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「七人のしりとり侍」(しちにんのしりとりざむらい)は、フジテレビジョンのバラエティ番組『めちゃ²イケてるッ!』のコーナーの1つ。
七人のしりとり侍 | |
---|---|
国 | 日本 |
話数 | 全14回、特別編1回 |
放送 | |
放送局 | フジテレビ 『めちゃ²イケてるッ!』 |
放送期間 | 2000年3月11日 – 2018年3月31日 |
映画『七人の侍』をモチーフにした人気コーナーで、後に続くめちゃイケのゲームコーナーの初代かつ、その後の(めちゃイケ含む)バラエティ番組に頻出する「名作・人気作をパロディにした、言葉遊びコーナー」の元祖である。なお、このコーナー中に提供スポンサーの紹介が入る場合、ナレーションは「めちゃイケはご覧のスポンサーの提供でお送りするのでござる。」と時代劇風にアレンジされていた。
罰ゲームの袋叩きがいじめを助長する、とのクレームが放送番組向上協議会(現・放送倫理・番組向上機構)「放送と青少年に関する委員会」に視聴者から多数寄せられた。委員会は審議の上、2000年11月29日に『バラエティー系番組に対する見解』を公表。本コーナーについて“暴力やいじめを肯定しているとのメッセージを子どもたちに伝える結果につながると判断せざるを得ない”と結論付けた。岡村は自身のラジオ番組「ナインティナインのオールナイトニッポン」でコーナーの続投を強く主張していたものの、通常放送を打ち切られることとなり、最終回は悪役商会のリーダー八名信夫が終結宣言を行った。その後、2001年のFNS27時間テレビ内で放送された『裏めちゃイケ』の冒頭ナレーションにおいて、侍たちは自害したことが明かされる。ゲームの基本ルールは「ダジャレ人間ゴン」→「単位上等!爆走数取団」→「只今参上!色とり忍者」→「めちゃギントン」に、後述の順番は数取りゲームまで引き継がれている。 コーナーが問題視される前の「第六夜」オープニングにて、家庭や学校で三文字しりとりが流行っていることを取り上げたうえで、テロップで「皆もしりとりの練習のみ 乱暴な真似はしてはならない」、ナレーションで「皆の衆にも熱心に練習をしてほしいのはしりとりだけ。この戦は乱暴な罰ゲームを楽しむものでは絶対に無いのだ!」と注意喚起を行っていた。
めちゃイケ最終回の2018年3月31日に約17年ぶりに復活し、当コーナーの最終夜が改めて放送された。その際、岡村は、「いじめに繋がる」と批判を受けコーナーが終了されるに至った経緯を、現在まで無くならないいじめ問題に絡めながら「このコーナーがなくなったことで、世の中からいじめがなくなったんでござるから。一切いじめがなくなったんでござるぞ」と皮肉を返した[1]。
TBSで放送されている『ラヴィット!』の2023年4月6日放送分にて、インディアンスのきむが金メダルをあげたい物としてしりとり侍が紹介され、その後実際にゲームが行われ、他局でちょっとだけではあるが復活する形となった[2][3]。
演:矢部浩之 敗北数:五敗 しりとり率:91.665%(1位)
コーナーの進行役。メンバーの中で唯一、漢数字が含まれていない。成績は1番良いものの、稀に凡ミスをすることがあり、ほかの侍たちに「勘兵衛は意外と出来ない子」とも言われる。
演:武田真治 敗北数:五敗 しりとり率:91.665%(1位)
勘兵衛同様、成績は1番良い。ただ、第一夜では罰ゲームの事などを詳しく聞かされていなかったようで、最初に平八が罰を受けた後、呆然としていた。
演:有野晋哉 敗北数:八敗 しりとり率:86.664%(5位)
成績が比較的悪く、特に字余りでの敗北が多い。第十一夜以降は負けていない。
演:濱口優 敗北数:六敗 しりとり率:90%(3位)
成績は比較的良いが、このコーナーで最初に罰を受けたのは彼である。
演:加藤浩次 敗北数:七敗 しりとり率:88.331%(4位)
成績は前期は比較的悪かったが、徐々に良くなってきている。
演:山本圭壱 敗北数:十敗 しりとり率:85%(最下位)
第四夜までは敗北数が最少の一敗だったが、第五夜以降は成績が悪くなり、最終的には最下位となった。
演:岡村隆史 敗北数:八敗 しりとり率:86.664%(4位)
初期は敗北数が多かったが、次第に良くなってきている。
プレーヤーは円形に並ぶ(順番は勘兵衛→平八→九蔵→菊千代→七郎次→勝四郎→五郎兵衛→勘兵衛。ゲスト(先生)は任意の場所に入れる)。そして「さん、はい[5]、フォッフォッ、フォフォフォ」の掛け声でスタートし、一人目が三文字のお題の物体や人物を言ったら、「フォッフォッ」の掛け声で合間をとり、続く二人目がその言葉でしりとりをして、三人目へのお題を出す。
