喜多見

東京都世田谷区の町名 ウィキペディアから

喜多見

喜多見[4](きたみ)は、東京都世田谷区町名。現行行政地名は喜多見一丁目から喜多見九丁目。住居表示実施済区域。もと北多摩郡砧村の大字だったが、1936年東京市に編入の際、世田谷区の一町名となる[4]

概要 喜多見, 国 ...
喜多見
町丁
Thumb
喜多見の街並み
Thumb北緯35度37分46秒 東経139度35分48秒
日本
都道府県  東京
特別区 世田谷区
地域 砧地域
人口情報2025年(令和7年)1月1日現在[1]
 人口 19,740 人
 世帯数 9,871 世帯
面積[1]
  2.173 km²
人口密度 9084.22 人/km²
郵便番号 157-0067[2]
市外局番 03(東京MA[3]
ナンバープレート 世田谷
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地理

世田谷区砧地域に属する。南北に細長い町域を持ち、北で狛江市東野川、東で成城、南東で大蔵宇奈根、南側の多摩川西岸で川崎市多摩区宿河原、西で狛江市駒井町岩戸南岩戸北に隣接する。小田急電鉄小田原線が北部を通り、九丁目に喜多見駅がある。

河川

地価

住宅地の地価は、2025年令和7年)1月1日公示地価によれば、喜多見1-26-3の地点で29万2000円/m2、喜多見4-3-13の地点で32万7000円/m2、喜多見9-19-6の地点で42万2000円/m2となっている[5]

地形

比較的水はけが悪い場所があり、集中豪雨時には内水氾濫により浸水被害が出ることがある[6]

歴史

中世には本拠地である江戸を追われた江戸氏が本拠地を構え、江戸時代には短期間ながら、この地に藩庁を置く喜多見藩が存在した。

1927年4月1日、喜多見駅が開業した。

1967年6月初め、都市近郊農家の多角経営化と家庭園芸家のために、砧農協が園芸センターを開園した[7]

地名の由来

1300年代初期には「木田見」とある。16世紀後半頃に「木多見」「喜多見」や「北見」と見られる。この付近は古くの古代集落の遺跡が発見されており、歴史は古い。しかし地名の語源ははっきりしていない。

住居表示実施前後の町名の変遷

さらに見る 実施後, 実施年月日 ...
実施後 実施年月日 実施前(各町名ともその一部)
喜多見一丁目 1971年5月1日 喜多見町、宇奈根町の各一部
喜多見二丁目 喜多見町の一部
喜多見三丁目 喜多見町、宇奈根町、鎌田町の各一部
喜多見四丁目 喜多見町の一部
喜多見五丁目 喜多見町の一部
喜多見六丁目 喜多見町、大蔵町の各一部
喜多見七丁目 喜多見町の一部
喜多見八丁目 喜多見町の一部
喜多見九丁目 喜多見町の一部
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世帯数と人口

2025年(令和7年)1月1日現在(世田谷区発表)の世帯数と人口は以下の通りである[1]

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丁目世帯数人口
喜多見一丁目 825世帯 2,010人
喜多見二丁目 773世帯 1,463人
喜多見三丁目 626世帯 1,436人
喜多見四丁目 1,305世帯 2,633人
喜多見五丁目 875世帯 1,729人
喜多見六丁目 693世帯 1,528人
喜多見七丁目 1,719世帯 3,382人
喜多見八丁目 1,386世帯 2,379人
喜多見九丁目 1,669世帯 3,180人
9,871世帯 19,740人
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人口の変遷

国勢調査による人口の推移。

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人口推移
人口
1995年(平成7年)[8]
15,500
2000年(平成12年)[9]
17,560
2005年(平成17年)[10]
18,517
2010年(平成22年)[11]
19,276
2015年(平成27年)[12]
19,559
2020年(令和2年)[13]
19,721
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世帯数の変遷

国勢調査による世帯数の推移。

さらに見る 年, 世帯数 ...
世帯数推移
世帯数
1995年(平成7年)[8]
6,513
2000年(平成12年)[9]
7,817
2005年(平成17年)[10]
8,506
2010年(平成22年)[11]
8,851
2015年(平成27年)[12]
9,028
2020年(令和2年)[13]
9,408
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学区

区立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなる(2024年8月現在)[14]

