珠城りょう
日本の舞台俳優 ウィキペディアから
珠城 りょう(たまき りょう、1988年[1]10月4日[2] - )は、日本の女優。元宝塚歌劇団月組トップスター[3]。
愛知県蒲郡市[2][3]、光ヶ丘女子高等学校出身[4]。身長172cm[1]。血液型B型[1]。愛称は「りょう」、「たまき」[2]。
来歴
2008年、音楽学校卒業後、宝塚歌劇団に94期生として入団[6][7][8]。入団時の成績は18番[6]。月組公演「ME AND MY GIRL」で初舞台[6]。その後、月組に配属[6][9]。
恵まれた体格とダイナミックなダンスで早くから注目を集め[9]、2010年、霧矢大夢・蒼乃夕妃トップコンビ大劇場お披露目となる「THE SCARLET PIMPERNEL」で、新人公演初主演[10][11]。その後も5度に渡って新人公演主演を務める。
2013年の「月雲の皇子」でバウホール公演初主演[12][13]。好評を博し、同年12月にも再演される[13]。
2015年の「Bandito」(バウホール・日本青年館公演)で、東上公演初主演[14]。同年の「舞音/GOLDEN JAZZ」より、5期上の凪七瑠海・美弥るりかを飛び越えて、トップスター・龍真咲に次ぐ月組2番手に昇格[15]。
2016年の「激情/Apasionado!!III」で全国ツアー公演初主演[15][11]。同年9月5日付で月組トップスターに就任[16][4]。入団9年目でのトップ就任は、男役としては、入団7年目にトップ就任した元月組トップ・天海祐希に次ぐ速さとなり、近年では極めて異例のスピード出世となった[17][13]。相手役には前任より引き続き愛希れいかを迎え、翌年の「グランドホテル/カルーセル輪舞曲」で、トップコンビ大劇場お披露目[17]。
2018年の「エリザベート」で10代目トートを演じる[7][2]。同公演をもって愛希が退団し、後任に美園さくらを迎え、翌年の「夢現無双/クルンテープ」で、新トップコンビ大劇場お披露目[18][2]。
2021年8月15日、「桜嵐記/Dream Chaser」東京公演千秋楽をもって、宝塚歌劇団を美園と同時退団[3][4]。新型コロナウイルス感染拡大による公演スケジュールの変更のため、当初の予定より半年遅れての退団となった[19][20][4]。
人物
3歳から水泳を習い、小学生からはバスケットボール、中学ではハンドボールの主将を務めるなど、根っからのスポーツ少女だった[13]。
宝塚との出会いは、新聞で見つけた「宝塚観劇バスツアー」の広告[13]。興味を惹かれてバスツアーに参加[13]。初めて宝塚の舞台を見たその時に、「私もあのステージに立ちたい」と魅了されてしまった[13]。
音楽学校の受験は、これで最後にしようと決めて挑んだ3度目でようやく合格を果たした[13]。
宝塚歌劇団時代の主な舞台
初舞台
- 2008年3 - 5月、月組『ME AND MY GIRL』(宝塚大劇場)
月組時代
- 2008年5 - 7月、『ME AND MY GIRL』(東京宝塚劇場)
- 2008年11 - 2009年2月、『夢の浮橋』『Apasionado!!』
- 2009年3月、『二人の貴公子』(バウホール) - スターヴリング
- 2009年5 - 8月、『エリザベート』 - 新人公演:ジュラ(本役:光月るう)
- 2009年10 - 12月、『ラスト プレイ』 - 新人公演:ムーア(本役:霧矢大夢)『Heat on Beat!(ヒート オン ビート)』[4]
- 2010年2月、『HAMLET!!』(バウホール・日本青年館) - レアティーズ
- 2010年4 - 7月、『THE SCARLET PIMPERNEL(スカーレット ピンパーネル)』 - ハル、新人公演:パーシー・ブレイクニー(本役:霧矢大夢) 新人公演初主演[10][11][4]
- 2010年9 - 11月、『ジプシー男爵-Der Zigeuner Baron-』 - ヒスニ、新人公演:ジュパン(本役:汝鳥伶)『Rhapsodic Moon(ラプソディック・ムーン)』
- 2010年12 - 2011年1月、『STUDIO 54(スタジオ フィフティフォー)』(ドラマシティ・日本青年館) - ダグラス・マーチン
