トリトン争覇(トリトンそうは)とは、愛知県競馬組合名古屋競馬場で施行する地方競馬重賞競走平地競走)である。正式名称は「中京スポーツ杯 トリトン争覇」。

概要 トリトン争覇, 競馬場 ...
トリトン争覇
競馬場 名古屋競馬場
第1回施行日 1990年6月27日
2024年の情報
距離 ダート1700m
格付け SPII
賞金 1着賞金500万円
出走条件 サラブレッド系3歳以上オープン・東海所属
負担重量 別定
出典 [1]
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概要

1990年に名古屋競馬場のダート1600mのサラブレッド系3歳以上の東海所属馬限定の重賞競走「三重テレビ賞 マイル争覇」として創設。創設当初から数年までは三重テレビ放送が優勝杯を提供し、後に優勝杯の提供を三重テレビ放送から東京スポーツ中部支社に変更。それに伴い、名称を「三重テレビ賞 マイル争覇」から「中京スポーツ賞 マイル争覇」に変更された。

1996年度(1997年)からは東海地区重賞格付け制度施行によりSP(スーパープレステージ)IIに格付けされ、更に施行時期を6月下旬 - 7月上旬から1月下旬 - 3月上旬に変更された。

2002年からは北陸・東海・近畿地区交流競走として施行、金沢所属・兵庫所属の競走馬が出走可能になり、更に2007年からは北陸・東海・近畿・中国地区交流競走となり、福山所属の競走馬が出走可能になり、かつ1着馬に安田記念トライアル競走の北陸・東海・近畿・中国地区のブロック代表馬として安田記念トライアル(マイラーズカップ京王杯スプリングカップ)への出走権が与えられ、このどちらかの競走で上位2着までに入賞すると、安田記念へ出走可能となった。

2010年からは施行場が福山競馬場のダート1600mに変更され、格付けが廃止された(福山競馬には重賞格付け制度が存在しなかった)。また東京スポーツ中部支社が優勝杯の提供から撤退した。福山競馬場の廃止に伴い、2013年の開催をもって休止された。

2018年より名古屋競馬場で5年ぶりに復活し、同時にJRAのGI競走である大阪杯のステップ競走(2018年現在は中山記念金鯱賞が指定[2])への代表馬選定競走となる。寄贈賞を含めた競走名は「日進市長杯 マイル争覇」となり、回次は引き継がれて2018年が第24回となる。格付けはSPII。[3]

2020年より開催時期が12月から1月に変更され、出走資格も3歳以上から4歳以上に変更される。このため、2019年は開催を休止する。

2022年から出走条件が東海所属馬限定に変更。1月の開催では「道新スポーツ杯 マイル争覇」として施行された。同年より名古屋競馬場の移転に伴い、ダート1700mへ距離が変更。また施行時期を6月に、レース名も「中京スポーツ杯 トリトン争覇」に、出走資格も4歳以上から3歳以上にそれぞれ変更される[4]

負担重量は別定重量である。

条件・賞金(2024年)

出走条件
サラブレッド系3歳以上、東海地区所属。
負担重量
別定。3歳55kg、4歳以上57kg(牝馬2kg減)
賞金額
1着500万円、2着175万円、3着100万円、4着75万円、5着50万円、着外5万円[1]
副賞
中京スポーツ賞[5]

歴史

  • 1990年 - 名古屋競馬場のダート1600mのサラブレッド系4歳(現3歳)以上の東海所属馬限定の重賞競走「三重テレビ賞 マイル争覇」として創設。
  • 1993年
    • 愛知のカズノタンポポが史上初の連覇。
    • 愛知の迫田清美が騎手として史上初の連覇。
    • 愛知の永田三郎が調教師として史上初の連覇。
  • 1997年
    • 東海地区重賞格付け制度施行によりSPIIに格付け。
    • 施行時期を6月下旬 - 7月上旬から1月下旬 - 3月上旬に変更。
  • 1998年
    • 笠松のハカタダイオーが史上2頭目の連覇。
    • 当時、笠松所属の安藤光彰が騎手として史上2人目の連覇。
    • 笠松の柳江俊明が調教師として史上2人目の連覇。
  • 2001年 - 馬齢表示の国際基準への変更に伴い、出走条件が「サラブレッド系4歳以上の東海所属馬」から「サラブレッド系3歳以上の東海所属馬」に変更。
  • 2002年 - この年から北陸・東海・近畿地区交流競走として施行され、出走条件を「サラブレッド系3歳以上の北陸・東海・近畿所属馬」に変更。
  • 2004年 - 金沢のホシオーが他地区の地方所属馬として史上初の優勝。
  • 2006年
    • 愛知のヨシノイチバンボシが史上3頭目の連覇。
    • 愛知の錦見勇夫が調教師として史上3人目の連覇。
  • 2007年 - この年から北陸・東海・近畿・中国地区交流競走として施行され、出走条件を「サラブレッド系3歳以上の北陸・東海・近畿・中国所属馬」に変更。
  • 2008年 - 愛知の原口次夫が調教師として史上4人目の連覇。
  • 2009年
    • 愛知のキングスゾーンが史上4頭目の連覇。
    • 愛知の安部幸夫が騎手として史上3人目の連覇。
  • 2010年
    • 施行場を福山競馬場のダート1600mに移設。それに伴い、重賞表記を「SPII」から「重賞」に変更。
    • 東京スポーツ中部支社が優勝杯の提供から撤退。
    • 愛知のキングスゾーンが福山競馬場のダート1600mのコースレコード1:42.6で優勝と同時に史上初の3連覇。
  • 2011年
    • 愛知のキングスゾーンが史上初の4連覇。地方競馬においての同一重賞4勝は史上4頭目。
    • 愛知の安部幸夫が騎手として史上初の4連覇。
    • 愛知の原口次夫が調教師として史上初の5連覇。
  • 2013年 - 福山競馬場の廃止に伴い、この年をもって一旦休止。
  • 2018年 - 施行場を名古屋競馬場のダート1600mに移設して復活。寄贈賞は日進市長杯。
  • 2020年 - 開催時期が12月から1月に変更され、出走資格も3歳以上から4歳以上に変更。
  • 2022年
    • 名古屋競馬場の移転・及びそれに伴う重賞競走の路線整備の為、本年は2回(2021年度 - 1月、2022年度 - 6月)施行。
    • この年から東海所属馬限定競走として施行。また、日進市が優勝杯提供から撤退し、2021年度は道新スポーツ、2022年度以降は中京スポーツが優勝杯を提供する。
    • 6月開催となる2022年度競走より、(新)名古屋競馬場ダート1700mに移行するとともに、レース名を「トリトン争覇」に、出走条件を3歳以上に変更。

