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『レインボーアイランド』(Rainbow Islands)は、1987年にタイトーが開発・販売したアーケード用縦スクロールアクションゲーム。
ジャンル | 縦スクロールアクション |
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対応機種 |
アーケード (AC) 対応機種一覧
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開発元 | タイトー |
運営元 | タイトー |
デザイナー | 三辻富貴朗 |
シナリオ | 三辻富貴朗 |
プログラマー |
藤末一郎 みきこうじ おくのこうじ |
音楽 |
相澤静夫 小倉久佳 |
美術 |
三辻富貴朗 讃岐平 |
シリーズ | バブルボブルシリーズ |
人数 | 1 - 2人(交互プレイ) |
メディア | 業務用基板(1.69メガバイト) |
稼働時期 |
オリジナル:INT 1987年10月 発売日一覧
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対象年齢 | CERO:A(全年齢対象)IARC:3+ |
デバイス |
2方向レバー 2ボタン |
CPU |
MC68000 (@ 8 MHz) Z80 (@ 4 MHz) |
サウンド | YM2151 (@ 4 MHz) |
ディスプレイ |
ラスタースキャン 横モニター 320×224ピクセル 60.00Hz パレット8192色 |
副題に「THE STORY OF BUBBLE BOBBLE 2」と書かれている通り、前年に発表された同社のアーケードゲーム『バブルボブル』(1986年)の続編である。ストーリー、ゲーム・デザイン、キャラクター・デザインは三辻富貴朗、音楽は相澤静夫が担当している。ゲーム内容は前作のエンディングで「泡はきドラゴン」の姿から人間に戻ったバビーとボビーの兄弟が、両親より授かった虹の魔法を使って敵を倒しながら冒険するというもの。翌年には、序盤の難易度を高くし後半の難易度を抑え、面の順番を入れ替えると同時に、永久パターン対策も行われた、「エキストラ・バージョン」(レインボーアイランド・エキストラ)も稼働された。
ファミリーコンピュータやメガドライブ、PCエンジンCD-ROM²などの家庭用ゲーム機や、欧州では各種ホビーパソコンに移植された他、携帯電話アプリゲームとしても配信された。アーケードのオリジナル版は後に日本国内でWindows用ソフトとして単品で発売された他、欧米ではPlayStation 2およびXbox用ソフト『Taito Legends』(2005年)、日本ではPlayStation 2用ソフト『タイトーメモリーズII 上巻』(2007年)に収録された。アーケードのエキストラ版はPlayStation Portable用ソフト『タイトーメモリーズ ポケット』(2006年)やPlayStation 2用ソフト『タイトーメモリーズII 下巻』(2007年)に収録された。
アーケード版はゲーム誌『ゲーメスト』の企画「第2回ゲーメスト大賞」(1988年度)にてベストエンディング賞6位を獲得した。
後に『バブルボブルシリーズ』の第三弾として、本作の続編となるPCエンジン用ソフト『パラソルスター』(1991年)が発売された他、同じく『バブルボブルシリーズ』第三弾と銘打たれたアーケードゲーム『バブルメモリーズ』(1996年)が稼働されている。
虹の魔法によってかけた虹は攻撃手段であると共に足場として高い所へ移動する際に使うことができ、これを利用して進んでいく。前作では固定だったステージ画面は、上方向へ縦にスクロールする方式になりシステム面は大きく異なるが、キャラクターやアイテムなどデザイン的なものは前作と同系統のものになっている。
各ステージごとのダイヤモンドを集めるという条件を満たすことで隠しステージが現れたりするなど、前作と同様にゲーム中には隠し要素が多い。やり込み要素が多いとも言えるが、これらの要素によりゲームバランス的には高次面ほど難易度が低くなっていく。全部で10の島(うち隠し3つ)があり、1つの島はそれぞれ4つのラウンドから構成される。各島ごとに統一されたテーマの背景・敵キャラクターが登場する(たとえば1面は昆虫、3面はホラーなど)。とりわけワールド5の『アルカノイド』、ワールド8の『フェアリーランドストーリー』、ワールド9の『ダライアス』、ワールド10の『バブルボブル』などはBGM・効果音まで元のゲームのもじりとなっている。
プレイヤーはAボタンを押すことにより、自分の向いている方向に星を発射して山なりの軌道から虹が出る。出せる虹は当初1つだけだが、アイテムの赤いつぼを取ることによって3連射(虹の山が3つ連なるように出る)まで出せるようになる。星をぶつけることにより敵を倒すことができる。
プレイヤーは虹に向かってレバーを入れると、この虹の上に登ることができる。また虹の上でジャンプボタンを押し続けるとジャンプもできるので、これによって地形のない場所でも上に登っていける。ただし、一部の敵も虹の上に登ることができる。
