滋賀県立アイスアリーナ(しがけんりつアイスアリーナ、英語: Shiga Prefectural Ice Arena)は、滋賀県大津市瀬田大江町にあるスケート場である。滋賀県が土地を所有し、SPNグループ[注 1]が指定管理者として運営している。
年間を通してアイススポーツを楽しめる施設として2000年(平成12年)11月に開設し[1]、2006年(平成18年)4月から指定管理者制度を導入した[5]。当施設はびわこ文化公園都市の西端に位置する。スケート以外の主な用途はアイスホッケー・フィギュアスケート・ショートトラックであるが[1]、競技会やアイスショーなどのイベントを開催することがある[注 2][7][8]。
この施設は鉄筋コンクリート造と鉄骨構造の複合構造を採用した地上2階建の建築物。設計は眺望に優れた立地を活かすべく意識された。2階部分にはテラスが設けられ、建設発生土をその部分まで覆うことで残土の発生を抑制し、建物と風景の一体感を生んで自然に溶け込む建築物としている。屋外では琵琶湖の汚泥を原料とした外装タイルや下水汚泥の溶融スラグを活用したコンクリート二次製品などのリサイクル材が積極的に活用されている。
屋内
- アリーナ(アイススケートリンク) - 面積:1,800 m2[21]、長さ:60 m×30 m[1][2][21][22](ショートトラックスピードスケートの国際規格に対応)
- 2,400名収容(立ち見を含む[1][2]。固定:1,350席、可動:672席[1][2])
- 床面は冬季スポーツ(アイスホッケー、フィギュアスケートなど)と夏季スポーツ(バスケットボール、バレーボール、バドミントンなど)の両方をプレーすることができるように転換可能としている。製氷設備はコンクリート床埋設冷却管方式を採用し、また木製フロアパネルのユニット化したことによって冬季・夏季の床転換できるようにした。
- 屋根は張弦梁構法としたことで、規格化された部材を使用できてコストダウンが可能となり、軽快な屋根を意匠として表現することができた。
- 貸靴コーナー
- スケート用品専門店
- 休憩コーナー
- ロッカー室
- 控室(2室)
- 採暖室
- 事務室
- 放送室
- 救護室
- 授乳室
- 審判控室(1室)
- 選手控室(4室)
- 特別室(1室)
- 会議室(4室)
注釈
公益財団法人滋賀県スポーツ協会(旧:公益財団法人滋賀県体育協会)、株式会社パティネレジャー、株式会社ナショナルメンテナンスの3社により設立された団体。旧称は「SLグループ」であった。
競技会やアイスショーが無い日は、スケート教室を定期的に開催している。
公益財団法人滋賀県体育協会(2018年〈平成30年〉4月1日に「滋賀県スポーツ協会」へ改称[9])、株式会社パティネレジャー、株式会社ナショナルメンテナンスの3社により設立された団体。
「げんさん」は元三フード(大津市に本社を置く、精肉・食肉加工品の製造販売業)の愛称。同社が大会のスポンサーとなったため、改称が行われた。
出典
“施設案内”. 滋賀県スポーツ協会. 2022年12月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年3月10日閲覧。
“滋賀県立アイスアリーナ”. 滋賀・びわ湖観光情報. びわこビジターズビューロー. 2023年8月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年9月15日閲覧。
“県立アイスアリーナ”. UCHIDAの実績. 株式会社内田組. 2023年3月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年3月10日閲覧。
“公の施設に係る指定管理者の選考について” (PDF). 平成27年(2015年)7月10日 教育委員会事務局スポーツ健康課. 滋賀県議会. p. 2 (2015年7月10日). 2023年8月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年9月15日閲覧。
“滋賀県立アイスアリーナ”. 全国ロケーションデータベース. ロケ候補地一覧. 文化庁. 2023年8月30日閲覧。
“アクセス”. 滋賀県立アイスアリーナ. 2023年6月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月23日閲覧。
- 滋賀県土木部建築課「滋賀 2つの顔をもつ「滋賀県立アイスアリーナ」」『建設月報』第53巻第12号、建設省広報室、2000年、72頁。
- “滋賀県立アイスアリーナ長寿命化計画(個別施設計画)” (PDF). 滋賀県県民生活部スポーツ局 (2019年3月). 2023年3月14日閲覧。