歴代優勝馬

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施行年月日競馬場距離優勝馬性齢所属タイム優勝騎手管理調教師
11990年6月27日名古屋1600mラツキーイソハル牝6愛知1:39.5戸部尚実河村功
21991年6月26日名古屋1600mペーターマン牡5愛知1:40.9黒宮高徳山本茂則
31992年7月1日名古屋1600mカズノタンポポ牝4愛知1:40.1迫田清美永田三郎
41993年6月30日名古屋1600mカズノタンポポ牝5愛知1:41.5迫田清美永田三郎
51994年6月29日名古屋1600mスズノキャスター牝6笠松1:40.8安藤勝己鈴木良文
61995年7月12日名古屋1600mライフアサヒ牡4愛知1:39.8吉田稔松橋寛
71997年2月19日名古屋1600mハカタダイオー牡4笠松1:41.3安藤光彰柳江俊明
81998年2月4日名古屋1600mハカタダイオー牡5笠松1:41.6安藤光彰柳江俊明
91999年2月17日名古屋1600mシンプウライデン牡5笠松1:41.1安藤勝己荒川友司
102000年3月1日名古屋1600mメモリーデュラブ牡6愛知1:41.7安部幸夫荒木市雄
112001年3月7日名古屋1600mアイリッシュパーク牡7愛知1:41.7横川健二冨田光吉
122002年3月6日名古屋1600mサンキューホーラー7愛知1:40.6丸野勝虎本名信行
132003年2月27日名古屋1600mキウィダンス牝4愛知1:42.0吉田稔角田輝也
142004年2月24日名古屋1600mホシオー牡8金沢1:41.2向山牧松原正文
152005年2月17日名古屋1600mヨシノイチバンボシ牡4愛知1:38.9吉田稔錦見勇夫
162006年2月3日名古屋1600mヨシノイチバンボシ牡5愛知1:40.9安部幸夫錦見勇夫
172007年2月2日名古屋1600mウイニングウインド牡6愛知1:43.0吉田稔原口次夫
182008年1月31日名古屋1600mキングスゾーン牡6愛知1:43.2安部幸夫原口次夫
192009年1月29日名古屋1600mキングスゾーン牡7愛知1:43.2安部幸夫原口次夫
202010年2月1日福山1600mキングスゾーン牡8愛知1:42.6安部幸夫原口次夫
212011年2月6日福山1600mキングスゾーン牡9愛知1:44.3安部幸夫原口次夫
222012年1月30日福山1600mスマートブレード牡11愛知1:43.8岡部誠角田輝也
232013年1月27日福山1600mエーシンアガペー牝6兵庫1:44.7田中学橋本忠男
242018年12月7日名古屋1600mカツゲキキトキト牡5愛知1:41.7大畑雅章錦見勇夫
252020年1月16日名古屋1600mサムライドライブ牝5愛知1:42.3岡部誠角田輝也
262021年1月14日名古屋1600mカツゲキキトキト牡7愛知1:43.1大畑雅章錦見勇夫
272022年1月20日名古屋1600mトミケンシャイリ牡4愛知1:43.2今井貴大竹下直人
282022年6月23日名古屋1700mウインユニファイド牡10愛知1:47.3丸野勝虎沖田明子
292023年6月15日名古屋1700mブリーザフレスカ牝4愛知1:46.9塚本征吾塚田隆男
302024年6月13日名古屋1700mロードランヴェルセ5愛知1:48.0丸山真一坂口義幸
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脚注

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