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Studio五組制作による日本のテレビアニメ作品 ウィキペディアから
『結城友奈は勇者である』(ゆうきゆうなはゆうしゃである)は、Studio五組制作による日本のテレビアニメ。略称は「ゆゆゆ」[注 1]。第1期『結城友奈は勇者である -結城友奈の章-』[注 2]は2014年10月から12月まで毎日放送ほか『アニメイズム』B2枠にて放送された。第2期『結城友奈は勇者である -鷲尾須美の章-/-勇者の章-』は2017年10月から2018年1月まで『アニメイズム』B1枠にて放送された。第3期『結城友奈は勇者である -大満開の章-』は2021年10月から12月まで『アニメイズム』B1枠にて放送された[3]。
結城友奈は勇者である | |
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ジャンル | 変身ヒロイン、戦闘美少女、 新日常系[1] |
アニメ:結城友奈は勇者である -結城友奈の章-(第1期) 結城友奈は勇者である -鷲尾須美の章-/-勇者の章-(第2期) 結城友奈は勇者である-大満開の章-(第3期) | |
原作 | Project 2H |
原案 | タカヒロ |
総監督 | 岸誠二(第2期) |
監督 | 岸誠二(第1・3期) 福岡大生(第2期) |
シリーズ構成 | 上江洲誠 |
キャラクターデザイン | BUNBUN(原案) 酒井孝裕 |
音楽 | 岡部啓一、MONACA |
アニメーション制作 | Studio五組 |
製作 | 結城友奈は勇者である製作委員会 毎日放送 |
放送局 | 毎日放送ほか |
放送期間 | 第1期:2014年10月17日 - 12月26日 第2期:2017年10月7日 - 2018年1月6日 第3期:2021年10月2日 - 12月18日 |
話数 | 第1期:全12話 第2期:全12話+特別編 第3期:全12話 |
漫画 | |
原作・原案など | Project 2H(原作) タカヒロ(企画原案) BUNBUN(キャラクターデザイン) |
作画 | かんの糖子 |
出版社 | KADOKAWA アスキー・メディアワークス |
掲載誌 | 電撃G'sコミック(第5話以降) ComicWalker |
レーベル | 電撃コミックスNEXT |
発売日 | 2014年11月26日(第1巻) |
発表号 | 第5話以降:2015年2月号 - 2015年10月号 2017年3月号 - 2018年10月号 |
巻数 | 全5巻 |
漫画:結城友奈は勇者部所属 | |
原作・原案など | Project 2H(原作) タカヒロ(企画原案) BUNBUN(キャラクターデザイン) |
作画 | 娘太丸 |
出版社 | KADOKAWA アスキー・メディアワークス |
掲載誌 | 電撃G's magazine ComicWalker |
レーベル | 電撃コミックス |
発表号 | 2014年9月号 - 2016年8月号 |
巻数 | 全3巻 |
漫画:結城友奈は勇者部所属ぷにっと! | |
原作・原案など | Project 2H(原作) タカヒロ(企画原案) BUNBUN(キャラクターデザイン) |
作画 | 娘太丸 |
出版社 | KADOKAWA アスキー・メディアワークス |
掲載誌 | 電撃G's magazine ComicWalker |
レーベル | 電撃コミックス |
発表号 | 2017年9月号 - 2018年10月号 |
巻数 | 全2巻 |
ゲーム:結城友奈は勇者である 樹海の記憶 | |
ゲームジャンル | 日常系!?勇者部アクション |
対応機種 | PlayStation Vita |
開発元 | ゼロディブ |
発売元 | フリュー |
プレイ人数 | 1人 |
発売日 | 2015年2月26日 |
レイティング | CERO:B(12才以上対象) |
キャラクターボイス | あり |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | アニメ・漫画・ゲーム |
ポータル | アニメ・漫画・ゲーム |
本作品はタカヒロ企画・原案による「勇者であるシリーズ」の第2弾であり、同シリーズ第1弾『鷲尾須美は勇者である』の2年後の物語である[4]。物語の舞台となる香川県讃州市(さんしゅうし)は、同県観音寺市がモデルとなっている[5][6]。主要な登場人物は全員、香川県の特産であるうどんを好物としている。世界観は古事記を基にした[7]日本神話や神道を強く取り入れたもので、作中での祝詞の使用や和風デザインの勇者装束に表れている。