- 2011年3 - 5月、『バラの国の王子』 - ハチドリ、新人公演:家臣(虎)(本役:明日海りお)『ONE』
- 2011年7 - 10月、『アルジェの男』 - アルマン、新人公演:アンリ・クローデル(本役:明日海りお)『Dance Romanesque(ダンス ロマネスク)』
- 2011年11 - 12月、『アリスの恋人』(バウホール・日本青年館) - マーチ・ラビット
- 2012年2 - 4月、『エドワード8世』 - スチュワート・メンジース、新人公演:デイヴィッド(本役:霧矢大夢)『Misty Station』 新人公演主演[21]
- 2012年6 - 9月、『ロミオとジュリエット』 - 死、新人公演:ロミオ(本役:龍真咲/明日海りお) 新人公演主演[21]
- 2012年10 - 11月、『春の雪』(バウホール・日本青年館) - 本多繁邦
- 2013年1 - 3月、『ベルサイユのばら-オスカルとアンドレ編-』 - ジェローデル/アルマン[注釈 1]、新人公演:アラン・ド・ソワソン(本役:星条海斗)
- 2013年5月、『月雲(つきぐも)の皇子(みこ)』(バウホール) - 木梨軽皇子 バウ初主演[13][11]
- 2013年7 - 10月、『ルパン-ARSÈNE LUPIN-』 - ジョゼファン、新人公演:アルセーヌ・ラウール・ルパン/アルベール・ド・サヴリー(本役:龍真咲)『Fantastic Energy!』 新人公演主演[22]
- 2013年11 - 12月、『JIN-仁-』 - 千吉『Fantastic Energy!』(全国ツアー)
- 2013年12月、『月雲(つきぐも)の皇子(みこ)』(天王洲 銀河劇場) - 木梨軽皇子[13][4]
- 2014年1月、『New Wave!-月-』(バウホール) メインキャスト[23]
- 2014年3 - 6月、『宝塚をどり』『明日への指針 -センチュリー号の航海日誌-』 - カール六等航海士/マドロス、新人公演:サイモン(本役:沙央くらま)『TAKARAZUKA 花詩集100!!』 - 花の紳士A/黒の王子/月下美人A/詩人、新人公演:花詩集の紳士/花の紳士S/トップスター男/踊る紳士S/銀の花の男(本役:龍真咲) 新人公演主演
- 2014年7 - 8月、『宝塚をどり』『明日への指針-センチュリー号の航海日誌-』 - ナイジェル『TAKARAZUKA 花詩集100!!』(博多座)
- 2014年9 - 12月、『PUCK(パック)』 - ボビー、新人公演:サー・エドワード・グレイヴィル(本役:飛鳥裕)『CRYSTAL TAKARAZUKA-イメージの結晶-』
- 2015年1 - 2月、『Bandito(バンディート)-義賊 サルヴァトーレ・ジュリアーノ-』(バウホール・日本青年館) - サルヴァトーレ・ジュリアーノ 東上初主演[14]
- 2015年4 - 7月、『1789-バスティーユの恋人たち-』 - マクシミリアン・ロベスピエール
- 2015年9月、『DRAGON NIGHT!!』(ドラマシティ・文京シビックホール)
- 2015年11 - 2016年2月、『舞音-MANON-』 - ファン・チ・クオン『GOLDEN JAZZ』[15]
- 2016年3 - 4月、『激情』 - ドン・ホセ『Apasionado(アパショナード)!!III』(全国ツアー) 全国ツアー初主演[11][16]
- 2016年6 - 9月、『NOBUNAGA〈信長〉-下天の夢-』 - ロルテス『Forever LOVE!!』
月組トップスター時代
- 2016年10 - 11月、『アーサー王伝説』(文京シビックホール・ドラマシティ) - アーサー トップお披露目公演[16]
- 2017年1 - 3月、『グランドホテル』 - フェリックス・フォン・ガイゲルン男爵『カルーセル輪舞曲(ロンド)』 大劇場トップお披露目公演[16][7]
- 2017年5月、『長崎しぐれ坂』 - 卯之助/鳶頭『カルーセル輪舞曲(ロンド)』(博多座)
- 2017年7 - 10月、『All for One』 - ダルタニアン