さらに見る 丁目, 番地 ...
丁目番地小学校中学校
喜多見一丁目全域世田谷区立喜多見小学校世田谷区立喜多見中学校
喜多見二丁目全域
喜多見三丁目全域
喜多見四丁目全域
喜多見五丁目全域
喜多見六丁目全域世田谷区立砧小学校世田谷区立砧中学校
喜多見七丁目全域世田谷区立喜多見小学校世田谷区立喜多見中学校
喜多見八丁目全域世田谷区立明正小学校世田谷区立砧中学校
喜多見九丁目全域
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交通

要約
視点

鉄道

さらに見る 街区内の駅 ...
街区内の駅
OH小田急小田原線
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北西部の狛江市との境界に小田急線喜多見駅があるが、駅からの徒歩圏以外は狛11(小田急)狛12(小田急)砧06(東急)玉07(東急)玉07(小田急)玉08(小田急)系統等のバスを利用して狛江駅和泉多摩川駅成城学園前駅二子玉川駅等に出る人が多い。

路線バス

世田谷通り・多摩堤通りを経由する路線

  • 渋26 (小田急)渋谷駅 - 三軒茶屋 - 上町 - 成育医療研究センター前 - 砧中学校下 - 雁追橋 - 喜多見駅入口 - 狛江駅北口 - 調布駅南口
  • 玉07 (東急小田急)二子玉川駅 - 吉沢 - 下宿 - 次太夫堀公園前 - 砧中学校下 - 成城学園前駅
  • 玉08(小田急)二子玉川駅 - 吉沢 - 下宿 - 次太夫堀公園前 - 砧中学校下 - 雁追橋 - 喜多見駅入口 - 狛江駅北口 - 調布駅南口

水道道路を経由する路線

  • 砧06(東急)(朝のみ) 砧本村 - 宇奈根地区会館 - 喜多見小学校前 - 東名高速下 - 砧本村
    • 2023(令和5)年2月までは二子玉川駅までの直通系統である玉04・05が設定されていたが廃止され、東名高速下または砧本村バス停での二子玉川駅ゆきバスへの乗り継ぎが必須になった。また砧06系統の運行時間帯以外は、東急バス砧本村バス停と喜多見・宇奈根地区を結ぶオンデマンドバスが設定されており、乗車には30分前までの電話やWebからの予約が必須になる[15]
  • 狛11(小田急) 狛江駅南口 - 和泉多摩川駅 - 砧浄水場前 - 喜多見住宅
  • 狛12(小田急) 狛江駅南口 - 喜多見中学校 - 荒玉水道 - 宇奈根

喜多見駅発着路線

道路

主な道路

  • 世田谷通り - 仙川を大蔵橋で渡り、喜多見に入る。砧小学校交差点から国分寺崖線を下る。崖と野川の間を進み、中之野橋で野川を渡り、狛江方面へ進む。
  • 多摩堤通り - 野川沿いを走る。北端は左岸だが、すぐに喜多見大橋を渡り右岸を進み、新井橋でまた左岸に戻る。
  • 荒玉水道道路 - 砧浄水場正門前から発し、北東へ直線状に進む(外環道工事のため、直線ではない箇所がある)。砧小学校交差点で喜多見を出る。
  • 水道道路(狛江-宇奈根) - 喜多見中学校の南側を直線状に進む。喜多見公園付近で荒玉水道道路と交差する。荒玉水道バス停はこちらの水道道路沿いにある。
  • いかだ道 - かつての多摩川の材木輸送に関わっていた古道。狛江側の品川道に通じていた。7丁目に念仏車がある。

遊歩道

  • 多摩川沿い - 土手の上がサイクリングコースとなっている。
  • 野川沿い - 両岸が遊歩道となっている。北部右岸では野川緑道と呼ばれる[16]

  • 滝下橋緑道 - 7丁目の世田谷通りから野川に至る。用水路跡を緑道とした[17]

  • 喜多見緑道 - 喜多見中学校の北側から東側を通る。狛江市の岩戸川緑道と繋がっている。
  • 喜多見まえこうち緑道[注 1] - 1丁目の中央部を横断する。喜多見1-4遊び場を経て、宇奈根の緑道と通じている。

高速道路

事業所

2021年(令和3年)現在の経済センサス調査による事業所数と従業員数は以下の通りである[18]