監督は岸誠二、シリーズ構成は上江洲誠、キャラクターデザインは酒井孝裕、アニメーション制作はStudio五組[注 3]がそれぞれ担当。企画当初、岸らは物語の舞台を探して香川県へのロケハンを行い、うどん屋も巡った。本編に登場するうどんのおいしそうな描写にその影響が出ている[1]。
企画はポニーキャニオンからオリジナルアニメのアイディアを求められたタカヒロが、かねてから構想中だった本作品を提示したのが始まりである。タカヒロ以外の制作陣は、ポニーキャニオンが紹介する形で集まった[4]。
作品のテーマは「勇気」や「勇者であること」、「勇ましさ」である。主人公の名前もこれに由来する[4]。作品のジャンルは「変身ヒロインモノ」「新・日常系」であるとしており[8]、序盤では明るい少女たちが楽しく戦いながら四国を守る日常が描かれ[9]、いわゆる日常系作品のような作風で描かれるが[1][9]、登場人物やそれを見ている視聴者を絶望に追い込んでいく状況も盛り込まれ[8]、日常の尊さに共感するのではなく痛感するという方向性が指向されている[1][8]。
制作に当たり、現実における女子中学生の生活や考え方を反映させるために徹底的に取材し、登場人物の年代の少女たちに真摯に向き合うことを心がけたという[10]。内容的には、大人の作り上げた秩序と子供が葛藤するというテーマにも解釈できるものとなっている[11]。監督の岸やシリーズ構成の上江洲によれば、それまで自分たちが手掛けてきた作品の支持者層を比較した際に、ハイターゲットよりも10代の視聴者の支持が高かったことが、放送後の数値にも現れていたという[12]。
なお、「勇者であるシリーズ」という呼称は『鷲尾須美は勇者である』・『結城友奈は勇者である』・『乃木若葉は勇者である』・『楠芽吹は勇者である』の4作品およびそれらの関連作品の総称であるが、この呼称は2015年7月26日のニコニコ生放送『電撃ホビーウェブ presents 電ホビ.ch in ワンダーフェスティバル2015[夏]』にてタカヒロが公言したものであり、当初から用いられていたわけではない。テレビアニメ版・ゲーム版では「勇者であるシリーズ」の呼称は用いられず、基本的には当作品を中核として、『鷲尾須美は勇者である』・『乃木若葉は勇者である』・『楠芽吹は勇者である』が派生するような形となっている(前述の『鷲尾須美の章』の例や、当作品のゲーム版に『鷲尾須美は勇者である』・『乃木若葉は勇者である』のキャラクターが登場するなど)。
2014年に展開する「タカヒロIVプロジェクト」の第4弾として発表された。主人公の結城友奈は、同プロジェクトが発表された『電撃G's magazine』2014年2月号の表紙を飾り、プロジェクト全体のキービジュアル扱いとなっていたが、この時点ではキャラクター名も作品名も未公表だった。その後、同誌2014年9月号にて正式な発表が行われた。
第1期『結城友奈は勇者である -結城友奈の章-』は2014年10月から12月までMBSほか『アニメイズム』B2枠にて放送された。MBSと、CBC、TBS、BS-TBSでは初回放送を「初回1時間スペシャル」として第1話と第2話が連続放送された[13][14]。
放送終了後、『電撃G's magazine』2015年3月号におまけエピソードとして「その後の園子」[15][注 4]が、同年6月30日発売のビジュアルファンブックに「二冊目の勇者御記」[16]がそれぞれ掲載された。
2015年より「勇者であるシリーズ」の第3弾『乃木若葉は勇者である』が『電撃G's magazine』にて連載開始された。本作において「村田治」名義で各話脚本を担当した朱白あおいが執筆を務める。
2016年に観音寺市は「アニメコンテンツ活用地域活性化事業」として、本作品を活用してコンテンツツーリズムの推進や市のPRのための環境整備を官民協働で行うとしている[17]。
2017年2月5日には観音寺市立観音寺中学校にて出演声優によるイベントが開催された[18]。
第2期『結城友奈は勇者である -鷲尾須美の章-/-勇者の章-』は2017年10月から2018年1月まで『アニメイズム』B1枠にて放送された。前半6話が『鷲尾須美は勇者である』をアニメ化した『結城友奈は勇者である -鷲尾須美の章-』、後半6話が第1期の続編『結城友奈は勇者である -勇者の章-』となり、『鷲尾須美の章』と『勇者の章』の間に第1期『結城友奈の章』全12話を1話にまとめた総集編「ひだまり」が放送された。放送に先駆けて第2期の前半である『鷲尾須美の章』は、2017年3月18日に第1章「ともだち」、4月15日に第2章「たましい」、7月8日に第3章「やくそく」が先行劇場上映された[19]。また、スピンオフのコミックス作品『結城友奈は勇者部所属』をアニメ化し、『鷲尾須美の章』と同時上映された。なお、『結城友奈は勇者部所属』は劇場で販売される限定BDにのみ収録される。興行収入は第1章から第3章までの合計で1億8000万円[20]。