虹は下からジャンプで「頭突き」するか、上方から落下して虹に飛び降りるか、上に乗ってジャンプして「踏みつぶす」ことにより崩すことができる。崩れた虹は画面下方に落下する。この崩れた虹に敵キャラクターを巻き込めば、これを倒すことができる。まとめて倒すことにより、2匹で2,000点、以後1匹増えるごとに倍になっていき、上限は8匹以上の10万点までボーナス点も上昇する。崩れた虹がある間にさらに虹を崩すと、その間に倒した敵は全てまとめて倒したことになる。
敵に虹を直接ぶつけて倒すか、崩れた虹に巻き込んで倒すかによって、その敵が落とすアイテムが異なる(後述)。
敵をどんな方法で倒したかにかかわらず、3匹ごとに必ず各種アイテムに変化する。順番は以下の通り。
シークレットアイテムは様々なアイテムが用意されていて、出現条件もそれぞれ違う。例えばラウンド中プレイヤーが半透明になり無敵になる「マジカルマント」の条件は10回死ぬことである。シークレットアイテムの条件は電源を入れてから条件の判定をずっと継続している。そのため、トータルラウンド77で出現する「レインボーネックレス」など、1回のプレイだけでは出現しないアイテムもある。それまでのプレイ内容により条件を満たしたものの中から出現優先順位が上位のものが優先されて1ラウンドにつき1つだけ出現する。ただし、出現条件を満たしていないとそのラウンドは出現を見合わせ、「1.くつ」が出てしまう。敵を倒した順番はラウンドクリアしても継続するが、ミスをしてしまうと最初に戻る。
前述のように、敵に直接虹をぶつけるのではなく、崩した虹に巻き込むと通常のフードではなくダイヤに変わる(700点)。また星や各種アイテムで倒した敵もダイヤになる。ダイヤはその出現した位置によって色が変わる。画面を横に7等分した時、最も左のエリアに落ちたものが赤、その右はオレンジ、以下黄・緑・青・藍・紫となる。
ボスにたどり着いた時、7色のダイヤを揃えているとクリアフードとして大型のダイヤが飛び出す。この色もワールド1から順に赤、オレンジ、黄…となる。
第7ワールドまでで7色の大型ダイヤを全て揃えると、第8〜10までの隠しワールドに行くことができる。揃えられなかった場合は偽のエンディングを迎える。たくさんの宝物の中に、村人からのSOSの手紙を見つけるというもの。このとき、ランキング画面ではゲームクリアではなく28面終了として扱われる。
第8〜第10ワールドでダイヤを揃えるとボスを倒したときに大型ダイヤではなく、それぞれ銅、銀、金の鏡が出てくる。大型ダイヤと同じく、ストーリー上大きな役割を果たすものである。
各ステージで小ダイヤを赤・オレンジ・黄・緑・青・藍・紫の順に左から順に取って揃えるとボスルームに秘密の扉が出現。中に入ると強化アイテムと大型ダイヤ(各10万点)があり、その後のプレイが有利になる。これによって得た効果はミスをしても失われず、ゲームオーバーまで永続的に使える。
ボス戦終了直後まで中に入る権利があるが、ボスにやられてしまうと再スタート時には無くなってしまうため、ボス戦が厳しいと予想されれば扉に入ることでボス戦を回避することもできる。また、全てのシークレットルームに入ると5000万点(コンティニュー使用時1000万点)のボーナスが得られるため、スコア争いの観点からも必須の要件となる。ただし、初期バージョンではこのボーナスが入らないというバグが存在する。修正されたバージョンも出回ったが見た目だけでは判別できない。 (シークレットルーム内のみ無印旧バージョンと無印新バージョンを区別できる方法が存在する)
各ワールドのシークレットルーム上部には前作バブルボブルのシークレットラウンドに記されていた「バブル文字」が8文字表示されており、それをプレイ前のタイトル画面で隠しコマンドとして入力することでその強化アイテムを最初から所有することができる(例外あり)。コイン投入時の画面で得られたアイテムが左下に表示されるが、コマンド入力に失敗していた場合は何も表示されない。コインを投入するまで正否はわからないため、入力は慎重に行う必要がある。隠しコマンドはデモが1周して次のタイトル画面になると無効になるため、バブルボブルのように重複して使用することはできない。
エキストラバージョンでは、各ステージのシークレットルームのアイテムは固定ではなく、ボス戦直前にとった小ダイヤの色で決まる。敢えて取らずに脱出すると100万点ボーナス。また、隠しコマンドのヒントとなるバブル文字も伏せ字になっており、先頭の1文字目とどれか1文字しか見ることはできない。これも前述の通り、最後に取ったダイヤの色と関係がある。
エキストラバージョンではワールド順は変わらないが、出現する敵が入れ替わり順にノーマルバージョンのダライアスアイランド・マジカルアイランド・ドラゴンアイランド・DOHアイランド・インセクトアイランド・モンスターアイランド・トイズアイランド・ロボットアイランド・コンバットアイランド・バブルアイランドのものになる。一部出現しない敵やボスの攻撃方法などが一部異なる。基本的に序盤ワールドから中盤ワールドにかけての攻撃がノーマルバージョンより急に激しくなり、エキストラワールド3と前作ワールド7が全く同じである。
