中島 義一(なかじま ぎいち、1926年 - )は、日本の地理学者。駒澤大学名誉教授、歴史地理学会名誉会員。専門は歴史地理学。
来歴
1944年、麻布高等学校卒業[1][2]。1947年3月、駒澤大学専門部歴史地理科地理学専攻卒業。文学部の同期に歴史科の芥川龍男や阿部肇一、地理科に陶芸家の井高帰山がいる[3]。出版社勤務や中学・高校および他大学の教員を経て、1973年に駒澤大学文学部自然科学教室の講師、1974年に助教授。1980年、教授に就任。
日本歴史地理学研究会(現在の歴史地理学会)の創始に国土地理院の山口恵一郎と共に尽力[4]。1960年代に「一万石大名の城下町」研究を始める[5]。
1972年より山口恵一郎や沢田清、清水靖夫らと編著「日本図誌大系」を刊行(朝倉書店 1972.6 - 1980.5)。
1978年に徳川将軍や大御所が使用した御殿・御茶屋を歴史地理学の立場から研究を進める[6]。
1997年に駒澤大学を定年退職、名誉教授[7]。歴史地理学会会長(のち名誉会員[8])、交通史学会顧問(2015年 - 2020年度[9])などを歴任[10]。
著書
- 「市場集落」古今書院 1964.9
- 「岩手・青森両県交界地方における定期市」駒沢大学文学部地理学教室 1975.3
- 「徳川将軍家御殿の歴史地理的考察 第2報 駿河・伊豆以西の場合」駒沢大学文学部 1977
- 「徳川将軍御殿の歴史地理的考察 第1報」駒沢大学 1978.3
- 「徳川将軍家御殿の歴史地理的考察 第1報」駒沢大学地理学会 1978
- 「徳川将軍家御殿の歴史地理的考察」駒沢大学 1979
- 「紀州藩御殿の歴史地理的考察」和歌山県立図書館 「駒澤大学文学部研究紀要」第40号 昭和57年刊の抜刷
- 「水戸藩御殿の歴史地理的考察 (駒沢地理:第20号)」1984
- 「三重県北部の定期市」駒沢大学 1988
- 「駅前集落 : 1907,栃木県の場合」駒沢大学 1992
- 「明治前期の町:上総の場合」日本歴史地理学研究会 『歴史地理学紀要』11号の抜刷 自館製本
編著
- 「日本図誌大系」山口恵一郎, 佐藤侊, 沢田清, 清水靖夫, 中島義一編著 朝倉書店 1972.6- 1980.5
- 「日本図誌大系 普及版」朝倉書店 2011.9[11]
- 「日本図誌大系. 北海道・東北 1(北海道 青森県) 普及版」
- 「日本図誌大系. 北海道・東北 2(岩手県 秋田県 宮城県 山形県 福島県) 普及版」
- 「日本図誌大系. 関東 1(東京都 神奈川県 埼玉県) 普及版」
- 「日本図誌大系. 関東 2(千葉県 茨城県 栃木県 群馬県) 普及版」
- 「日本図誌大系. 中部 1(山梨県 静岡県 愛知県 岐阜県) 普及版」
- 「日本図誌大系. 中部 2(長野県 新潟県 富山県 石川県 福井県) 普及版」
- 「日本図誌大系. 近畿 1(大阪府 兵庫県 和歌山県) 普及版」
- 「日本図誌大系. 近畿 2(三重県 滋賀県 京都府 奈良県) 普及版」
- 「日本図誌大系. 四国(徳島県 香川県 愛媛県 高知県) 普及版」
- 「日本図誌大系. 九州 1(福岡県 佐賀県 長崎県 大分県) 普及版」
- 「日本図誌大系. 九州 2(熊本県 宮崎県 鹿児島県 沖繩県) 普及版」
論文
関連人物・項目
出典
外部リンク
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