Loading AI tools
日本の映画作品 ウィキペディアから
『ミックス。』は、2017年10月21日に東宝系で公開された日本映画。監督は石川淳一、脚本は古沢良太が手掛けた。新垣結衣と瑛太のダブル主演作。
卓球をテーマにした新感覚のロマンティック・コメディ。主人公の多満子が元プロボクサーの萩原久と混合ダブルスを組み、卓球クラブの再建を目指す[2]。
富田多満子は、渚テクノロジー社の庶務課で働く28歳のOL。彼女の母親・華子は嘗て卓球の有名選手で、神奈川県の田園地帯で「フラワー卓球クラブ」を運営し、多満子が小さい頃から卓球のスパルタ教育を施していた。母のせいで卓球が嫌で嫌で堪らなかった多満子は、中学時代に母が死去したことを機に卓球を止め、その後はタクシー運転手の父親と2人で普通の生活を送ってきていた。
或る日、スター選手の江島晃彦が渚テクノロジーの卓球部に移籍して来る。卓球つながりで多満子は江島のことを小さい頃から知っており、憧れの対象であった。江島からの誘いで多満子は江島と交際することになり、2人の仲は、江島が自宅の鍵を多満子に渡すまでに発展する。
その後、若きアイドル卓球選手・小笠原愛莉も渚テクノロジーに所属することとなり、江島とミックスダブルスを組む。或る夜、江島の家で多満子が江沢のためにサプライズパーティの準備をしていると、江沢の帰宅の気配がしたことから家具の後ろに身を隠す。江沢は小笠原と一緒で、多満子が隠れていることに気付かない2人はソファに倒れこむ。江沢の浮気発覚に多満子は絶叫し、部屋を飛び出す。
直ちに渚テクノロジーを退職し、ヤケ酒を飲んだ多満子は二日酔いのまま鉄道で実家に向かうが、車内で嘔吐し、吐瀉物を同じ車両に乗っていた萩原久にかけてしまう。
多満子は地元の食品缶詰工場のパート仕事に就くが、不器用な多満子は役に立たず直ぐ辞めることとなる。そこで多満子は、華子が運営していたフラワー卓球クラブの運営を再開しようとするが、クラブはすっかり寂れていて、会員は全くの素人の3人という有様。嘗ての会員で現在は医師の妻となっている吉岡弥生が多満子の復帰に伴い一緒に活動を再開する。そして、多満子に鉄道内で吐瀉物をかけられた萩原も最近クラブに入っていたことを多満子は知る。萩原は近くの高速道路の工事現場で働く作業員で、別れた妻の連れ子(娘)が中学校で卓球部に入ったことがクラブ入会の動機であった。
多満子はクラブの活性化のために、また、江島と小笠原を見返すために、ミックスダブルスで全日本卓球選手権の神奈川県予選に出場するために会員たちを鼓舞して猛練習を開始する。多満子は萩原と組むが、2人が出会った経緯が経緯だけに反りが合わず喧嘩ばかり。3組6人で出場した全日本卓球選手権の神奈川県予選では何れも初戦敗退で終わるが、1年後の再出場を目指し、6人の練習には一層熱が入る。
練習を続けている或る日、萩原がサウスポーの元ボクサーであることが明らかになり、ダブルスでは右利きと左利きの組み合わせが断然有利になることから、萩原がラケットを左手に持ち替え、2人に光明が見えてくる。2人は近隣の卓球クラブに「道場破り」に訪れ、次々と成果を上げていく。更に強くなるには日常的に強い相手と練習をする必要があるところ、クラブの6人が行きつけとしている中国料理店の料理人・張と店員・楊が中国ナショナルチームの強化選手「崩れ」であることを偶然知る。張と楊に徹底的に鍛えられた多満子と萩原の実力は格段の向上を見せる。
そんな中、江沢は小笠原と破局したこともあり、多満子に再度、交際を申し入れて来て、酷い仕打ちを受けたにも拘わらず江沢のことが忘れられない多満子はそれを受け入れ、既に出場登録をしていた大会への出場を取り止めることにする。一方、萩原も、元妻が就職先を紹介してくれたことから、建設作業員を辞め、大会の日に設定された採用面接に行くことにする。
しかしその後、2人とも卓球を止めることに完全には踏ん切りがつかず、新しい道に踏み出すことに逡巡し始める。大会当日、クラブの他の2組4人が出場することを知った萩原は、面接を辞退して多満子を迎えに行き、2人も大会に出場することにする。2人は順調に勝ち上がり、いよいよ決勝で江島・小笠原組と対決することになる。
決勝で、2人は2セットを先取されるが、その後2セットを取り返す。最終セットでは接戦となるが、最後はエッジボール(注:打球が台の縁(エッジ)に当たること。そのまま下に落ちてしまうことが多い)という不運で惜しくも負けてしまう。しかし、満場の拍手を受け、2人にとっては十分に満足のいく結果であった。
2人の大健闘により、フラワー卓球クラブは大繁盛となる。多満子はクラブの運営に専念し、萩原も以前の工事現場に戻り、クラブの活動に以前にも増して精力的に取り組む。
岩田卓球道場主宰
演 - 松尾諭 道場では柔道着を着て竹刀を持つ強面
山下 誠一郎
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Every time you click a link to Wikipedia, Wiktionary or Wikiquote in your browser's search results, it will show the modern Wikiwand interface.
Wikiwand extension is a five stars, simple, with minimum permission required to keep your browsing private, safe and transparent.