隠しアイランド(W8〜10)はコンティニューできない。ただし、ワールド7のシークレットルームのアイテム「ブックオブコンティニュー」を入手すると、コンティニューできる。
No. | タイトル | 発売日 | 対応機種 | 開発元 | 発売元 | メディア | 型式 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | レインボーアイランド | 1988年7月26日 1991年6月 |
ファミリーコンピュータ | ディスコ | タイトー タイトーアメリカ |
1メガビット+64キロRAM ロムカセット[1] |
DTF-RL NES-RL |
|
2 | Rainbow Islands | 1989年 |
Amstrad CPC コモドール64 ZX Spectrum |
Graftgold | Ocean Software | フロッピーディスク | - | |
3 | Rainbow Islands | 1990年 |
Amiga Atari ST |
Graftgold | Ocean Software | フロッピーディスク | - | |
4 | Rainbow Islands | 1991年 1991年 |
NES | Ocean Software | Ocean Software | ロムカセット | - | |
5 | レインボーアイランド | 1993年6月30日 |
PCエンジンCD-ROM² | ビッツ・ラボラトリー イエローホーン |
NECアベニュー | CD-ROM | NAPR-1012 | |
6 | Rainbow Islands | 1993 |
セガ・マスターシステム | アイ・ティー・エル | セガ | 2メガビットロムカセット | 7117 | |
7 | Bubble Bobble also featuring Rainbow Islands |
1996年9月6日 1996年10月 |
PC/AT互換機 PlayStation セガサターン |
Graftgold | アクレイム | CD-ROM | PS: SS: |
『バブルボブル』 『レインボーアイランド』 『レインボーアイランド エンハンスド!』 の3作カップリング |
8 | Rainbow Islands | 2001年 |
ゲームボーイカラー | Dreams | TDKメディアクティブ | ロムカセット | CGB-BISP-EUR | |
9 | Ultra Series レインボーアイランド | 2002年12月27日 |
Windows | タイトー | メディアカイト | CD-ROM | - | アーケード版の移植 |
10 | 遊遊 レインボーアイランド | 2004年2月19日 |
Windows | タイトー | メディアカイト | CD-ROM | - | アーケード版の移植 |
11 | Bubble Bobble also featuring Rainbow Islands |
2004年 |
Windows | Probe Entertainment | Xplosiv | CD-ROM | - | |
12 | レインボーアイランド | 2004年12月2日[2] |
Phase 3.0対応機種 (EZアプリ (Java)) |
ボーステック | タイトー | ダウンロード | - | |
13 | Taito Legends | 2005年10月25日 2005年10月14日 |
PlayStation 2 Xbox Windows |
タイトー Empire Interactive Atomic Planet |
セガ Xplosiv |
DVD-ROM | PS2: |
アーケード版の移植 |
14 | タイトーメモリーズII 上巻 | 2007年1月25日 |
PlayStation 2 | タイトー | タイトー | DVD-ROM | SLPM-66649 | アーケード版の移植 |
15 | レインボーアイランド | 2008年3月3日[3][4] |
SoftBank 3G対応機種 (S!アプリ) |
タイトー | タイトー | ダウンロード (インベーダーでGO!) |
- | |
16 | レインボーアイランド | 2008年11月20日[5] |
BREW3.1/4.0対応端末 (EZアプリ) |
タイトー | タイトー | ダウンロード (インベーダーでGO!) |
- | |
17 | Bubble Bobble Pocket Player |
2019年7月22日 |
Bubble Bobble Pocket Player |
My Arcade[6] | My Arcade | プリインストール | - | 携帯ゲーム機 NES版の移植 『バブルボブル』 『バブルボブル2』も同時収録 |
18 | レインボーアイランド | 2024年1月25日[7][8][9] |
PlayStation 4 Nintendo Switch |
タイトー | ハムスター | ダウンロード (アーケードアーカイブス) |
- | アーケード版の移植 『レインボーアイランドEXTRA』も収録 |
