交響組曲 宇宙戦艦ヤマト
ウィキペディアから
ウィキペディアから
『交響組曲 宇宙戦艦ヤマト』(こうきょうくみきょく うちゅうせんかんヤマト)は、『宇宙戦艦ヤマト』のBGMをオーケストラ向けに再編曲・再編成したインストゥルメンタル・アルバム。『Symphonic Suite Yamato』[1]とも。
1984年に演奏会ライブ収録、LP音盤とVHSビデオにより販売された『交響曲宇宙戦艦ヤマト』(羽田健太郎作曲・ピアノ独奏、宮川泰・羽田健太郎テーマモチーフ作曲、徳永二男ヴァイオリン独奏、大友直人指揮、NHK交響楽団演奏)は宇宙戦艦ヤマト 完結編のBGMを元にした異なる音楽作品である。
テレビアニメ『宇宙戦艦ヤマト』(1974年-1975年放送)を再編集した劇場用アニメ作品が1977年夏に公開され、ヤマト・ブームだけでなく、空前のアニメブームの引き金となった。また、劇場版公開前に発売されたドラマ編LP(型番:CS-7033)も大ヒットとなった[注 1][2]。
1977年秋には、テレビ版のエンディングテーマの名を冠したLP『ささきいさお 真赤なスカーフ/アニメロマンの世界』や、劇場版の英語版音声トラックを編集したLP『SPACE CRUISER YAMATO』(型番:CZ-7004)も発売された。
そして、1977年12月25日に発売されたのが本盤である。これは当時としては珍しい「テレビまんが」作品の音楽集であり[注 2][2]、「宇宙戦艦ヤマトシリーズ」[注 3]における最初の音楽集であった。
本盤の内容は、宮川泰作曲・編曲によるテレビ版のBGMを宮川自身が再編曲し、一部、新しいフレーズを挿入するなどして、新たにフル・オーケストラ編成でステレオ録音したものである。テレビ版でスキャット[注 4]を担当していた川島かず子(川島和子)も新録音で参加した。
本盤はBGM集として企画されたものではなかったが、発売直前の1977年12月1日深夜過ぎ(厳密には12月2日の午前1時から5時まで)にニッポン放送で生放送された『オールナイトニッポンスペシャル 宇宙戦艦ヤマト』[注 5]のBGMとして採用された。さらに、劇場版『宇宙戦艦ヤマト』などの作品がビデオ収録に伴ってステレオ化された際にも、一部BGMが本盤の曲に差し替えられている[3]。
シンフォニック・オーケストラ・ヤマトは、本盤のために特別編成されたオーケストラだが、翌年公開の劇場用新作『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』以降、「宇宙戦艦ヤマトシリーズ」の正規BGMを演奏するようになった。
本盤に収録された「明日への希望 〜夢・ロマン・冒険心〜」は、『宇宙戦艦ヤマト2199』において「地球の緑の丘(旅立ち~帰還、そして明日への希望)」を作曲する際の参考楽曲にもされている[4]。
A面
B面
本盤の好反響を受け、既存のアニメ・特撮作品のBGMが『組曲』『交響詩』として再編成・ステレオ録音されて発売されたり、新番組のBGMが商品化を前提としてステレオ録音されるようになった[2]。
そのほか、『組曲』『交響詩』を冠していないものでは、『あしたのジョー2』『新・エースをねらえ!』『伝説巨神イデオン』などのBGMがステレオ録音になっていた。また、『ルパン三世 (TV第2シリーズ)』の場合、番組放送中に毎年、新しいBGM集が発売された。
第1作『機動戦士ガンダム』の場合、番組放送中に2枚のBGM集(ステレオ録音)が発売されたが、放送終了時に『交響詩 ガンダム』として再編成・再録音された。いずれも劇場版のサウンドトラックLPとは別音源である。
全て日本コロムビアから発売。
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Every time you click a link to Wikipedia, Wiktionary or Wikiquote in your browser's search results, it will show the modern Wikiwand interface.
Wikiwand extension is a five stars, simple, with minimum permission required to keep your browsing private, safe and transparent.