大阪市営バス長吉営業所(おおさかしえいバスながよしえいぎょうしょ)は、大阪府大阪市平野区長吉長原東三丁目にあった、大阪市営バスの営業所である。最寄バス停は2号系統(後述)の「長吉車庫前」(現:長吉長原東三丁目)。また、最寄り駅は大阪市営地下鉄谷町線の八尾南駅。大阪市バス側面および後面窓ガラスに貼られる所属営業所を示すシールの表記は「ナ」[注釈 1]である。
主として平野区、東住吉区を通る路線を担当していた。操車は、出戸バスターミナルおよび北巽バスターミナルにて行っていた。
2002年1月27日まではあべの橋発着の路線の一部(操車はあべの北操車場)、2003年春までは上本町六丁目発着の路線(操車は上六操車場)も担当していたが、現在は他営業所(東成営業所、住吉営業所)の担当となっている。
2013年3月31日に港営業所とともに廃止された。末期は大阪運輸振興(現・大阪シティバス)に管理委託されていた。
2013年3月31日廃止時点での路線一覧。古市営業所から移管した路線は、運行上の起終点の場所が営業所と大きく離れていた。このため回送距離が大幅に増えていたが、これは非効率であったことから、2011年4月1日の改正より一部路線を井高野営業所へと再度移管した[注釈 2]。
2013年4月1日のダイヤ改正・運行経路変更により、一般路線バスに昇格となった長吉長原西 - 瓜破西(ただし昇格後は出戸バスターミナルで系統分割を実施した)と天王寺ループ以外の系統が廃止となった。
長柄東 - 大淀中 (201号系統)
- 豊崎東小学校前 - 天神橋六丁目 - 扇町 - 豊崎神社前 - 新梅田シティ - 大淀中二丁目
- 2010年3月28日より、前日までで閉鎖となった古市営業所に代わって長吉営業所の担当となる。
京橋駅 - 毛馬 (202号系統)
- 京橋駅前 - 都島区役所前 - 地下鉄野江内代 - 御幸町一丁目 - 友渕町一丁目北 - 大東町
- 沿革
- 2002年1月27日に新設された。その後何度か都島中通二丁目付近の経路を変更している。京橋駅前側では利用者が多い。
- 2010年3月28日に、古市営業所廃止に伴い担当が長吉営業所となる。
- 2013年4月から廃止代替措置として都島区が京阪バス門真営業所に委託して2014年3月31日まで都島区バスを運行。2014年4月1日以降は57号系統が経路変更して毛馬・大東地域をカバーすることになった[1]。
生野北ループ
- 生野北ループ 桃谷駅前→大池橋→生野中央病院→巽北三丁目→北巽バスターミナル→小路東六丁目→地下鉄小路→生野中央病院→鶴橋二丁目→桃谷駅前
- 沿革
- 2007年10月27日:北巽バスターミナル、小路東六丁目経由に路線変更。
生野南ループ (215号系統)
- 生野南ループ 桃谷駅前→大池橋→巽中二丁目→地下鉄南巽→巽南五丁目→舎利寺→林寺一丁目→桃谷駅前
- 沿革
- 2007年10月27日:巽南五丁目経由に経路変更。
鶴見ループ (218号系統)
- 横堤バスターミナル→徳庵橋→JR放出駅→横堤バスターミナル
- 2010年3月28日より、前日までで閉鎖となった古市営業所に代わって長吉営業所の担当となる。
- 2013年4月1日から廃止代替措置として鶴見区がエムケイ観光バスに委託して地下鉄門真南と放出駅の間に「鶴見区福祉バス」を運行[2]。
東住吉北ループ (222号系統)
- 沿革
- 2007年10月27日:東住吉警察署→鷹合一丁目間を東田辺三丁目経由に経路短縮、また中野中学校前→杭全八丁目間を中二丁目、北田辺駅東経由に路線変更。
東住吉南ループ
- 東住吉南ループ 駒川→中野中学校前→針中野駅→長居公園東口→瓜破西小学校→住道矢田→矢田行基大橋→矢田駅→鷹合二→針中野駅→東住吉区役所前→駒川
区役所 - 地下鉄南巽 (223号系統)
- 区役所 - 地下鉄南巽 平野区役所前→加美→加美北五丁目→地下鉄南巽→加美正覚寺→加美→流町中→西喜連第二住宅→平野区役所前
- 平野区北部を運行する。2006年8月1日に西喜連第二住宅を経由するように路線変更し、運行間隔も23分間隔から28分間隔に変更。
