神戸大学附属中等教育学校
神戸市にある国立中等教育学校 ウィキペディアから
神戸市にある国立中等教育学校 ウィキペディアから
神戸大学附属中等教育学校(こうべだいがくふぞくちゅうとうきょういくがっこう、英: Kobe University Secondary School)は、兵庫県神戸市東灘区住吉山手五丁目にある国立中等教育学校。
神戸大学附属中等教育学校 | |
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正門 | |
北緯34度43分55.4秒 東経135度15分16.1秒 | |
国公私立の別 | 国立学校 |
設置者 | 国立大学法人神戸大学 |
併合学校 |
神戸大学附属住吉中学校 神戸大学附属明石中学校 |
校訓 | 自治・協同・創造 |
設立年月日 | 2009年 |
開学記念日 | 5月15日 |
共学・別学 | 男女共学 |
学期 | 2学期制 |
学校コード | D228110000014 |
中等教育学校コード | 28001B |
所在地 | 〒658-0063 |
外部リンク | 公式サイト |
ウィキポータル 教育 ウィキプロジェクト 学校 |
神戸大学発達科学部附属の2つの中学校(附属住吉中学校・附属明石中学校)を前身とし、新たに後期課程(高校段階)を創設して、神戸大学直轄の附属中等教育学校として2009年に発足した。それまでの発達科学部附属学校の伝統を踏まえ、「ゆとり」「継続」「交わり」を特色とした教育を行っている。また、神戸大学が掲げている「グローバルエクセレンス(国際的に卓越した)教育」を受け、新時代に相応しい資質と能力を備え自立した市民「グローバルキャリア人」の育成を教育目標としている。
校訓は「自治」「協同」「創造」。
神戸大学の附属学校再編計画により創立された。編成前に存在した附属住吉中学校・附属明石中学校(それぞれ1947年創立)は、2009年度より生徒募集を停止し、2011年3月に廃止された。
国際的視野を持ち未来を切り拓く、真理探究の精神に富んだグローバルキャリア人を育成する。「見つける力」「調べる力」「まとめる力」「発表する力」の4つの力とそれらを総合する「考える力」を、教科の学習はもちろん、「Kobe ポート・インテリジェンス・プロジェクト」をはじめとする教育活動全体を通じて育成する。
1,2年を基礎期、3,4年を充実期、5,6年を発展期を位置づけ、教育を行っている。基礎期では「生活や学習の習慣を作る」こと、充実期では「自分らしさを見つける」こと、発展期では「自己を確立する」ことが目標とされている。2学期制でカリキュラムが組まれており、四月から九月を「春学期」、十月から三月までを「秋学期」と呼んでいる。
思春期を高校受験に分断されないという特色を活かし、継続した心身の発達を図っている。そのような特色を活かして「ゆとり」のあるカリキュラムを編成し、観察・実験、調査・見学・フィールドワーク、ものづくり等の体験学習を積極的に取り入れている。特に、4年生で行われるインターンシップ学習では、神戸大学の協力のもと、大学の研究室でインターンシップ学習を行うことが可能であるほか、任意で希望する企業・団体・個人経営との合意があれば、インターンシップ先は生徒が自由に決めることも可能。また、中学生から高校生までの幅広い年代が集まっていることを活かし、幅広い集団の中での交わりを重視してリーダーシップや協調的態度を養う。
一般的に総合的な学習の時間に当たるものである。学校創設以来、探求的な学習を「Kobe ポート・インテリジェンス・プロジェクト(略してKobeプロジェクト、またはKP)」と命名し、6年一貫カリキュラムの中心的な教育と位置づけている。「Kobe ポート・インテリジェンス・プロジェクト」という名前は、神戸港が世界的な貿易の拠点であることを鑑み、Kobeプロジェクトが世界で通用する知性を育むことを願って名付けられた。
基礎期では「神戸学」「奈良学」と言った地元のローカルな内容を中心にグループワークなどを用いた探求活動や、附属住吉中学校時代からの伝統である「聞き方・話し方訓練」が行われる。充実期では研修旅行と関連した内容を中心にグループで探求活動を行う他、発展期に行うより高度な課題研究の練習として、自分で定めたテーマで課題研究を行う。発展期では基礎期・充実期での探求活動を土台に、自分でテーマを定めて充実期より高度な探求活動を行う。
3年生終了時で4000字、4年生終了時で8000字、5年生終了時で18000字の論文の提出が求められる。特に、5年生終了時に書く18000字の論文は「卒業論文」と呼ばれ、優秀な論文を書いた生徒は6年生で神戸大学の施設で行われる発表会に参加する他、学会発表等に参加することもある。
2019年に、本校での課題研究指導のノウハウをまとめた本として、「探究の力を育む課題研究」(林創・神戸大学附属中等教育学校、共著)が出版された。
BYOD (Bring Your Own Device) とは、生徒が個人所有しているデバイス(タブレットやノートパソコン等)を校内に持ち込んで学校の学習活動でも利用することを指す。2020年ごろから、ゆるやかにBYODを導入している[1]。
現在、自分専用のデバイスを持っていない生徒に対しては、学校所有のデバイス(iPadやChromebook等)を貸し出すことで、授業などで不利益が生じないようにしている。授業での利用はもちろん、課外活動においても、貸出手続きさえすれば、本校所有のChromebookを生徒は自由に利用することができる。
Wi-Fi環境の整備にも取り組んでいる。学校のWi-Fiは神戸大学のネットワークに接続しているため、Wi-Fiに接続すれば神戸大学生と同じように論文サービスやデータベースサービスを利用することができる。
合併による再編中のため、生徒数は学年によって異なる。
神戸大学発達科学部附属住吉中学校時代(2008年度)よりNHK全国学校音楽コンクールおよび、全日本合唱コンクールで数多く関西・近畿代表として全国大会に出場しており、県下でも有力な合唱部の一つである。
●NHK全国学校音楽コンクール全国コンクール ※()は最高学年
●全日本合唱コンクール全国大会 ※()は最高学年
校則により、同好会に参加を許されるのは後期生のみである。また、後期生から兼部が可能となる。
年間を通じ、様々な学校行事が催される。
進学実績は1回生(2015年入試)から10回生(2024年入試)まで学校HP上に公開されている[3]。
〈主要大学への合格者数の推移[3]〉
2017年度まで登下校時間帯に日本交通に委託のスクールバスの運行が神戸大学附属中等教育学校 - 阪急御影駅 - JR住吉駅間で実施されていたが、利用者数の減少により平成30年度から廃止され、神戸市営バスで登校時間帯のみ、学校行き便(19系統のみ)および学校先回り便が新設された(学校休校日等は運休)。また、兎原祭(文化祭)開催時は、終了時間付近に学校発の臨時便が出ることもある。
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