お題は三文字が原則だが、「ぎじゅつ」「シシャモ」「ダッチョ」などの三音節の言葉でも認められる。つまり、「しゃちょう」など、二文字で一音節の音を二つ含む単語でもよいことになるが、そのような単語を発している者はいない。また、最後が小文字の場合は文字を大きくして対応し、ダッチョの場合は「よ」からスタートとなる他[6]、「ルビー」「ペルー」といった3文字目が「ー」の場合は2文字目の母音を用いて繋ぎ、「ルビー」なら「い」、「ペルー」なら「う」でスタートとなる。お題は「3文字の単語・言葉」として成り立っていれば基本的に何でもよいが、人名は「いのき」「つるべ」「ごんた」等プレーヤー全員が同じ人物をイメージ出来るもののみ認められる。人名の知名度についてもある程度は考慮されるが、基本的に皆で話し合って納得すれば認可される[7]。「たなか」「やまだ」など不特定多数の人名はNG[8]となり、例として第四夜で勘兵衛が「えなり」、第六夜で七郎次が「つるみ」(後に「鶴見区」や「鶴見辰吾」など酷い言い訳を言った。尚一貫して「鶴見(区)」として主張すればセーフとなっていた)、菊千代が「もりた(タモリを指したかった)」、第八夜で九蔵が「ゆうこ」と言ってアウトになったが、同じく第八夜で五郎兵衛が「ゆうゆ」と言うもセーフだった。また、特定の企業名を無理やり三文字に略すのもアウトの対象となる[9]。
一般的なしりとりとは違い、既に出た言葉であっても繰り返し使うことが出来る。ただし、同じ言葉がエンドレスで出続ける(例:クイズ→ズック→クイズ→ズック等)状態が続くと、テンポが速くなる(「高速戦」と呼ばれていた)。また、前述のようなエンドレス状態からいきなり違うお題を隣の人にぶつけて(例:クイズ→ズック→くるめ(久留米)など)アウトにしようとすることを「キラーパス」と呼んでいた。
これを誰かが詰まるまで全員エンドレスで繰り返していく。答えられない、リズムに乗れない、言葉を間違える、三文字・三音節以外の言葉を言う、ゲームを勝手に止める、前述のように不特定多数の人名を言うのは勿論、下ネタ(「アナル」等)もアウト[10]。また、通常のしりとり同様「レモン」「キリン」等最後に「ん」が付く言葉でもアウト。また、ゲーム進行中ではなくゲーム開始前たとえ話をしていた際に最後に「ん」が付いた単語をぼやいただけで一方的にアウトになったこともある[11]。
アウトになった敗者(テロップは「敗者・○○○(○敗目)」、または、「敗者・○○○(○○勝止まり)」)は罰として、乱入してきた野武士軍団[12]にウレタン製の棍棒やハリセン、一斗缶や、石礫、木槌、金棒、丸太(いずれも作り物)、その他セット上にある小道具などの武器を使った攻撃や、足蹴、プロレス技などの徒手空拳等で袋叩きにされる[13][14](ちなみに例外として、大仁田厚が敗者の時はパイプ椅子で大仁田を殴る野武士もいた)。また、野武士が去っていく際に敗者に対して「四文字じゃねーか!」や、「○○○(敗者が言ってアウトになった言葉)だと、バカたれがー!!」と捨てゼリフを吐くこともある(ちなみに菊千代が敗者の時は、「何回負けてんだ、お前はー!!」、ココリコの遠藤章造が敗者の時は「(写真週刊誌に)撮られてんじゃねぇよ!!」、明石家さんまが敗者の時は、「こんなに早く間違えちゃ、ダメ!ダメ!」、平八が敗者の時は「とんねるずさんが見てるんだよう!!」と捨て台詞を吐くなど人によって変わっていた)。なお、七郎次は袋叩きにされた際にヅラが取れてしまい、その時の表情が浅香光代に似ていたことから、「七郎次-ヅラ=浅香光代」というテロップが誕生した。なおこれは、後の「単位上等!爆走数取団」のコーナーにも引き継がれることになる。罰ゲームの野武士による袋叩きは勝ち負けの概念が存在しないが、第六夜にて勝四郎は自分の体を丸めて野武士の袋叩きから身を守るまるむし作戦で見事野武士から身を守り、勝利を自称した。途中から袋叩きにされる際に敗者の似顔絵が描かれた幕が降下するようになった。これは『数取団』にも引き継がれている。
五敗を喫したメンバーには野武士から以下のような言葉が書かれたガムテープ(称号)が貼られた。これは、野武士を演じる悪役商会がアドリブで作ったものである。以下五敗を喫した順に記載。
20連勝以上を突破した上で敗北したメンバーには九蔵が通う行きつけの中目黒のバー・「ビブ」のママより高級ボトルのウイスキーがプレゼントされる。
第七回放送より、用心棒と題してゲストが出演。ゲストの通算しりとり率は80%。 また、用心棒はメンバーに「先生」と呼ばれた。
※『』はコーナーの最後に記された一文。
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