- 2013年4月からの廃止代替措置として平野区が区役所と加美地区を結ぶ福祉目的の予約制デマンド交通「ひらちゃん号」(事前登録制)を運行[3]。
長吉長原西 - 瓜破西
- 長吉長原西 - 瓜破東八丁目 - 長吉長原西三丁目 - 出戸バスターミナル - 瓜破東小学校 - 地下鉄喜連瓜破 - 瓜破西住宅
- 平野区南部を運行する。
- 2013年4月1日より一般バスとして運行する。運行系統は下記のとおりとなった(住之江担当)。ただし、系統分割はされたがほとんどの便は両系統を直通運転している。
- 16号系統: 出戸バスターミナル - 長吉長原西三丁目 - 瓜破東八丁目
- 66号系統: 出戸バスターミナル - 瓜破東小学校 - 地下鉄喜連瓜破 - 瓜破西住宅
- 2014年4月1日より66号系統は廃止され、14号系統が一部区間をカバーすることになった。16号系統は継続運行中。
天王寺ループ
- 天王寺ループ あべの橋→南河堀町→寺田町→国分町→勝山三丁目→桃谷駅前→五条公園→大阪警察病院→天王寺区役所→上本町九丁目→上本町八丁目→石ヶ辻町南→石ヶ辻町→石ヶ辻町北→小橋町→鶴橋駅前→舟橋町→真田山→玉造→玉造本町→天王寺スポーツセンター→空清町→清水谷町→清水谷高校前→上本町1丁目→上本町四丁目→上本町六丁目→小橋町→鶴橋駅前→細工谷→桃谷駅前→五条公園→大阪警察病院→天王寺区役所→上本町九丁目→四天王寺東大門前→勝山住宅→大道二丁目→天王寺西門前→伶人町→四天王寺前夕陽丘→天王寺区民センター→生玉寺町→生國魂神社→谷町九丁目→下寺町→下寺町一丁目→下寺町二丁目→天王寺公園前→天王寺西門前→あべの橋
- 2011年4月1日より、担当が住之江営業所から長吉営業所に変更となる。
- 2013年4月1日より一般バス68号系統として運行となった(住之江担当)。
- 2014年3月31日をもって廃止され、翌日より22号系統(東成車庫前 - 鶴橋駅前 - 諏訪神社前)と18号系統(北巽バスターミナル - 上本町六丁目)の運行区間変更(前者はあべの橋 - 天王寺区役所 - 鶴橋駅前 - 諏訪神社前に変更、後者は上本町六丁目 - 上本町一丁目間を延伸、清水谷町を経由)でカバーされることになった。
阿倍野ループ
- 阿倍野ループ あべの橋→阿さひ保育園→阿倍野区役所前→地下鉄昭和町→松虫→播磨町→阪南町七→地下鉄昭和町→阿倍野区役所前→高松公園→あべの橋
- 2011年4月1日より、担当が住之江営業所から長吉営業所に変更となる。
- 2013年4月から廃止代替措置として、阿倍野区が利用者登録制の福祉車両(10人乗りワンボックス車)を国際興業大阪に委託して2014年3月31日まで運行した[4]。
2011年現在は、一般路線で使用される大型車・中型車、赤バス路線に使用される小型車が配置されている。一般路線用車両は2005年春まで大型車・中型車ともUDトラックス(旧:日産ディーゼル)製で統一されていた(西日本車体工業架装車も存在した。また極初期は日野自動車製の配置実績もある)が、大型車はいすゞ自動車製、UDトラックス製、日野自動車製、三菱ふそうバス製造製の国内4メーカーの車両が、中型車は日産ディーゼル工業製のCNGバスの車両のみが在籍している(そのうち、2002年度投入の4台は、大阪ガスラッピング広告バス)。赤バス路線用車両は全車オムニノーバ・テクノロジー社のマルチライダーである。
CNGバスも配属されており(中型は全部)、出戸バスターミナル内には天然ガス充填設備が設けられている。また、ハイブリッドノンステップバス(日野・ブルーリボンシティ)も配備されている。2009年2月までは、この車両は大阪市営バスの中で唯一であった。
近年、いすゞ・エルガやエルガミオ、及び日野・ブルーリボンIIやレインボーII(ジェイ・バス統合車種)の増備が進んでいるが、この営業所では、ごく短期の間のみエルガミオのCNGノンステップバスが配置されていたものの、ごく少数であり、エルガ及びブルーリボンIIに至っては皆無であった。しかし2011年にエルガが新製配置や他の営業所からの移籍され、全営業所でエルガが配置されることとなった。