川西池田駅

兵庫県川西市にある西日本旅客鉄道の駅 ウィキペディアから

川西池田駅map

川西池田駅(かわにしいけだえき)は、兵庫県川西市栄根二丁目にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)福知山線である[1]。駅番号はJR-G54

概要 川西池田駅*, 所在地 ...
川西池田駅*
Thumb
駅舎(2010年9月)
かわにしいけだ
Kawanishi-Ikeda
JR-G53 北伊丹 (3.1 km)
(3.5 km) 中山寺 JR-G55
Thumb右上は川西能勢口駅
所在地 兵庫県川西市栄根二丁目6-26[1]
北緯34度49分29.87秒 東経135度24分35.66秒
駅番号 JR-G54
所属事業者 西日本旅客鉄道(JR西日本)
所属路線 福知山線(JR宝塚線)
キロ程 11.0 km(尼崎起点)
大阪から18.7 km
電報略号 イケ
駅構造 地上駅橋上駅[1]
ホーム 2面4線[1]
乗車人員
-統計年度-
15,993人/日(降車客含まず)
-2021年-
開業年月日 1893年明治26年)12月12日[1]
乗換 川西能勢口駅阪急電鉄能勢電鉄[1]
備考 直営駅[1]
みどりの窓口
* 1951年に池田駅から改称[1][2]
テンプレートを表示
閉じる

直営駅[1]宝塚駅の被管理駅)で、アーバンネットワークおよび「JR宝塚線」の愛称区間、ICOCAの利用可能エリアに含まれている(相互利用ICカードはICOCAの項を参照)。

歴史

要約
視点

摂津鉄道の終点「池田駅」として開業[3]した当初は、猪名川に架かる呉服橋(くれはばし)の近く(当時の川西村大字小花字大畑)に設置された。当時は猪名川の対岸に位置する池田町(現在の大阪府池田市)の方が栄えていたことから、所在地の「川西」ではなく「池田」の名が駅名に採用された。

その後、摂津鉄道を合併した阪鶴鉄道宝塚方面への延長に合わせ、現在よりも西寄りの寺畑1丁目交差点(国道176号兵庫県道186号花屋敷停車場線の交点)付近に移転。一度仮停車場への移転を経て、現在の停車場に移転している[4][5]

1925年に川西が町制を敷いて以降、所在地に合わせて駅名を改称する機運が高まり、数度に渡り駅名の改称を請願したが受理されなかった。川西町の町制25周年を迎えた1950年前後に運動は盛んになり、国鉄などに陳情が行われたが、池田市もそれに反対する陳情を行ったため、間を取って両者の名を組み合わせた「川西池田」となった[6]。この経緯により、2つの府県の都市名が並ぶ珍しい駅名が誕生した。

非電化当時の構内は、駅の北東部に貨物取り扱い施設と機関支区が設置され、広い敷地を有していた。また、阪鶴鉄道時代には駅前の丘に阪鶴鉄道本社があった[4]。乗客は箕面有馬電気軌道(現在の阪急宝塚本線箕面線)の開業に伴って漸減し、福知山線の電化・複線化までは同社の川西能勢口駅の一人勝ち状態が続いていた[注釈 1]

福知山線の電化・複線化の際に、現行の待避可能な構造に改造され、駅前にロータリーを作るため、元貨物ヤードがあった現在の位置に3度目の移転をした。移転後の旧駅の遺構として駅前広場が1990年代初めまで形を残していたが、線路を跨ぐ道路の敷地になり姿を消した。

年表

駅構造

島式2面4線のホームを持つ地上駅で、橋上駅舎を有する。進行方向ごとに列車の待避が可能である。

内側の2・3番のりばが本線で、運転取り扱い上はそれぞれ「下り本線」と「上り本線」と呼ばれる。外側の1・4番のりばは待避線で、有効長がさらに長く造られている。

改札口は橋上にある1ヶ所のみ。改札横にはみどりの窓口のほか、ハート・インから転換された「セブン-イレブン ハートイン」が出店している。

コンコースには、岡山駅 - 出雲市駅間を山陽本線伯備線山陰本線経由で運転している特急やくも号の車体パネルが設置されている。

のりば

さらに見る のりば, 路線 ...
のりば路線方向行先
1・2 G JR宝塚線 下り 宝塚福知山方面[11]
3・4 上り 尼崎大阪北新地方面[11]
閉じる
  • 上表の路線名は旅客案内上の名称(愛称)で表記している。