アプリゲーム『結城友奈は勇者である 花結いのきらめき』のショートアニメ 『結城友奈は勇者である ちゅるっと!』が制作されることが発表された[21]。2021年4月10日から6月26日まで毎日放送・TBS系列の土曜未明(金曜深夜)枠『スーパーアニメイズム』枠"おしり"にて放送された。
2020年8月1日に「勇者部活動生報告 感謝祭の章」がニコニコ生放送で放送され、その中で『結城友奈は勇者である -大満開の章-』の制作が発表された[22]。2021年10月から12月まで『アニメイズム』B1枠にて放送された[23][3]。
2024年8月20年にはアニメ第1期放送10周年を記念し、アニメ第1期が『舞台『結城友奈は勇者である』』として舞台化し上演されることが発表された[24]。
時は神世紀300年の四国。結城友奈は讃州中学校に通う中学2年生。自らが所属する部活の「勇者部」で、大親友の東郷美森、勇者部部長の犬吠埼風、風の妹の犬吠埼樹の4人で人々の役に立つため、さまざまな活動に励む毎日を送っていた。しかしそんな平穏な日常は、端末から突如発せられたアラームとともに終わりを迎える。神樹が作る結界「樹海」に飛ばされた友奈たちは、風から自分がこの世界を統べる組織・大赦から派遣された使者であること、勇者部は大赦の指示によって集められた勇者の適性を持った集団であること、四国各地で同じように集められた勇者候補の中から、自分たちが神樹によって勇者に選ばれたこと、バーテックスと呼ばれる敵は神樹を目標にしており、バーテックスが神樹に達した時、世界が滅亡することを聞く。最初は戸惑う友奈たちだが、神樹を、そして人類を守るために、神樹の勇者として戦う決意を固め、バーテックスに立ち向かう。
途中から加わった大赦から派遣された勇者の三好夏凜とともに友奈たちはバーテックスを全滅させることに成功するが、その際に勇者の力を開放する能力「満開」を使用した友奈・美森・風・樹は自分の身体の一部の機能が失われていることに気付く。大赦は身体機能の喪失は一時的なものだと説明するが、友奈と美森の前に現れた元勇者の1人・乃木園子は、不随となっている自分の身体を示しながら、身体機能の損失は「満開」で力を解放する代償として、隠された能力「散華」で自らの身体機能を供物として神樹に捧げた結果であり、治らないものであると友奈たちに伝える。友達を守れなかった後悔の念をにじませた園子の涙を伴った告白に、友奈たちは愕然とする。これを聞いた風は、大切な存在である樹の声が二度と戻らないこと、自分が友奈たちを戦いに巻き込んだためにこうなったことを痛感し、真実を隠していた大赦への怒りに身を任せて大赦を壊滅させようとするが、友奈は再び「満開」が近い身を挺して風を制止する。過酷な状況や自分を恨まず、まっすぐな思いを明かす樹と友奈に風は号泣する。
一方、独自に園子と面会していた美森は、自分の正体がかつて園子と共に勇者として戦っていた鷲尾須美であること、転校前の2年分の記憶の喪失や両足の不自由が須美であった頃の「散華」の影響であることを確認する。さらに園子に促されて四国を囲む「壁」の外に出た美森は、四国が宇宙規模の結界に守られており、それ以外は無数のバーテックスにより滅ぼされたプロミネンス状の炎が渦巻く世界であること、そして倒したはずのバーテックスが復活しつつあることを目の当たりにし、愕然とする。美森は自分たち勇者を苦しめるこの世界を終わらせるために神樹を倒すという手段を選び、「壁」の一部を破壊してバーテックスを手引きしてしまう。
世界の真実を知ってもなお風と樹が世界を守るために戦いに赴く一方、友奈は精神的ショックのために変身できなくなる。そんな友奈に「大赦の勇者ではなく、勇者部の一員として戦う」と宣言した夏凜は4回もの満開を行使してバーテックス5体を倒し、散華で戦闘不能になるものの、友奈に感謝の言葉を伝えると共に美森を救うように促す。それに応えて友奈は再び立ち上がり、勇者部と美森を守ることを決意する。再び変身できるようになった友奈は美森のもとに駆け付け、美森の説得に成功する。その後、大量のバーテックスが集合した恒星を思わせる超巨大なバーテックスが神樹を破壊すべく進撃するが、再び参戦した夏凜を含む勇者部一同の活躍により倒され、世界に一時の平和が訪れる。
