岸町 (さいたま市)
埼玉県さいたま市浦和区の町丁 ウィキペディアから
岸町(きしちょう[4]、きしまち)は、埼玉県さいたま市浦和区の町丁。現行行政地名は岸町一丁目から岸町七丁目。住居表示実施地区[5]。郵便番号は330-0064[2]。調神社や埼玉県立浦和第一女子高等学校が所在し、浦和駅周辺の高級住宅地の一つとして知られる[6][7]。
地理
浦和区南部の大宮台地の南端に位置する。白幡・神明・高砂・東岸町・別所と隣接する。文教都市を謳う浦和の閑静な高級住宅地であり[6]、31階建てのライオンズマンションコスタタワーをはじめ15階程度の中層マンションが多数建設された。
地価
住宅地の地価は、2022年(令和4年)1月1日の公示地価によれば、岸町4-14-17の地点で57万2000円/m2となっている[8]。市内では浦和区高砂に次ぎ高い。
歴史
江戸時代は武蔵国足立郡浦和領に属する岸村であった[9]。地名の由来はこのあたりにかつて大河(古入間川)が流れ[10]、その岸を望む所であったことに因む[9][11]。
沿革
- 岸村発足時は幕府領で以降変遷なし[9]。
- 幕末時点では足立郡岸村であった。明治初年の『旧高旧領取調帳』の記載によると、代官大竹左馬太郎支配所が管轄する幕府領であった。調神社の社領も存在した[12]。
- 1868年(慶応4年)6月19日 - 武蔵知県事・山田政則(忍藩士)の管轄となる。
- 1869年(明治2年)
- 1871年(明治4年)11月13日 - 第1次府県統合により埼玉県の管轄となる。
- 1874年(明治7年)12月28日 - 浦和宿に岸村が合併[13]。浦和宿の小字となる。
- 1879年(明治12年)3月17日 - 郡区町村編制法により成立した北足立郡に属す。浦和宿に郡役所を設置。
- 1889年(明治22年)4月1日 - 町制施行により、浦和宿は浦和町となる[13]。
- 1900年(明治33年)3月16日 - 埼玉県立高等女学校(現・埼玉県立浦和第一女子高等学校)設立。
- 1934年(昭和9年)2月11日 - 浦和町が市制施行し、浦和市となる。
- 1937年(昭和12年)10月1日 - 浦和宿の旧岸村にあたる区域から、町名変更により岸町一丁目から八丁目が成立[4]。
- 1953年(昭和38年)11月1日 - 浦和市立岸町小学校(現・さいたま市立岸町小学校)開校[14]。
- 1964年(昭和39年)4月1日 - 住居表示実施に伴い、岸町一丁目から七丁目が成立(岸町一丁目・大字白幡の一部から一丁目が、岸町二丁目・大字白幡の一部から二丁目が、岸町三丁目から三丁目が、岸町四丁目・高砂町二丁目の一部から四丁目が、岸町五丁目・大字白幡および別所の一部から五丁目が、岸町六丁目・大字別所の一部から六丁目が、岸町七丁目・高砂町二・三丁目の一部・大字別所の一部から七丁目が成立)[9]。東北本線の東側にあった岸町八丁目は、前地町一丁目の一部とともに東岸町に変更[15]され消滅。なお、二丁目の一部は住居表示未実施の区域が残される[9][4]。
- 1966年(昭和41年) - 岸町五丁目の一部を大字白幡に編入[9]。
- 2001年(平成13年)5月1日 - 浦和市・大宮市・与野市が合併し、さいたま市の町名となる。
- 2003年(平成15年)4月1日 - さいたま市が政令指定都市に移行し、さいたま市浦和区の町名となる。
世帯数と人口
2017年(平成29年)9月1日現在の世帯数と人口は以下の通りである[1]。埼玉県内では越生町(約1万1千人)より人口が多い。
小・中学校の学区
市立小・中学校に通う場合、学区(校区)は以下の通りとなる[16]。
丁目 | 番地 | 小学校 | 中学校 |
---|---|---|---|
岸町一丁目 | 全域 | さいたま市立高砂小学校 | さいたま市立岸中学校 |
岸町二丁目 | 全域 | ||
岸町三丁目 | 全域 | ||
岸町四丁目 | 全域 | ||
岸町五丁目 | 全域 | さいたま市立岸町小学校 | さいたま市立白幡中学校 |
岸町六丁目 | 全域 | ||
岸町七丁目 | 全域 |
交通
鉄道
道路
地域
寺社・史跡
施設
浦和駅に近いため、数多くの商業施設や民間施設が立地する。
- 一丁目
- 岸町一丁目公園
- 二丁目
- 神明社公園
- 三丁目
- 埼玉県立浦和第一女子高等学校
- 学校法人羽鳥学園双葉幼稚園
- 日本赤十字社埼玉県支部
- 浦和岸町郵便局
- 四丁目
- 五丁目
- さいたま市立岸町小学校
- 岸町公民館(旧浦和岸町コミュニティーセンター)
- 岸町防犯ステーション(旧埼玉県警察浦和警察署岸町交番)
- 関東農政局さいたま庁舎(消費・安全部 地域第1課)
- 岸町公園
- 六丁目
- さいたま市立岸町保育園
- さいたま市立教育研究所
- 七丁目
一部区域が町外にあるさいたま市立白幡中学校、さいたま市立岸中学校の学区である。
読み方
「岸町」の正しい読み方は湯桶読みの「きしちょう」[4]であるが、岸町五丁目みどり自治協力会の資源回収車(毎週月曜日朝に古紙を回収している)は「きしまち」とアナウンスしている等、住民の間では「きしまち」の読みが定着している。
出身・ゆかりのある人物
政治・経済
芸能
脚注
参考文献
関連項目
外部リンク
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