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日本の舞台作品 ウィキペディアから
『時空警察ヴェッカー1983』(じくうけいさつヴェッカー1983)は、日本の舞台作品。2013年8月14日から8月18日まで、東京都渋谷区の笹塚ファクトリーで上演された。時間と歴史を守る未来の刑事の姿を描くSF作品群「時空警察ヴェッカーシリーズ」の1つである。
アリスインプロジェクトとカプセル兵団のコラボレーションによる舞台作品[1]。従来作品同様、時空犯罪者を追う未来の刑事・時空刑事(ヴェッカー)を題材としているが、今回は未来の別々の時代から現代世界へやって来た3組のヴェッカーによる三つ巴の戦いが繰り広げられる物語であり、オールスター戦またはヒーロー大戦を思わせるヴェッカー同士の戦いが見どころとされる[2]。大勢のヴェッカーの集結による、祭りのような楽しみの要素も含まれている[2]。
演出は、カプセル兵団主宰者である吉久直志が担当[2]。吉久による舞台演出は「飛び出す演劇」とも評される独自の世界観の展開が特徴で、従来作品にないサウンドとビジュアルを駆使した演目を狙った作品となっている[3]。舞台構造も、通常の長方形構造の舞台ではなく、客席へ向かってのせり出し部分を設けて270度の角度から舞台を見られるよう凝った演出が施され[3]、より近さを感じられる舞台となっている[4]。さらに、舞台上だけではなく客先後方からも次々と出演者が飛び出すといった、目まぐるしいスピード感溢れる作品である[4]。また、アリスインプロジェクトらしく女性アイドルたちのきめ細やかな心情表現や、涙を誘うようなシーンも用意されており、ヴェッカーファンはもとより、ヴェッカーを知らなくても楽しめるように仕上がっている[3]。原作者である畑澤和也の要望もあり、1983年を舞台とすることでノスタルジックな作風も特徴的である[2]。
主演はiDOL Streetストリート生の加藤里保菜とアイドリング!!!の玉川来夢によるダブル主演で[1]、ほかにもアイドルグループ・GEMの金澤有希ら、若手女優が多数出演することでも話題となった[4]。
原作の畑澤和也は、当時は中国を活動拠点としていたために、原作提供と監修に留まり、演出は吉久直志に一任された[5]。しかし畑澤にとって本作は、自身の実体験をもとにした原作であるために思い入れが深く、自身の脚本・演出で作り直したいとの意志があり、このことが本作をベースとした時空警察シリーズ『時空警察SIG-RAIDER 邂逅〜エヴェリーヌ〜』の製作につながった[5]。
1983年。平凡な高校生・工藤かをると親友の田中純子たちは、学園祭の迫った夏休みのある日、タイムカプセルに入れる物を捜しているうちに、1枚のレコードを見つける。そのレコードを狙い、23世紀の未来から時空刑事サナたちヴェッカーC-83、その百年後の時空刑事のヴェッカーリリーズ[6]、さらにその百年後の時空刑事のヴェッカーFDLが[6]、それぞれ異なる3つの未来の世界から別々の目的を携えて出現。レコードと、かをるが秘めていた重大な秘密を巡り、三つ巴の戦いが繰り広げられる。
主要キャスト以外は、昼の部の出演者「時組」と夜の部の出演者「空組」の2グループによるダブルキャスト。以下の「時」は時組の公演時、「空」は空組の公演時のキャストを指す。
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