さらに見る 丁目, 事業所数 ...
丁目事業所数従業員数
喜多見一丁目 62事業所 840人
喜多見二丁目 36事業所 222人
喜多見三丁目 47事業所 597人
喜多見四丁目 45事業所 205人
喜多見五丁目 59事業所 468人
喜多見六丁目 29事業所 209人
喜多見七丁目 69事業所 752人
喜多見八丁目 110事業所 1,137人
喜多見九丁目 110事業所 1,663人
567事業所 6,093人
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事業者数の変遷

経済センサスによる事業所数の推移。

さらに見る 年, 事業者数 ...
事業者数推移
事業者数
2016年(平成28年)[19]
501
2021年(令和3年)[18]
567
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従業員数の変遷

経済センサスによる従業員数の推移。

さらに見る 年, 従業員数 ...
従業員数推移
従業員数
2016年(平成28年)[19]
5,324
2021年(令和3年)[18]
6,093
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管轄等

警察・防犯

  • 警察署 - 全域が成城警察署の管轄である[注 2]。関連する交番は以下の通り。
    • 喜多見駅前交番
    • 東宝前交番 - 世田谷通りの坂の途中にある。
    • 喜多見駐在所 - 知行院そば。
  • その他 - 青パトが世田谷区により運営されている。

消防

  • 消防署 - 全域が成城消防署の管轄である。
  • 消防団 - 成城消防団第6分団が喜多見と宇奈根地区を担当している。

郵便

  • 集配局 - 全域を成城郵便局が担当している。
  • 小規模局[注 3]
    • 喜多見駅前郵便局
    • 世田谷喜多見三郵便局(3丁目) - 同局の風景印の図案は次大夫堀公園民家園である[20]

観光

祭・催事

  • 喜多見地区区民祭り - 11月3日に喜多見小学校で行われる地域最大のお祭り[21]
  • 喜多見氷川神社祭り
  • 喜多見盆踊り大会

名所・旧跡

  • 第六天塚古墳 - 古墳時代円墳を江戸時代に第六天を祀った塚とした。現在は史跡となっている[22]
  • 喜多見稲荷塚古墳 - 古墳時代の円墳。「稲荷塚古墳緑地」として整備された[23]

主な施設

行政

  • 喜多見まちづくりセンター
    • 喜多見図書室

宗教

神社・寺

  • 稲荷神社[24]
  • 白山神社 - 菊池山哉の著書『長吏と特殊部落』によると「社殿は立派である。御神体は立像で、蛇が冠の上に巻いてあったというが、男神か女神かわからない。子供が玩具にしていたが、見えなくなったという。末社は稲荷神。」[25]
  • 喜多見氷川神社
  • 須賀神社
  • 慶元寺
  • 知行院
  • 光伝寺

キリスト教

  • カトリック礼拝会 喜多見修道院 - 新館の設計は藤木隆男。
    • カトリック喜多見教会 - 喜多見修道院の敷地にあった。2013年にカトリック成城教会と統合された。

公園

  • 喜多見公園 - 都営喜多見二丁目アパートのエリアの北東にある[26]
  • 喜多見農業公園 - 農地の一部を公園として整備した[27]
  • 竹山緑地 - 「喜多見5-21遊び場」との呼称もある[28]

学校

小田急関連

河川敷

  • 警視庁交通安全教育センター - 河川敷に訓練用のコースがある(宇奈根とまたがる)。土手のそばに庁舎がある。上流側にコースを延長し、白バイの訓練にも使うようになった。
  • 目黒区砧球技場 - 目黒区の運動施設。河川敷に野球場とサッカー場がある(宇奈根とまたがる)。土手のそばに管理事務所がある[33]

その他

  • JA東京中央 砧支店 - かつての「砧農協」。元々は多摩堤通り北端付近にあった[注 4]
  • 東京都水道局 砧浄水場
  • 材料科学技術振興財団 - 1丁目の土手沿い、浄水場の東にある。
  • 送電線 - 喜多見の南東部を通過する送電線は、東京電力パワーグリッドの「川世線」と呼ばれる川崎と世田谷を結ぶ送電系統に属する。送電線は、川崎市の宇奈根から多摩川を渡り、世田谷区の宇奈根、喜多見を通過、その後、成城に入ると北上、北烏山9丁目にある千歳変電所に至る。

ギャラリー

ゆかりの人物

  • 川田利明 - 元プロレスラー。6丁目の世田谷通り沿いにラーメン店「麺ジャラスK」を持つ[34]
  • 小宮山洋子 - 元NHK職員、元国会議員。居住歴あり。

その他

日本郵便

脚注

参考文献

関連項目

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