No. | タイトル | 発売日 | 対応機種 | 開発元 | 発売元 | メディア | 型式 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | レインボーアイランド・エキストラ | 1990年10月5日 |
メガドライブ | アイシステム東京 | タイトー | 4メガビットロムカセット[11] | T-11073 | |
2 | レインボーアイランドエキストラ | 1992年4月1日 |
FM TOWNS | ビング | ビング | CD-ROM | HMD-110 | |
3 | タイトーメモリーズ ポケット | 2006年1月5日 |
PlayStation Portable | タイトー | タイトー | UMD | ULJM-05076 | アーケード版の移植 |
4 | タイトーメモリーズ ポケット TAITO BEST |
2006年12月7日 |
PlayStation Portable | タイトー | タイトー | UMD | ULJM-05208 | アーケード版の移植、廉価版 |
5 | タイトーメモリーズII 下巻 | 2007年3月29日 |
PlayStation 2 | タイトー | タイトー | DVD-ROM | SLPM-66713 | アーケード版の移植 |
6 | レインボーアイランドEXTRA | 2022年3月2日 |
イーグレットツー ミニ | 瑞起[12] ※本体の開発元 |
タイトー | プリインストール | アーケード版の移植 | |
7 | RAINBOW ISLANDS -EXTRA- | 2022年10月27日 |
SEGA Genesis Mini 2 | エムツー | セガ | プリインストール | MK-16310 |
メガドライブ版の移植 |
8 | レインボーアイランド | 2024年1月25日[7][8][9] |
PlayStation 4 Nintendo Switch |
タイトー | ハムスター | ダウンロード (アーケードアーカイブス) |
- | アーケード版の移植 『レインボーアイランド』と共に収録 |
ゲーム中に流れるメインBGMには映画『オズの魔法使』(1939年)の劇中歌「虹の彼方に」をモチーフとした曲が使用されている。音色は『バブルボブル』に準じたものを使用[13]。
なお、このメインBGMが日本国内の家庭用ハード向けの移植版で使用されたのは、1993年発売のPCエンジン版までであり、海外市場向けの移植のNES版やマスターシステム版[14]では、アーケード版の曲前半部分を差し替えたものが使用されている。また、2000年以降に発売の復刻版となる『タイトーメモリーズ』などでは、メインBGMが丸ごと他の曲に差し替えられている。
また、ビデオゲーム以外では、1989年にタイトーがリリースしたプライズゲーム機『ティンクルティンクル』のアトラクトBGMに本作のメインBGMが使用されていた。
アルバム『Thanks』(CD N32C-16)より
2000年6月29日発売のワンダースワン版ではメインBGMが使用されている。AC版の移植ではなく、アレンジ移植のために逃れた可能性が考えられる。
国内ではアルトロンが発売を予定していたが未発売。本編ではバブルボブルのメインBGMに差し替えられているが、内部の未使用データには差し替え前に使われていたと思われるメインBGMが存在する。
評価 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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項目 | キャラクタ | 音楽 | 操作性 | 熱中度 | お買得度 | オリジナリティ | 総合 |
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得点 | 3.88 | 3.58 | 3.46 | 3.40 | 3.28 | 3.38 | 20.98 |
項目 | キャラクタ | 音楽 | 操作性 | 熱中度 | お買得度 | オリジナリティ | 総合 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
得点 | 3.75 | 3.13 | 3.31 | 3.23 | 3.15 | 3.23 | 19.80 |
項目 | キャラクタ | 音楽 | 操作性 | 熱中度 | お買得度 | オリジナリティ | 総合 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
得点 | 3.85 | 3.58 | 3.55 | 3.27 | 3.36 | 3.52 | 21.12 |
上記の他、『バブルボブル』から続くバビーとボビー兄弟のストーリー上の続編としては、「THE STORY OF BUBBLE BOBBLE III」を銘打たれた『パラソルスター』および『バブルメモリーズ』が存在する。
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