東京湾カップ

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東京湾カップ(とうきょうわんカップ)は千葉県競馬組合船橋競馬場ダートコース1700mで施行する地方競馬南関東公営競馬)の重賞競走である。格付けはSII。正式名称は「日刊スポーツ賞 東京湾カップ」。日刊スポーツ新聞社が優勝杯を提供している。

概要 東京湾カップ, 開催国 ...
東京湾カップ
開催国 日本
主催者 千葉県競馬組合
競馬場 船橋競馬場
第1回施行日 1987年12月28日
2024年の情報
距離 ダート1700m
格付け SII
賞金 1着賞金2000万円
出走条件 サラブレッド系3歳オープン・南関東所属
負担重量 別定
出典 [1]
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概要

4歳馬(現表記3歳)による船橋競馬場ダート2000mの重賞として創設された。創設時は12月に施行されていた。1995年の南関東グレード導入によりG3に格付け。1998年から施行距離をダート1800mに変更、2004年から開催時期を5月に変更され、更に日刊スポーツ新聞社から優勝杯の寄贈を受け、名称を現在の「日刊スポーツ賞東京湾カップ」に変更、この年から東京ダービートライアル競走に指定され、1着に入賞した競走馬に限り東京ダービーの優先出走権が与えられる様になる。しかし、2005年では開催時期を6月に変更され、東京ダービーのトライアル競走から除外されたが、2006年からは開催時期を5月に再び変更され、更に施行距離をダート1600mに変更、2007年から南関東重賞格付け表記をSIIIに変更、かつ施行距離を現在のダート1700mに変更された。2020年よりSIIに格上げされる。

1989年JRA賞年度代表馬イナリワンのほか、エスプリシーズアジュディミツオーマグニフィカといった統一GI馬が当競走を勝利している。

条件・賞金等(2024年)

出走資格
サラブレッド系3歳、南関東所属
  • トライアルのアクアマリンカップで2着以上の馬に優先出走権が付与されている。
負担重量
別定。56kg、牝馬54kg(南半球産2kg減)を基本に、指定日までの番組ポイント1400毎に1kgの負担増となる[1]
賞金額
1着2,000万円、2着700万円、3着400万円、4着200万円、5着100万円[1]
優先出走権付与
本競走の優勝馬(騸馬除く)に東京ダービーの優先出走権が付与される[1]
副賞
日刊スポーツ新聞社賞、全国公営競馬主催者協議会会長賞、開催執務委員長賞、また船橋競馬生産牧場賞がある[2]

歴史

要約
視点
  • 1987年 - 船橋競馬場のダート2000mのサラブレッド系4歳(現3歳)の南関東所属馬限定の別定重量の重賞競走「東京湾カップ」として創設。
  • 1995年 - 南関東グレード制導入によりG3に格付け。
  • 1998年 - 施行距離をダート1800mに変更。
  • 2001年 - 馬齢表示の国際基準への変更に伴い、出走条件を「サラブレッド系4歳の南関東所属馬」から「サラブレッド系3歳の南関東所属馬」に変更。
  • 2004年
    • 開催時期を12月から5月に変更。
    • 東京ダービートライアルに指定され、優勝馬に東京ダービーの優先出走権が付与されるようになる。
    • 日刊スポーツ新聞社から優勝杯の寄贈を受け、名称を「日刊スポーツ賞東京湾カップ」に変更。
  • 2005年 - 開催時期を5月から6月に変更。それに伴い、東京ダービートライアルから除外。
  • 2006年
    • 開催時期を6月から5月に戻す。それに伴い、東京ダービートライアルに再び指定され、優勝馬に東京ダービーの優先出走権が付与されるようになる。
    • 施行距離をダート1600mに変更。
    • 船橋の石崎隆之が騎手として初の連覇。
  • 2007年
    • 南関東重賞格付け表記をSIIIに変更。
    • 施行距離を現在のダート1700mに変更。
  • 2011年 - 東京ダービーへの優先出走権が2着馬にも拡大[3]
  • 2014年
    • 金沢の吉原寛人が騎手として2人目の連覇。
    • 出走馬の1頭パンパカパーティの馬名ゼッケンが『パカパカパーティ』と間違っていたトラブルが発生[4]。競走そのものは通常通り施行された。
  • 2020年 - SIIに格上げされる。
  • 2024年 - 東京ダービーへの優先出走権付与対象が優勝馬のみとなる[5]

