広島市立基町高等学校
広島県広島市にある高等学校 ウィキペディアから
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1942年に広島市立中学校として開校した。現在の校名は1980年に定められた。
20世紀末に校舎は全面リニューアルが行われ、エスカレーターや吹き抜け部分などを備えた校舎が2000年に完成した。この新校舎は京都駅や札幌ドームなどを手がけた建築家の原広司が設計した[1]。
進路指導を最重点課題としている。進路実現に関する取り組みとしては、進路に関する個人面接を年に数十回行い、日々の勉強やクラブとの両立、進路の悩みなどの相談に応じたり、アドバイスをしている。また、進路LHRを設け、志望校についての理解を深めるなどしている。さらに、休日に教室を開放することで、生徒の自習場所の確保をしている[2]。
多くの生徒が現役で国立大学へ進学する。2024年度の現役生国立大学合格者は129人。近年東京大学・京都大学への進学者も輩出している。2024年の現役東大合格者数は2人。[3][4]。
また各学年に1クラス創造表現コース(美術に関するコース)が設置されており、このコースの卒業生の多くは美術系の大学へ進学している。かつて広島市立中学校を名乗っていた時代に原子爆弾による死者を、生徒・教職員合わせて369人出した歴史を持っており、創造表現コースの生徒は、この時の原子爆弾に被爆しながらも生き延びた被爆者本人と話し合いを持ちながら、原子爆弾の投下によって広島で起きたことを描く試みも行った[5][6]。
学校の敷地の東には広島高等裁判所をはじめとする官庁街、西に市営の高層アパート、南に広島城や紙屋町の高層ビル街、北に城北通りを臨み、広島市の都心部に位置する。アストラムラインの城北駅が最寄り駅である。
桐の果実3個と葉3葉とを組合せ、その上に「高」の字を配している。この木には、鳳凰がつねに来たりて宿り、その葉につつまれ実をついばんで、いよいよ気高くなるという。生徒ひとりひとりが鳳凰たる自負と襟度をもって、心身の錬磨に精進することを念願したものである。ちなみに「広島市内六校」は基町高校の桐と同様に各校ともシンボルツリー(校樹)を制定しており、舟入高校を除く5校の校章は、いずれも自校のシンボルツリーの葉を図案化したものであるという共通点がある。
高校の校歌としては珍しい、混声四部合唱である[7]。
新校舎の設計は田崎美術館(日本建築学会賞)、大阪の梅田スカイビル、京都駅などの設計を手掛けた原広司であり、「夜明けの様相」と名付られた新校舎は平成12年(2000年)に竣工した[1]。その新校舎は「田中くんはいつもけだるげ」(2016年4月広島テレビ)や、映画「君の名は。」に登場する東京都立神宮高等学校の内観のモデルとなった。
新校舎である『南棟(1999年完成)』と『西棟(2000年完成)』、従前からある校舎の『北棟』と『同窓会館』と『図書館』などからなっている。クラブなどの合宿に使うことができる『セミナーハウス』も建設予定だったが、更地のままである(現在は職員用駐車場として利用)。正門は存在しない。
南棟は、1階に生徒玄関、事務室、校長室など、2階に家庭科関係の教室と音楽室、3階に各教科の教室、4階に1 - 3年の全てのHR教室が配置され、吹き抜けを挟んで各学年が向き合う形になっている。1階と3階、3階と4階を結ぶエスカレーターが上り方向へのみ設置されており、2階へのエスカレーターも存在しない。この他にエレベーターが1基設置されている。トイレは床材として黒大理石を使用しており、トイレの水道はセンサー式であり、身体障碍者用トイレも各階に設置されている。
西棟は、1 - 3階に講堂と室内運動場、3階にトレーニングルーム、4階に主に創造表現コースが使用する美術教室がある。4階にはギャラリーも設置されており、創造表現コースの生徒らによる作品などが飾られている。また、西棟にもエレベーターが1基設置されており、身体障碍者用トイレも各階に設置されている。
授業は長期休暇期間と祝日を除いて、月・金は50分×6限、火〜木は50分×7限の週32時間である。
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