バーテックスの一時壊滅を受けて勇者部一同は神樹の勇者としての役目から解放され、戻らないと思われていた身体能力も取り戻していく。しかし友奈だけは戦闘終了後から意識を失ったままになってしまう。勇者部一同は友奈が必ず回復することを信じて文化祭の出し物の演劇を準備し、そんな中で友奈も意識を取り戻す。そして文化祭当日、体調が完全に回復しないまま主役をこなす友奈は最後で立ちくらみを起こして倒れてしまう。しかし、彼女を支えようと勇者部一同が駆け寄る姿に感動した観客たちは勇者部に拍手を送る。こうして、「結城友奈の章」は幕を下ろす。
この節の加筆が望まれています。 |
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神世紀300年、結城友奈の章の戦いが終わったところ物語は始まる。勇者部は新たに加入した園子の「青春を取り戻す」という目標を遂げるためバンドやサバイバルゲーム、キャンプなど日常を楽しんでいた。しかし東郷の家に奉火祭の依頼に大赦神官が現れたことで日常は終わりを迎える。 その2年前、先代勇者の後継者の選抜に勇者候補生として楠芽吹は参加した。そこには弥勒夕海子や三好夏凜も参加していた。芽吹は鍛錬に励み、ついには夏凜に勝てるほどに成長した。しかし後継勇者には夏凜が選ばれた。それから2年経った結城友奈の章の戦い後、芽吹や夕海子、加賀城雀や山伏しずくら32人の少女は防人としてゴールドタワーに召集された。防人の任務は壁の外の調査と壁の外に神樹の苗を植えること。初任務では星屑に苦戦しながら芽吹の指揮の下、勝利を収めた。2回目の任務以降は巫女の国土亜耶が神樹の苗を植えて祝詞を捧げることで壁の外に神樹の領域を拡大させ、防人たちはその護衛にあたった。防人の任務は過酷で離脱者が出ては人員が補充されていったが、その中でも芽吹たちは防人としての絆を深めていった。しかし天の神の怒りを買ったことで作戦は中止、亜耶は奉火祭の生贄に選ばれた。防人は神樹の苗の回収の任務に向かったが、その帰路で3体のバーテックスに遭遇。戦闘となり芽吹を庇った夕海子は重傷を負ってしまう。芽吹は1人で退路を切り開くためバーテックスに立ち向かっていった。しかし芽吹のピンチに防人たちが援護に入り、芽吹が再三強調してきた全員無事で帰るという意志を示した。防人は「おおかみのあし」を使用して四国へ帰還した。そして東郷が奉火祭の生贄を受け入れ、勇者部や芽吹含め、世界から東郷や奉火祭の記憶は消されてしまう。 奉火祭の生贄となり死の淵にあった東郷は鷲尾須美時代の親友三ノ輪銀と再会する。銀との再会を喜ぶ東郷(須美)であったが銀に現世に戻ることを説得され、また勇者部の声が届き、東郷は目覚めることができた。
防人に最終決戦における勇者の援護の指令が出た。 一方、友奈が天の神のタタリを受けていることを知った夏凜は、壁の外へ赴き天の神に抗議を叫んだ。その際に夏凜は防人と邂逅した。夏凜と芽吹は交戦するが、互いの思いをぶつけ合い和解、夏凜は友奈に謝罪する勇気を得た。しかしその後、友奈が神婚することを知る。 最終決戦において、亜耶と神官は祈祷によりゴールドタワーにエネルギーを充填させ、千景砲を天の神に喰らわせる任務につき、そして防人たちはその護衛を行う。 そして神婚の儀が始まり、天の神が襲来し、最終決戦のときを迎えた。亜耶は神官と共に千景砲のエネルギーの充填を、防人は亜耶らの護衛を、樹、夏凜、園子は天の神の侵攻を食い止めるために、そして風と東郷は神婚を阻止するために、それぞれの戦いが始まった。千景砲は一度はエネルギーが足りず失敗し、諦めた神官達は次々と神樹の眷属となり消え、亜耶もまた神樹の眷属となりかけたが芽吹の言葉で「人として生きること」を決意。そして千景砲を天の神に喰らわせた。またほぼ同時に夏凜と園子も天の神に一撃を加えた。その直後、天の神は樹海を火の海にした。一方、東郷は神樹内の友奈の元に辿り着き、以降は「勇者の章」と同様に、友奈を歴代の勇者・巫女達の意志とともに「人として生きる」意志を示し友奈を救出。そして友奈は高嶋友奈に導かれ大満開により天の神を打倒、神樹は壁の外の世界を元に戻して散り、友奈のタタリは消え、全ての戦いは終わりを迎えた。 神樹がいなくなったことで社会には混乱が起こった。風が引退し、樹が部長となった勇者部では今後の方針を話し合う。その中で園子は大赦をぶっ潰すと宣言するが、友奈の言葉や、樹の「勇者部は今まで以上に勇者部になる」という言葉を受けて方針を転換し、勇者部は続けつつ、安芸先生とともに大赦の実権を握ることにした。 それから4年後、友奈と東郷は本土調査に赴いていた。そして夏凜は本土調査隊の隊長として、風は神樹の残したエネルギーの研究者として、樹は歌手として、園子は大赦の最高権威として、防人達は本土調査隊の別働隊として活動していた。復興に何百年かかろうと勇者部の活動は続いていく。こうして物語は幕を下ろした。
『結城友奈の章』『勇者の章』『大満開の章』の登場人物について記載。『鷲尾須美の章』の登場人物については『鷲尾須美は勇者である#登場人物』を参照。年齢は『結城友奈の章』第12話後(神世紀300年10月)のもの。
