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森岡 賢(もりおか けん、1967年3月15日 - 2016年6月3日[1])は、日本のミュージシャン、音楽プロデューサー、キーボーディスト。
東京都港区出身。血液型はB型。東邦音楽大学附属東邦高等学校ピアノ科卒業後、東邦音楽大学音楽学部作曲学科中退。SOFT BALLETの一員として活躍し、1995年に一時活動終了するが、2002年に再結成。再び活動終了した2003年以降はソロで活動していた。また、作曲家、編曲家としてアーティストへの楽曲提供やプロデュースも行っていた。
父は作曲家、編曲家の森岡賢一郎、姉は現代美術家の森岡寿里、弟はギタリストの森岡慶(詳細は森岡賢一郎の項目を参照)
5歳よりピアノを始める。自らの意志ではなく両親に習わされていた為、嫌々レッスンに通っていた。むしろ当時の夢はプロレスラーか野球選手になることだったと語っている[2]。後に父親のシンセサイザーで遊び始めたのがきっかけで、作曲や音作りに興味を持つようになる。
父親が業界人だった関係で、幼少期から家に小柳ルミ子や天地真理などが出入りするような環境で育った。そのため業界人に対しても物怖じしなくなったが、例外として憧れとコンプレックスを感じたのが土屋昌巳とYMOだった[2]。
小学校、中学校といじめに遭い引き篭もりがちになるが、テクノを好んで聴いていたことから、高校時代に新宿のディスコ「ツバキハウス」に出入りするようになる。此処で藤井麻輝、遠藤遼一と知り合う。中学時代に初めてデモテープを制作する。後年これを電話で藤井麻輝に聴かせたことがきっかけで、彼との本格的な交流が始まる。
モデルをしていた雑誌「JUNE」を通じてISSAYと出逢ったことがきっかけで、プロミュージシャンとしての活動を開始。ちなみに遠藤遼一と藤井麻輝も同誌モデル経験者である。1980年代のテクノシーンやいわゆるニュー・ウェイヴに強く影響を受けており、SOFT BALLETではポップでキャッチーな楽曲を製作することが多く、ことに1991年の『EGO DANCE』以降、ビクター(インビテーションレーベル)所属時代については、全てのシングルリリース曲のA面を担当するなど、SOFT BALLETの市場開拓に際しては森岡が主要な役割を担った。
ソロデビューアルバム『JAPANESE』ではSOFT BALLETに通ずるテクノポップなサウンドの他にもロック、アンビエント、ハウスなど多彩な音楽性を取り入れたが、『ELECTRONICA』と『fantasia』の2作ではクラブミュージックシーンを意識した文字通りエレクトロニカを主体としていた。SOFT BALLETの復活〜終了を経てからは再び様々な音楽性を発揮している。
音楽性からはデペッシュ・モードの影響が強いと言われるが、実際に一番影響を受けたミュージシャンは元祖ニューロマンティックのヴィサージ(Visage)であると公言している。
SOFT BALLET結成当初はステージ上で微動だにせずシンセサイザーを弾いていた。後に三上博史のツアーサポートを務めたことが、パフォーマンスに開眼するきっかけとなった[2]。シンセサイザーだけでなく、楽曲によってはギターも演奏する。
コンサート初体験は、幼稚園の頃に観たトム・ジョーンズ。
遅刻魔で知られており、SOFT BALLET時代には藤井にしばしば説教を受けた。
SOFT BALLET時代は、ミュージシャンとしての自分と素の自分とのジレンマに苦しんでいた時期があった。売れれば売れるほど苦痛になっていき、ステージ上とメディアに出ている時以外は廃人のような状態だったと語っている。当時、まだ学生だった及川光博がたまたま電車内で、ジャージ姿に黒髪混じりの汚いブロンドで手にはコンビニの袋という出で立ちの森岡を目撃している。この時、森岡のファンである及川は握手を求めながらも「仕事してないとこんな風になっちゃうんだな。僕はちゃんと仕事しよう」と思ったという[3]。
パフォーマーとしてのイメージが強く定着しているが、演奏することそのものにも改めて興味があり、ステージ上ではピアノを使用することもある。また2007年から2008年にかけて参加した布袋寅泰のツアーでは、打ち込みを使用していない。これは自身のキャリア上でほぼ初の試みである[4]。
晩年は主にソロ活動を中心に多方面で活動していた。
SOFT BALLET、minus(-) に関しては、それぞれ該当する欄を参照。
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