歴代優勝馬

さらに見る 回数, 施行日 ...
回数施行日優勝馬性齢所属タイム優勝騎手管理調教師馬主
第1回1987年12月28日イナリワン牡3大井2:10.4宮浦正行福永二三雄保手濱忠弘
第2回1988年12月30日ブービーボーイ牡3川崎2:10.9本間茂髙橋敏男田島榮二郎
第3回1989年12月13日スクランブル牡3川崎2:10.4森下博梅山満伊達秀和
第4回1990年12月20日ヒラヨシプリンス牡3川崎2:12.1山崎尋美山崎三郎山口平吉
第5回1991年12月29日トーシンイーグル牡3船橋2:10.6矢内博安藤榮作黒岩定義
第6回1992年12月29日サンアカツキ牡3大井2:08.5高橋三郎秋谷元次(有)兼正商事
第7回1993年12月30日プレザント牡3船橋2:06.8桑島孝春髙松弘之北條傳三
第8回1994年12月14日アマゾンオペラ牡3船橋2:08.4石崎隆之出川克己柳澤瀀
第9回1995年12月31日キョウエイヒホウ牡3川崎2:10.3髙松淳一髙橋満夫田中晴夫
第10回1996年12月31日カワノスパート牡3大井2:10.2張田京大山一男幾野正光
第11回1997年12月17日ムテキボーイ牡3船橋2:11.6石崎隆之出川博史伊藤昭次
第12回1998年12月16日アローセプテンバー牡3船橋1:52.4左海誠二北川亮柳谷泰蔵
第13回1999年12月31日ルイボスマクラレン牡3船橋1:54.1石崎隆之岡島茂(株)リガメェントワールド
第14回2000年12月20日リガメエントキセキ牡3船橋1:54.0佐藤隆川島正行(株)リガメェントワールド
第15回2001年12月19日アブクマドリーム牡3船橋1:54.2石崎隆之出川克己畑中政雄
第16回2002年12月4日エスプリシーズ牡3川崎1:52.0森下博武井榮一依田泰雄
第17回2003年12月19日イシノファミリー牡3川崎1:53.8山田信大足立勝久黛大介
第18回2004年5月12日アジュディミツオー牡3船橋1:52.2佐藤隆川島正行織戸眞男
第19回2005年6月23日ドラゴンシャンハイ牡3船橋1:52.1石崎隆之出川龍一吉田照哉
第20回2006年5月3日シャイニールック牡3船橋1:39.6石崎隆之川島正行小林昌志
第21回2007年5月3日ウエスタンローレル牡3船橋1:48.1山田信大山浦武吉田博俊
第22回2008年5月7日ギャンブルオンミー牡3船橋1:46.2内田博幸佐藤賢二豊島純
第23回2009年5月6日ブルーラッド牡3川崎1:44.2御神本訓史足立勝久黛大介
第24回2010年5月4日マグニフィカ牡3船橋1:47.8石崎駿川島正行吉田照哉
第25回2011年5月3日ジャクソンライヒ牡3川崎1:47.1本橋孝太鬼沢裕充早川稔
第26回2012年5月3日スカイインテンス牡3船橋1:48.1真島大輔松代眞小島俊治
第27回2013年5月8日アメイジア牡3船橋1:48.8吉原寛人坂本昇(有)ライオンズ
第28回2014年5月8日サーモピレー牡3船橋1:48.1吉原寛人川島正行吉田和美
第29回2015年5月6日ドライヴシャフト牡3大井1:48.5的場文男荒山勝徳吉田照哉
第30回2016年5月4日ディーズプリモ牝3川崎1:51.1山崎誠士内田勝義秋谷壽之
第31回2017年5月4日ソッサスブレイ牡3船橋1:50.3柏木健宏山本学手嶋康雄
第32回2018年5月3日クレイジーアクセル牝3大井1:50.7御神本訓史渡邉和雄市原高一
第33回2019年5月8日サクセッサー牡3船橋1:50.6石崎駿佐藤賢二(有)新生ファーム
第34回2020年5月6日マンガン牡3川崎1:48.6山崎誠士田島寿一大栗芳一
第35回2021年5月4日ギガキング牡3船橋1:48.0和田譲治稲益貴弘尾崎智大
第36回2022年5月4日タツノエクスプレス牡3川崎1:50.0和田譲治田邊陽一三河辰已
第37回2023年5月3日ライズゾーン牡3川崎1:50.3今野忠成山崎尋美国田正忠
第38回2024年5月2日マコトロクサノホコ牡3船橋1:50.9本田正重川島正一(株)ディアマント
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出典:南関東4競馬場公式「東京湾カップ競走優勝馬」https://www.nankankeiba.com/win_uma/34.do

注釈

関連項目

外部リンク

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