人類の天敵。12体の存在が神樹より告げられている。外の世界に蔓延する死のウィルスから生み出されたとされる。
神世紀の人類を支える神樹の破壊を目的とし、友奈たちはこれを倒すために勇者に選ばれる。
ダメージを負わせても再生するため、倒す際には「封印の儀」を行なうことによって本体から「御魂(みたま)」と呼ばれる逆四角錐型の心臓部を引きずり出し、これを破壊する必要がある。ただし、御魂の段階になっても「高速で移動する」「煙幕を張る」「無数に分裂する」といった各々の能力で抵抗するため、「封印の儀」に成功しても容易に決着はつかない。
本作に登場する12種類のバーテックスには、「黄道十二星座」にちなむ名がつけられている。出現には周期があるとされているが、本作での襲撃はその法則からはずれつつあると言われている。 その正体は、四国の部分だけ残された人間の世界の外界に蔓延る「生命の頂点」の集合体。最小単位の個体である「星屑」は弱く、勇者の敵ではないが、無限に増殖し、新たな黄道十二星座の巨大な個体を構築する材料になる[注 23]。
園子によると、天の神が人類を粛清するために遣わした存在で、西暦の時代に突如出現し、人類を滅亡寸前まで追い込んだという[注 24]。
バーテックスは必ず瀬戸内海から現れる(太平洋側からは来ない)が、これについて美森は「神樹様がわざと結界に弱いところを作って敵を通している」「神樹様は恵みの源でもあるから、防御に全て力を使うと私たちが生活できなくなる」とアプリに書いてあったと説明している。
世界観を共有する、鷲尾須美は勇者である#用語も併せて参照のこと。
第1期 | 第2期 | 第3期[31] | |
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原作 | Project 2H[25] | ||
企画・原案 | タカヒロ[25] | ||
総監督 | - | 岸誠二 | |
監督 | 岸誠二[25] | 福岡大生 | 岸誠二 |
シリーズ構成 | 上江洲誠[25] | ||
キャラクターデザイン 原案 |
BUNBUN[25] | ||
コンセプト・アート | D.K & JWWORKS[25] | ||
アニメーション キャラクターデザイン 総作画監督 |
酒井孝裕 | ||
美術設定 | 平山瑛子[25] | 宮越歩、阿久澤奈緒子 | - |
美術監督 | 下山和人[25] | ||
宮越歩[25] | - | ||
色彩設計 | 伊東さき子[25] | ||
撮影監督 | 峰岸健太郎[25] | ||
3DCG監督 | 千葉高雪[25] | 薄井俊作 | |
編集 | 高橋歩[25] | ||
音響監督 | 飯田里樹[25] | ||
音楽 | 岡部啓一、MONACA[25] | ||
音楽制作 | ポニーキャニオン | ||
音楽プロデューサー | 鎗水善史 | ||
チーフプロデューサー | 笹木孝弘、丸山博雄、遠藤哲哉、青木隆夫 | ||
高野希義、金庭こず恵 | 湯浅隆明、宮下知幸 | ||
プロデューサー | 木下哲哉、前田俊博 | ||
- | 斉藤康夫、鍋岩晶子、宮城惣次 | ||
小荒井孝典、原裕和、 林洋平、福田順 | 上治知世 | 丸尾加奈江、長谷川嘉範 | |
アニメーション プロデューサー |
上野勲 | 鷲崎健太 | |
アニメーション制作 | Studio五組[25] | ||
製作 | 結城友奈は勇者である製作委員会、MBS |
特記がない限り作詞は中村彼方。讃州中学勇者部は、結城友奈の章の第3話オープニングまでは照井春佳、三森すずこ、内山夕実、黒沢ともよの4人、第3話のエンディングからは長妻樹里を加えた5人、勇者の章の第2話からは花澤香菜を加えた6人による声優ユニット。
テレビ放映時での次回予告はテロップ(台詞)が羅列するだけという単調なものであるが、第1期は公式動画サイトにて別バージョンの予告が配信されている。
テレビ版の鷲尾須美の章 第一話・第四話・第六話では、副音声によるオーディオコメンタリーが実施される。出演は各回とも三森すずこ(鷲尾須美役)、花澤香菜(乃木園子役)、花守ゆみり(三ノ輪銀役)の3人[35][36]。
話数 | サブタイトル | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 | 初放送日 | ||||||||||||||||||
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結城友奈の章 | ||||||||||||||||||||||||
