エブリスタは、日本の小説投稿サイト、またそれを運営する企業でメディアドゥの子会社(正式社名は株式会社エブリスタ)である。
スマートフォンまたはパソコンから閲覧・投稿できる。サービスは基本的にWebブラウザで提供されるが、スマートフォンにおいてはすべてのサービスを利用できるアプリが提供される(Android版/iOS版)。
無料のコンテンツはプロを目指す作家や個人(クリエイター)の趣味で製作された作品が中心となり、だれでも簡単に投稿も可能となっている。
出版社の協賛により「エブリスタ小説大賞」を行い、優秀作品は協賛出版社より書籍化されている。
有料サービスには、ブラウザ版のみでコンテンツの閲覧に利用できるデジタル図書券「エブリスタ図書券」、クレジットカード利用者向け月額コース「エブリスタEX」、ドコモのスマートフォン向け月額コース「エブリスタW」がある。
- 2007年(平成19年)
- 3月23日 - ケータイゲーム&SNSサイト「モバゲータウン」内に、ユーザが書いた小説、詩などの作品を投稿できるコーナー「クリエイター」を開設[3][4]。
- 12月 - 講談社よりモバゲータウンのユーザー投稿作品初の書籍化作品「最愛の君へ。」が発売[5]。
- 2010年(平成22年)
- 4月1日 - DeNAとNTTドコモの共同出資により株式会社エブリスタが設立[6]。
- 5月31日 - プレオープン。
- 6月7日 - 小説・コミック・俳句・短歌・川柳・イラスト・レシピ・写真の総合UGCメディア「E★エブリスタ」をグランドオープン、小説・コミック・エッセイ・スポーツのiモード向け有料コンテンツサービス「E★エブリスタプレミアム」の提供開始[7][8][9]。
- 11月26日 - スマートフォン・Android用アプリ提供開始。
- 2011年(平成23年)
- 6月13日 - 会員数が100万人を突破。
- 7月29日 - モバイルコンテンツ審査・運用監視機構(EMA)のコミュニティ認定サイトとなる。
- 11月2日 - スマートフォンアプリのダウンロード数が150万を突破。
- 11月15日 - 『E★エブリスタ 電子書籍大賞』投稿受付開始。
- 11月29日 - 小説「王様ゲーム」、Mobageでソーシャルゲーム配信開始。
- 12月17日 - 映画「王様ゲーム」、全国順次ロードショー。
- 2012年(平成24年)
- 2013年(平成25年)
- 2014年(平成26年)
- 2015年(平成27年)10月 - TVアニメ「櫻子さんの足下には死体が埋まっている」が放送開始[16]。
- 2016年(平成28年)
- 4月4日 - 集英社との協業による小説レーベル「jBOOKS×エブリスタ」を公開開始[17]。
- 6月14日 - 6周年を機にサービス名を「エブリスタ」に改称[18][19]。
- 8月8日 - Mobageの小説・コミック・イラスト・レシピコーナーを終了し、エブリスタへ一本化[20]。
- 12月 - 短編小説レーベル「5分シリーズ」を電子書籍及びプリント・オン・デマンドサービスにて刊行開始[21]。
- 2017年(平成29年)
- 2018年(平成30年)
- 2月1日 - 双葉社との共同出資会社「DEF STUDIOS株式会社」を設立[27]。
- 3月5日 - 物書きのためのWebメディア「monokaki」を創刊[28]。
- 2019年(平成31年)
- 4月15日 - 大幅リニューアルに伴い、フィーチャーフォン向けサービス、レシピ、俳句(短歌・川柳)、ユーザーによるコミックの投稿サービスの終了、写真とイラストのカテゴリ統合、エッセイの小説テゴリへの統合を実施[29][30][31]。
- 2021年(令和3年)
- 3月31日 - クレジットカード決済可能な月額コース「エブリスタEX」をリリース[32]。
- 10月1日 - 光文社との協業によるBLコミックレーベル「光文社BL×エブリスタ」を始動[33][34]。
- 10月22日 - 双葉社との合弁契約解消に伴い、子会社DEF STUDIOS株式会社を双葉社に譲渡[35][36]。
- 12月14日 - メディアドゥがDeNAが保有する全株式(70.0%)を取得し、同社子会社となる[37]。
- 2022年(令和4年)3月31日 - メディアドゥがNTTドコモが保有する持ち分(30.0%)を追加取得し、同社の完全子会社となる[38]。
- 2024年(令和6年)
- 7月2日 - クリエイターの創作活動を応援するための機能「スターギフト」および「エブリスタ創作支援プログラム」をリリース[39]
- 8月1日 - ジャイブ株式会社から、電子書籍流通及び編集事業を継承[40]
エブリスタ独自のコンテストを多く開催している。また、複数の出版社、企業とも多彩な文学賞を多数開催している。
- 三行から参加できる 超・妄想コンテスト
- 通称「妄コン」。エブリスタオリジナルのコンテスト。定期的に行われる。名前の通り、100文字(三行程度)で応募することができ、文字数は100文字〜8000文字となる[注 1]。妄想を炸裂させた文章を募集している。前回のコンテストで次回のテーマが発表され、ジャンルは不問[注 2]。2019年4月13日、妄コン100回目の応募が開始された[41]。それに伴い、賞典も追加された。
- 未完結でも参加できる 執筆応援キャンペーン