ダイヤ

特急列車は2025年3月14日までは全列車通過していたが同年3月15日のダイヤ改正により1日に5本(朝に大阪方面の上り2本と夜に福知山方面の下り3本)、快速列車を含むその他の営業列車はすべて停車する。

日中時間帯は1時間に8本が停車する(区間快速と普通列車がそれぞれ4本)。朝晩にはJR東西線に直通する快速も停車するほか、朝ラッシュ時の大阪方面は特に本数が多くなる。

区間快速は当駅から中山寺方の各駅に停車する。

日中の上りの区間快速と、日中以外に運行される特急・快速・丹波路快速の多くは当駅で普通との緩急接続が行われる。緩急接続や特急の通過待ちのために1・4番のりばに停車する列車は、車内温度維持のためにドアが半自動扱い[注釈 2]となり、停車中は乗客がドア付近のボタンを押して開閉を操作する。以前は夏季や冬季のみであったが、2013年からは毎日行うようになった。

利用状況

徒歩圏内にある阪急宝塚本線川西能勢口駅と競合関係にあり、特に宝塚駅にかけては比較的近い距離を並行して走っている[注釈 3]。特に競合が激しいのは大阪駅(阪急は大阪梅田駅)方面だが、両者は猪名川大阪国際空港(伊丹空港)を挟んで東西に離れた地域を経由するため、ある程度の棲み分けがなされている。JRでは、当駅を含む宝塚駅 - 大阪駅および北新地駅との間に特定区間運賃を設定するなどして阪急に対抗している[注釈 4][12]

「兵庫県統計書[13]」によると、2021年(令和3年)度の1日平均乗車人員15,993人である。近年の1日平均乗車人員は以下の通り。

さらに見る 年度, 1日平均 乗車人員 ...
年度1日平均
乗車人員
1995年11,780
1996年12,718
1997年16,707
1998年18,041
1999年18,728
2000年19,066
2001年19,032
2002年19,206
2003年19,753
2004年20,177
2005年18,359
2006年20,060
2007年20,373
2008年20,555
2009年20,195
2010年19,867
2011年19,619
2012年19,686
2013年19,828
2014年19,571
2015年19,789
2016年19,771
2017年19,781
2018年19,787
2019年19,595
2020年15,856
2021年 15,993
閉じる

駅周辺

Thumb
北口のロータリー

川西能勢口駅にかけて各種店舗等が集積する繁華街となっており、その周囲には住宅地が広がっている。

約550m、徒歩約6分。屋根の付いたペデストリアンデッキや下記のアステ川西内にある自由通路を介して連絡している[1]
なお、1981年までは駅に隣接して能勢電鉄川西国鉄前駅があり、単行の電車が、末期には朝夕のラッシュ時のみ川西能勢口駅との1駅間を往復していた[1]

バス路線

駅北口のロータリーに阪急バスが「JR川西池田駅」バス停を設けている[14][15]

全ての便が近接する川西能勢口駅前の「阪急川西能勢口駅」バス停(旧・川西バスターミナル)にも停車する。以下の路線には「阪急川西能勢口駅」バス停を始発とし、当駅前には乗り入れない便も多く設定されているため、待ち時間によっては同バス停で乗降する方が早く移動できる場合もある。

このほか2009年9月までは、大阪空港交通が運行する大阪国際空港(伊丹空港)行きのリムジンバスも発着していた(川西バスターミナルも経由、阪急バスの2番のりばの隣に別途バス停を設けていた)[16]

1番のりば
2番のりば
  • 現在は使用されていない。

隣の駅

西日本旅客鉄道(JR西日本)
G JR宝塚線(福知山線)
丹波路快速・快速・区間快速
伊丹駅 (JR-G52) - 川西池田駅 (JR-G54) - 中山寺駅 (JR-G55)
普通
北伊丹駅 (JR-G53) - 川西池田駅 (JR-G54) - 中山寺駅 (JR-G55)

脚注

関連項目

外部リンク

Loading related searches...

Wikiwand - on

Seamless Wikipedia browsing. On steroids.