第一話 | 乙女の真心 | 上江洲誠 | 岸誠二 | 下司泰弘 | 酒井孝裕 | 2014年 10月17日 |
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第二話 | ろうたけたる思い | タカヒロ | 平井義通 |
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第三話 | 風格ある振る舞い | 上江洲誠 | 保戸木知恵 | 佐藤清光 |
| 10月24日 | ||||||||||||||||||
第四話 | 輝く心 | 村田治 | 黒崎武 | 友田政晴 |
| 10月31日 | ||||||||||||||||||
第五話 | 困難に打ち勝つ | タカヒロ | 村田峻治 | 吉田俊司 |
| 11月7日 | ||||||||||||||||||
第六話 | 明日に期待して | 村田治 | 比嘉直 | 仁昌寺義人 |
| 11月14日 | ||||||||||||||||||
第七話 | 牧歌的な喜び | タカヒロ | 政木伸一 |
| 11月21日 | |||||||||||||||||||
第八話 | 神の祝福 | 山本天志 | 関大 | 金二星 | 11月28日 | |||||||||||||||||||
第九話 | 心の痛みを判る人 | 村田治 | 平井義通 |
| 12月5日 | |||||||||||||||||||
第十話 | 愛情の絆 | タカヒロ | 黒崎武 | 西村博昭 |
| 12月12日 | ||||||||||||||||||
第十一話 | 情熱 | 村田治 | 東海林真一 | 平林拓真 |
| 12月19日 | ||||||||||||||||||
最終話 | 貴方に微笑む | 上江洲誠 | 美袋一 | 福岡大生 | 酒井孝裕 | 12月26日 | ||||||||||||||||||
鷲尾須美の章 | ||||||||||||||||||||||||
第一話 | わしおすみ | 上江洲誠 | 林直孝 | 酒井孝裕 | 2017年 10月7日 |
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第二話 | ともだち | タカヒロ | 政木伸一 | 10月14日 | ||||||||||||||||||||
第三話 | にちじょう | 仁昌寺義人 | 関大 |
| 10月21日 | |||||||||||||||||||
第四話 | たましい | 山本天志 | 福岡大生 | 酒井孝裕 | 10月28日 | |||||||||||||||||||
第五話 | さよなら | 上江洲誠 | 平井義通 | 関大 |
| 11月4日 | ||||||||||||||||||
第六話 | やくそく | 福岡大生 | 酒井孝裕 | 11月11日 | ||||||||||||||||||||
勇者の章 | ||||||||||||||||||||||||
総集編 | ひだまり | (第1期『結城友奈の章』総集編:ナレーション - 東郷美森(三森すずこ)) | 11月18日 | |||||||||||||||||||||
第一話 | 華やかな日々 | 上江洲誠 | 政木伸一 | 佐藤清光 | 酒井孝裕 | 11月25日 | ||||||||||||||||||
第二話 | 大切な思い出 | タカヒロ | 福岡大生 |
| 12月2日 | |||||||||||||||||||
第三話 | あなたを思うと胸が痛む | 上江洲誠 | 福岡大生 | 濱崎徹 |
| 12月9日 | ||||||||||||||||||
第四話 | 秘めた意志 | タカヒロ | 北川正人 |
| 12月16日 | |||||||||||||||||||
第五話 | 清廉な心 | 佐藤清光 |
| 12月23日 | ||||||||||||||||||||
最終話 | 君ありて幸福 | 上江洲誠 |
| 福岡大生 |
| 2018年 1月6日 |
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大満開の章 | ||||||||||||||||||||||||
第一話 | 青春の喜び | 上江洲誠 |
| 濱崎徹 | 酒井孝裕 | 2021年 10月2日 |
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第二話 | あなたに私のすべてを捧げます |
| 佐々木達也 | 小菅洋 | 10月9日 | |||||||||||||||||||
第三話 | 小さな幸せ | 福岡大生 | 藏本穂高 |
| 10月16日 | |||||||||||||||||||