- エブリスタオリジナルのコンテスト。ほぼ定期的に行われ、回ごとにテーマが発表される。妄想コンテストと違い、募集期間を過ぎて未完結であっても応募ができる[注 2]。
- 次に読みたいファンタジーコンテスト
- ファンタジー書評家「三村美衣氏」と物書きメディア「monokaki」と共に開催する。ほぼ定期的に行われ、回ごとにテーマが発表される。応募要項は、文字数以外執筆応援キャンペーンと同様[注 3]。
- yom yom短編小説コンテスト
- ジャンルは自由[注 4]。受賞すると、新潮社の文芸誌「yom yom」に作品が掲載され、yom yom編集長からの作品講評がつく[注 5]。また募集期間中、yom yom編集長がTwitter上に寄せられる創作活動に関する質問に答える[42]。
- エブリスタ小説大賞
- 複数の出版社と共同して開催するコンテスト。回により参加レーベルは異なる[43]。
- 「恋」短編コンテスト
- 角川ビーンズ文庫と共同の小説賞。回ごとにテーマが発表される。
- 氷室冴子青春文学賞
- 特定非営利活動法人氷室冴子青春文学賞(本部:北海道岩見沢市)と主催の小説賞。青春をテーマにした小説を募集[44]。
- 伊佐市文学賞
- エブリスタとSANKYOと鹿児島県伊佐市がコラボして立ち上げたプロジェクト「まちぶんin鹿児島県伊佐市」。鹿児島県伊佐市を舞台にした作品を募集[45]。
- -新人作家養成プロジェクト- バディ小説大賞
- 文藝春秋と共同の小説賞。新人作家を育成するプロジェクト。
- Project ANIME
- 2020年を代表するアニメ作品の創出を目指すプロジェクト。新人作家を育成するプロジェクトの元、立ち上げられた。
- スターツ出版文庫大賞
- スターツ出版文庫と共同の小説賞。ジャンルは恋愛部門、ほっこり人情部門[46]。
- 双葉社からデビュー賞
- 双葉社と共同の小説賞。キャラクター小説を募集。ジャンルは不問[47]。
- シリアスゲームノベル大賞
- レジェンドノベルスと共同の小説賞。30代男性に向けたシリアス・ゲーム性のある小説を募集していた[48]。
- エブリスタジオ
- 斬新な設定、アイデアが含まれるホラー作品を募集。
- ジャンル応援キャンペーン
- 回ごとにジャンルを指定する小説キャンペーン。
- 別冊フレンド原作賞
- 別冊フレンドと共同の小説賞。中高生の女の子が憧れるようなラブストーリーを募集していた[49]。
- 最恐怪談コンテスト
- 竹書房と共同の小説賞。リアルな怪談を募集していた。
- 最恐小説大賞
- 竹書房と共同の小説賞。恐い小説を募集していた[50]。
- リアル都市伝説コンテスト
- 竹書房と共同の小説賞。都市伝説をテーマにしたリアルな怖い話を募集していた[51]。
- TOブックス大賞
- TO文庫と共同の小説賞。切ない小説を募集[52]。
- グランドサマナーズ×エブリスタ小説大賞
- グランドサマナーズと共同の小説賞。RPGのダンジョンやシチュエーションを題材にした物語を募集していた[53]。
- SKYHIGH文庫賞
- 三交社SKYHIGH文庫[54]と共同の小説賞[55][56]。
- 全国中高生小説コンテスト
- 中高生のための小説コンテスト。ジャンルは不問。中学生の部、高校生の部で募集していた。
- 小説野性時代短編コンテスト
- KADOKAWAと共同の小説賞。
- イラストプレゼント企画
- ジャンルは不問。受賞作品にその作品をイメージしたイラストをプレゼントする。
- ピュアラブ小説大賞
- ポプラ社と共同の小説賞。ピュアでキュンキュンするラブストーリーを募集していた[57][58]。
- ホラー&テラー賞
- ヤングマガジンと共同の小説賞。ジャンルは不問。読み手を怖いと思わせられる作品を募集していた[59]。
- アニマルノベルコンテスト
- 猫びよりと共同の小説賞。ジャンルは不問。猫・犬が登場する作品を募集していた。
- ダークヒーロー連載漫画原作賞
- 少年ジャンプと共同の小説賞。刺激的で魅力あふれる作品を募集していた[60]。
- 裏NovelJamオンラインコンテスト
- NovelJamと共同の小説賞。
- 天下分け目のBL合戦!
- 複数の出版社と共同の小説賞。出版社によりジャンルは異なる。
- オトナのラブストーリー大賞
- ティアラ文庫・オパール文庫[61]と共同の小説賞。女性を主人公とした、大人のラブストーリーを募集していた。
- 週刊文春小説賞
- 週刊文春と共同の小説賞。インパクトのある短編小説を募集していた[62]。
- ノベリスタ大賞
- 石田衣良が審査委員長を務める小説賞。
- 新星ファンタジーコンテスト
- 三村美衣が審査委員長を務める小説賞。
- 集英社文庫 ナツイチ小説大賞
- 集英社文庫と共同の小説賞。
- めちゃコミック女性向け漫画原作賞
- めちゃコミックオリジナルと共同の漫画原作賞。
- 集英社女性向け3レーベル合同マンガ原作賞
- 集英社女性向け3レーベル「マンガMee」「ココロマンス」「デジタルマーガレット」と共同の漫画原作賞。
注釈
例外として、超・妄想コンテスト このイラストにセリフをつけよう! は〜2000文字となる。
執筆応援キャンペーンは20,000文字以上。ファンタジーコンテストは5,000文字以上となっている。
応募要項は文字数、完結必須以外執筆応援キャンペーン・ファンタジーコンテストと同様。文字数は5000字〜20000字。