた地域の中心地であった。かつては他の地区と同じように舎人村と呼ばれていたのが、元禄頃には舎人町と呼ばれるようになったことが確認されている[6]。
舎人町は隣接する入谷村・古千谷村内に多数の飛地を有していた。1871年12月25日(明治4年11月14日)に入谷村・古千谷村は現在の足立区を構成する他の地区と同様に東京府に編入されたが、舎人町だけは埼玉県に編入された。これにより水利権などに混乱が生じて舎人・入谷・古千谷の住民間で舎人町の東京府編入運動が起き、1875年11月15日に舎人町は東京府に属することになった。これらの飛地は土地区画整理事業の完了に伴う地名の再編や住居表示などにより整理されつつある。
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「舎人(とねり)」という独特の地名について、その由来は諸説あり定かでない。ここで詳細は資料不足のため明記できないが、主な「舎人」名由来説を紹介する。
2024年(令和6年)4月1日現在(足立区発表)の世帯数と人口は以下の通りである[1]。
国勢調査による人口の推移。
国勢調査による世帯数の推移。
区立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなる(2023年4月時点)[13]。なお、足立区では学校選択制度を導入しており、区内全域から選択することが可能。ただし、小学校に関しては、2018年(平成30年)度から学区域または学区域に隣接する学校のみの選択になる[14]。
丁目 | 番地 | 小学校 | 中学校 |
---|---|---|---|
舎人一丁目 | 全域 | 足立区立舎人小学校 | 足立区立入谷南中学校 |
舎人二丁目 | 1〜10番 | ||
11番以降 | 足立区立舎人第一小学校 | ||
舎人三丁目 | 4番以降 | ||
1〜3番 | 足立区立舎人小学校 | ||
舎人四丁目 | 全域 | 足立区立舎人第一小学校 | |
舎人五丁目 | 13番以降 | ||
1〜12番 | 足立区立舎人小学校 | ||
舎人六丁目 | 4〜8番 | 足立区立舎人第一小学校 | |
1〜3番 9番以降 | 足立区立足立入谷小学校 | 足立区立入谷中学校 |
2021年(令和3年)現在の経済センサス調査による事業所数と従業員数は以下の通りである[15]。
丁目 | 事業所数 | 従業員数 |
---|---|---|
舎人一丁目 | 91事業所 | 969人 |
舎人二丁目 | 79事業所 | 483人 |
舎人三丁目 | 57事業所 | 255人 |
舎人四丁目 | 22事業所 | 171人 |
舎人五丁目 | 113事業所 | 783人 |
舎人六丁目 | 39事業所 | 312人 |
計 | 401事業所 | 2,973人 |
経済センサスによる事業所数の推移。
経済センサスによる従業員数の推移。
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