第四話 | 神託 | 下司泰弘 |
| 10月23日 | ||||||||||||||||||||
第五話 | 光輝を放つ | 清水聡 | 佐々木達也 |
| 10月30日 | |||||||||||||||||||
第六話 | 私の不安をやわらげて | 田中貴大 | 濱崎徹 | 小菅洋 | 11月6日 | |||||||||||||||||||
第七話 | 君を忘れない | 加藤敏幸 | 加藤顕 |
| 11月13日 | |||||||||||||||||||
第八話 | 不変の誓い | 福岡大生 | 下司泰弘 | 大田謙治 | 11月20日 | |||||||||||||||||||
第九話 | 真の友情 | タカヒロ |
| 佐々木達也 |
| 11月27日 | ||||||||||||||||||
第十話 | 逆境で生まれる力 | 上江洲誠 | 福岡大生 | 濱崎徹 |
| 12月4日 | ||||||||||||||||||
第十一話 | 私の心は燃えている |
| 北川まりん | 田中翼 | 12月11日 | |||||||||||||||||||
最終話 | いつまでも続く喜び | 清水聡 | 濱崎徹 |
| 12月18日 |
『鷲尾須美の章』第6話と『勇者の章』第1話の間に、時系列に合致するよう第1期(結城友奈の章)全12話を1話にまとめた『総集編「ひだまり」』が放送された。
放送期間 | 放送時間 | 放送局 | 対象地域 [38] | 備考 |
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2014年10月17日 - 12月26日 | 金曜 2:19 - 2:49(木曜深夜)[注 39] | 毎日放送 | 近畿広域圏 | 製作局 |
2014年10月18日 - 12月27日 | 土曜 2:25 - 2:55(金曜深夜)[注 40] | TBSテレビ | 関東広域圏 | |
土曜 3:12 - 3:42(金曜深夜)[注 41] | CBCテレビ | 中京広域圏 | ||
2014年10月19日 - 12月28日 | 日曜 0:30 - 1:00(土曜深夜)[注 42] | BS-TBS | 日本全域 | BS放送 |
2014年10月23日 - 2015年1月15日 | 木曜 1:35 - 2:05(水曜深夜) | 南日本放送 | 鹿児島県 | |
毎日放送・TBSテレビ・CBCテレビ・BS-TBSは『アニメイズム』B2枠。 |
放送期間 | 放送時間 | 放送局 | 対象地域 [38] | 備考 |
---|---|---|---|---|
2017年10月7日 - 2018年1月6日 | 土曜 1:55 - 2:25(金曜深夜) | 毎日放送 | 近畿広域圏 | 製作局 |
TBSテレビ | 関東広域圏 | |||
土曜 2:39 - 3:09(金曜深夜) | CBCテレビ | 中京広域圏 | ||
2017年10月8日 - 2018年1月7日 | 日曜 0:00 - 0:30(土曜深夜) | BS-TBS | 日本全域 | BS放送 |
2017年10月9日 - 2018年1月11日 | 月曜 22:00 - 22:30 | AT-X | 日本全域 | CS放送 / リピート放送あり 最終回は木曜 0:00 - 0:30(水曜深夜) |
毎日放送・TBSテレビ・BS-TBSは『アニメイズム』B1枠。CBCテレビは『アニメイズム』枠。 |
配信開始日 | 配信時間 | 配信サイト |
---|---|---|
2017年10月7日 | 土曜 2:25(金曜深夜) 更新 | Amazon Prime Video |
2017年11月21日 | 火曜 0:00(月曜深夜) 更新 |
インターネットではMBS動画イズム、Paravi、バンダイチャンネル、TELASA、dアニメストア、Hulu、ひかりTV、U-NEXT、アニメ放題、Amazon Prime Video、FOD、ニコニコチャンネル、TSUTAYA TV、Rakuten TV、ビデオマーケット、GYAO!ストア、DMM.com、GYAO!、ニコニコ生放送、ABEMAにて配信[3]。
第1期BD・DVD第1巻のCMでは檜山修之を起用したバージョンも制作された。
巻 | 発売日[42] | 収録話 | 規格品番 | |
---|---|---|---|---|
BD | DVD | |||
結城友奈の章 | ||||
1 | 2014年12月17日 | 第1話 - 第2話 | PCXG-50451 | PCBG-52591 |
2 | 2015年1月21日 | 第3話 - 第4話 | PCXG-50452 | PCBG-52592 |