- 2017年11 - 12月、『鳳凰伝』 - カラフ『CRYSTAL TAKARAZUKA-イメージの結晶-』(全国ツアー)
- 2018年2 - 5月、『カンパニー-努力(レッスン)、情熱(パッション)、そして仲間たち(カンパニー)-』 - 青柳誠二『BADDY(バッディ)-悪党(ヤツ)は月からやって来る-』 - バッディ[4]
- 2018年6 - 7月、『雨に唄えば』(TBS赤坂ACTシアター) - ドン・ロックウッド
- 2018年8 - 11月、『エリザベート-愛と死の輪舞(ロンド)-』 - トート[7][8]
- 2019年1月、『ON THE TOWN(オン・ザ・タウン)』(東京国際フォーラム) - ゲイビー[7]
- 2019年3 - 6月、『夢現無双』 - 新免武蔵『クルンテープ 天使の都』[18]
- 2019年7 - 8月、『ON THE TOWN(オン・ザ・タウン)』(梅田芸術劇場) - ゲイビー[7]
- 2019年10 - 12月、『I AM FROM AUSTRIA-故郷(ふるさと)は甘き調(しら)べ-』 - ジョージ・エードラー[7][8]
- 2020年2月、『赤と黒』(御園座) - ジュリアン・ソレル
- 2020年9 - 2021年1月、『WELCOME TO TAKARAZUKA-雪と月と花と-』『ピガール狂騒曲』 - ジャック・ヴァレット(ジャンヌ)/ヴィクトール・バーレンベルク[24][4]
- 2021年1月、『Eternità』(バウホール)[24]
- 2021年3月、『幽霊刑事(デカ)〜サヨナラする、その前に〜』(バウホール) - 神崎達也[24]
- 2021年5 - 8月、『桜嵐記(おうらんき)』 - 楠木正行『Dream Chaser』 退団公演[19][20]
出演イベント
- 2011年12月、タカラヅカスペシャル2011『明日に架ける夢』
- 2012年3月、蒼乃夕妃ミュージック・サロン『VERY BEST OF ME』
- 2012年12月、タカラヅカスペシャル2012『ザ・スターズ!〜プレ・プレ・センテニアル』
- 2014年12月、タカラヅカスペシャル2014『Thank you for 100 years』
- 2015年12月、タカラヅカスペシャル2015『New Century,Next Dream』
- 2016年12月、タカラヅカスペシャル2016『Music Succession to Next』
- 2017年10月、第54回『宝塚舞踊会』[25]
- 2017年12月、タカラヅカスペシャル2017『ジュテーム・レビュー-モン・パリ誕生90周年-』
- 2018年12月、タカラヅカスペシャル2018『Say! Hey! Show Up!!』[26]
- 2019年10月、第55回『宝塚舞踊会〜祝舞御代煌(いわいまうみよのきらめき)〜』[27]
宝塚歌劇団退団後の主な活動
舞台
- 2021年11月、『Greatest Moment』(梅田芸術劇場・東京国際フォーラム)[28]
- 2022年8 - 9月、『8人の女たち』(サンシャイン劇場・ドラマシティ)[29]
- 2023年1月、『マヌエラ』(東京建物 Brillia HALL) - 永末妙子[30]
- 2023年9 - 10月、『天翔ける風に』(プレイハウス・阪急中ホール・主ホール) - 三条英[31]
- 2023年12月、『初恋』(ところざわサクラタウン) - 敷島早苗[32]
- 2024年3 - 4月、『20世紀号に乗って』(東急シアターオーブ・オリックス劇場) - リリー・ガーランド[33]
- 2024年7月、『Jewels Story〜プッチーニの奏でた世界〜』(さくらホール) - エルヴィーラ[34]
- 2025年5月、『あなたに会えてよかった』(三越劇場・COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール)[35]
ドラマ
映画
コンサート
CM出演
受賞歴
脚注
参考文献
外部リンク
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