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日本のお笑いコンビ ウィキペディアから
ロザンは、吉本興業大阪本社に所属する日本のお笑いコンビ。1996年8月結成、デビュー当時は宇治原が京都大学で菅が大阪府立大学の現役学生であった[1][2]。高学歴コンビとしても知られている。NSCでは大阪校16期及び東京校1期出身と同期扱い。
ロザン | ||||||||
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YouTube | ||||||||
チャンネル | ||||||||
活動期間 | 2020年 - | |||||||
ジャンル | トーク | |||||||
登録者数 | 約15.4万人 | |||||||
総再生回数 | 約2,320万回 | |||||||
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チャンネル登録者数・総再生回数は 2021年5月6日時点。 |
進学校として知られる大阪教育大学附属高等学校天王寺校舎で出会う。1年時にバスケットボール部の夏合宿で意気投合し、親交を深めていった[3][4]。3年となった4月、菅から「お前と話してると楽しい。芸人にならへん?」と誘って宇治原は二つ返事で快諾した。更に菅はコンビの売りになるからと、宇治原へ京大受験を勧めた[5]。宇治原は現役で京都大学へ合格するも菅は受験に失敗し、浪人となる。
菅は実家から近い大阪府立大学を目指し河合塾に通っていたが、その夏に河合塾で行われた講演会へNSCの立ち上げに携わった竹中功が招かれる。講演会終了後に菅は大学へ受かれば吉本に入りたい旨を告げると、竹中からは受かったら電話しろと名刺を受け取った[6][7]。
翌年に菅は大阪府立大学に合格、宇治原と共に芸人を目指す。しかし2人はそれまでネタ作りの経験がなく、初めてネタを作り始めて気付けば夏になっていた[7]。
ネタを完成さた2人は早速竹中へ電話し、会う約束を取り付けた。菅のことを覚えていた竹中はNSC入学を勧めたものの宇治原が断ると、心斎橋筋2丁目劇場で毎週日曜日に素人でも参加できるオーディションへの参加を提案した[7]。
オーディションへ参加するにあたり、コンビ名を「ロザン」と命名した。コンビ名の由来は、菅が漫画『聖闘士星矢』に登場する龍星座の紫龍の必殺技「廬山昇龍覇」から名付けたが、特に深い意味はない[1][8][9]。
1996年8月、心斎橋筋2丁目劇場でのオーディション「WaChaCha LIVE Jr.」でアマチュアとして初舞台に立つ。当時は菅がいじめられっ子役のコントを演じるも、「声が小さい」と30秒で落とされてしまった[10][11]。
オーディションは毎週日曜日に開催されていたが、参加者1人につき500円の入場券2枚を売る(コンビなら計4枚)ことがノルマとなっており売れない場合は自費での参加となっていた。そして5週勝ち進むと、出演料の発生するプロとして劇場の舞台に上がれる[12]。だがロザンは落ち続け、オーディションが「sabiki」「WaChaChaブレイク」と名前や形式が変わっても挑戦を続けて1年半後にようやくロザンは合格。その頃には宇治原は3回生、菅は2回生になっていた[7][11]。
オーディションでは2人とも現役学生だったことを話していなかったため、合格時に書かされたプロフィールの学歴欄で京大・大阪府立大の文字を見た吉本の社員は驚き、翌日には関西のスポーツ新聞全社からロザンは取材を受けたという[7][9]。
プロデビュー直後は心斎橋筋2丁目劇場での舞台が月に数回ある程度で、時たまアルバイトにも励みながら舞台に立っていた。1998年の夏、CSで放送された心斎橋筋2丁目劇場オーディションを合格した約20組で争う「新人王決定戦」で優勝を果たす。この頃からファンが付き、ファンレターも毎日届くようになる[11]。
1999年3月に心斎橋筋2丁目劇場が閉鎖後、新たに建てられたbaseよしもとを拠点とする。高学歴ということから赤本にサインを求められるなど、受験生にとってのアイドル的存在となった[15]。
1999年10月、『クヮンガクッ』(毎日放送)において初のテレビ出演。千個のハンコを街中の同じ名字の人へ配っていく企画で、終了まで約39時間を要した[15]。
2001年、『紳助の人間マンダラ』(関西テレビ)の企画で、ランディーズ(現在は解散)・キングコングと共にダンスユニット『WEST SIDE』を結成。CD・写真集等を発売し、関西でブレイクした[16]。