3 | 2015年2月18日 | 第5話 - 第6話 | PCXG-50453 | PCBG-52593 |
4 | 2015年3月18日 | 第7話 - 第8話 | PCXG-50454 | PCBG-52594 |
5 | 2015年4月15日 | 第9話 - 第10話 | PCXG-50455 | PCBG-52595 |
6 | 2015年5月20日 | 第11話 - 第12話 | PCXG-50456 | PCBG-52596 |
BOX | 2017年9月20日 | 第1話 - 第12話 | PCXG-50457 | - |
劇場版(鷲尾須美の章先行公開/結城友奈は勇者部所属)[注 43] | ||||
1 | 2017年3月18日 | 第1章 ともだち | BRXG-00019 | - |
2 | 2017年4月15日 | 第2章 たましい | BRXG-00020 | |
3 | 2017年7月8日 | 第3章 やくそく | BRXG-00021 | |
鷲尾須美の章 | ||||
BOX | 2017年12月20日 | 第1話 - 第6話 | PCXG-50621 | - |
1 | 第1話 - 第2話 | - | PCBG-52481 | |
2 | 2018年1月17日 | 第3話 - 第4話 | PCBG-52482 | |
3 | 2018年2月21日 | 第5話 - 第6話 | PCBG-52483 | |
勇者の章 | ||||
BOX | 2018年5月30日 | 第1話 - 第6話 | PCXG-50622 | - |
1 | 第1話 - 第2話 | - | PCBG-52484 | |
2 | 2018年6月20日 | 第3話 - 第4話 | PCBG-52485 | |
3 | 2018年7月18日 | 第5話 - 第6話 | PCBG-52486 | |
大満開の章 | ||||
BOX 上 | 2021年12月15日 | 第1話 - 第6話 | PCXG-50781 | - |
BOX 下 | 2022年1月19日 | 第7話 - 第12話 | PCXG-50782 |
北米版はPonycan USA[43]から発売されている。
発売日 | タイトル | 規格品番 |
---|---|---|
結城友奈の章 | ||
2014年11月5日 | ホシトハナ | PCCG-70231 |
2014年11月19日 | Aurora Days | PCCG-70232 |
2014年12月10日 | TVアニメ「結城友奈は勇者である」 オリジナルサウンドトラック | PCCG-1438 |
2016年3月2日 | 「結城友奈は勇者である」character songs「勇気のバトン」 | PCCG-01503(DVD付き特別盤) PCCG-01504(通常盤) DSP-02093(きゃにめ.jp購入特典)[注 44] |
鷲尾須美の章 / 勇者の章 | ||
2017年3月15日 | ともだち | PCCG-70401 |
2017年4月12日 | サキワフハナ | PCCG-01576(DVD付き初回限定盤) PCCG-70361(通常盤) |
たましい | PCCG-70402 | |
2017年7月5日 | やくそく | PCCG-70403 |
「結城友奈は勇者である -鷲尾須美の章-」 オリジナルサウンドトラック | PCCG-1591 | |
2017年10月11日 | エガオノキミヘ | PCCG-01623(DVD付き初回限定盤) PCCG-70406(通常盤) |
2017年12月6日 | ハナコトバ / 勇者たちのララバイ | PCCG-70408 |
2019年11月6日 | 「結城友奈は勇者である」ベストアルバム「勇気の歌」 | PCCG-01819 DSP-02227(きゃにめ.jp購入特典)[注 45] |
大満開の章 | ||
2021年10月27日 | アシタノハナタチ | PCCG-01991 |
地平線の向こうへ | PCCG-02073 | |
2021年12月1日 | 大満開の章 オリジナルサウンドトラック | PCCG-02112 |
以下は、主に公式サイトに掲載された情報を元に、主要キャスト集結の大規模なイベントを記述。これ以外にも出演者1名によるお渡し会など小規模なイベントも実施されている(第1期BD各巻発売毎に開催された原画セットお渡し会など)。
2020年1月よりどん兵衛公式Twitterにてコラボを実施し、イラストが公開され[64]、コラボグッズの抽選[65]やどん兵衛とのセット販売[66]が行われた。
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