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1958年制作の日本の映画作品 ウィキペディアから
『忠臣蔵』(ちゅうしんぐら)は、1958年の日本の時代劇映画。大映創立18年を記念して製作され[2][3]、大映の俳優が総出演したオールスターキャストの作品である。監督は渡辺邦男。カラー、大映スコープ。
大石内蔵助には大映の大看板スター長谷川一夫が初めて扮し、浅野内匠頭には若手の二枚目スター市川雷蔵を配し、ほかには鶴田浩二、勝新太郎という豪華絢爛たる顔ぶれに加え女優陣にも京マチ子、山本富士子、木暮実千代、淡島千景、若尾文子といった当時のトップスターを起用した。吉良上野介には、民藝の名優滝沢修を起用し、1964年にNHK大河ドラマ『赤穂浪士』で再び長谷川一夫とタッグを組むことになる。
戦後映画化された『忠臣蔵』の中で最も浪花節的かつ講談調で娯楽性が高く、人気の高い作品でリアリティよりも虚構の伝説性を重んじる風潮がまだ残っていて『忠臣蔵』の初心者が大枠を掴むのに適していると言われている[4]。
「早撮りの名人」と言われた渡辺邦男監督は初めて大映でメガホンを取り、35日間で完成させた[3]。またこの作品は、6年後の1964年12月9日に大河ドラマ『赤穂浪士』が高い視聴率で大評判であった時期にリバイバル公開されている[5]。
浅野長矩を演じた市川雷蔵は「内匠頭は阿呆で我儘だと思う」と述べている。そのせいか、本作の長矩は傍若無人な振る舞いが目立ちとても「かわいそう」には見えない[6]。鶴田浩二と勝新太郎が唯一共演した映画である。
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