2001年、baseよしもとで初の単独ライブを開催。この単独ライブは、うめだ花月・ルミネtheよしもとなどで2011年現在まで毎年複数回行っている。
当時はアイドル系の顔を持つ[17]菅の人気が高く、宇治原はWEST SIDEでも顔についてイジられるオチを担当する[16]など所謂ブサイクキャラであった[18]。
2003年にbaseよしもとを卒業。2000年代初期のbaseよしもとブームにおける、主要メンバーの一組だった。
baseよしもと卒業後は、うめだ花月を舞台の中心とする。『ガキンチョ★ROCK』で映画初主演、『お笑いポポロ』(麻布台出版社)2003年11月号でキングコングとの対談が若手芸人対談特集のトップになる[19]など人気はあったものの、基本的に大阪を拠点としテレビ出演も『ちちんぷいぷい』(毎日放送)や『クイズ!紳助くん』(朝日放送)など関西ローカル番組への出演がほとんどで、全国的な知名度は今一つであった[20]。
2004年3月、宇治原は留年と休学を経て9年かけ京都大学を卒業[21]。菅は大阪府立大学を既に中退していた。
2006年5月、宇治原が『平成教育予備校』(フジテレビ)へ初出演にして優勝。そのまま4連続トップを取り、さらに特番『平成教育委員会2006年夏休みスペシャル』でも優勝。その後も『熱血!平成教育学院』(フジテレビ)『クイズプレゼンバラエティー Qさま!!』(テレビ朝日)など出演、クイズ番組といった特番で宇治原が引っ張りだこ[4][22]となり全国的なブレイクに繋がった[20][23]。
2008年10月30日には菅が、宇治原の京大合格までの勉強法やコンビ結成、オーディション合格までを記した『京大芸人』(講談社)を刊行[4]。さらに2009年11月30日には続編『京大少年』を刊行[14]、2冊合わせて20万部に迫るベストセラーとなった[2]。
2009年4月22日、初の単独DVD「ロザンの08ベスト+」を発売[24]。オリコンランキングで最高75位を記録している[25]。
2009年9月、ナカバヤシと共同開発した実用ノート「スイング・ロジカルノート」が発売された[26][27]。売れ筋が良く[28]、2011年現在は第8弾まで作られている[29]。
2010年夏から2024年初めまで東京所属だった[30][31]。
2011年3月、第4回国際教育学会・舘糾(たちただす)賞を受賞[32]。勉学の推奨・啓蒙に尽力した人に贈られる賞で、お笑いコンビが選ばれるのは極めて異例だった。同学会は授賞理由について「2人は高校在学中に目的を持って勉強する大切さに気付き、自分たちに合った勉強方法を見出した。その活躍によって小中高生は一生懸命勉強することの意義や知識の活用の幅を認識している」と発表した[15]。3月4日、宇治原の母校である京都大学で開催された記念シンポジウムで授賞式が行われた[33]。
現在は舞台、ライブ、クイズ番組回答者、情報・教養番組等のコメンテーター、司会等のテレビ・ラジオ出演のほか受験や法律に関する講演、トークショーなどの活動も積極的に行なっている[32][34][35]。
漫才とコントを両方演じ、ネタ作りは菅が担当している[9][36]。
デビュー当初からしばらくはコント専門だったが、当時の心斎橋筋2丁目劇場では漫才での出演を認めず全員にコントをやらせていたからで[37]、漫才を始めたのはテレビでの露出が増え始めた頃だった[13][18]。
baseよしもと時代は、漫才で「足し算、引き算、ロザンです」というツカミを使っていた[14]。現在は、背の低い菅がマイクを下げるというツカミを用いている。
漫才・コントのいずれでも菅がボケであるが、コントでは宇治原の独壇場となる場面もある。2人の過度な毒舌も目立つ[38]。
2008年11月にルミネTheよしもとで行った単独ライブを収録したDVD『ロザンの08ベスト+』では、コントのみ4本が収録されている。
M-1グランプリでは大会の始まった2001年から、当時のラストイヤーとなる結成10年目の2006年まで毎年準決勝まで進出した。キングオブコントでは大会の始まった2008年から2年続けて参戦、どちらも準決勝進出。
THE MANZAIの2011年大会では2回戦進出。翌2012年大会では50組の認定漫才師へ選抜、本戦サーキットの結果で20位となりワイルドカード決定戦へ進出した[39]。
コンビ仲の良さで有名[24]。DVD「ロザンの08ベスト+」でも仲の良いプライベート映像が見られる。吉本が提供するファンのためのコミュニティサイト『よしもとID』で行われた「コンビ愛を感じるよしもと芸人ランキング」では、1位を獲得した[40]。
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