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ソビエト連邦の戦闘機 ウィキペディアから
MiG-29(ミグ29、ロシア語:МиГ-29ミーグ・ドヴァーッツァヂ・ヂェーヴャチ)は、ソ連のミグ設計局で開発された戦闘機である。北大西洋条約機構(NATO)の使用するNATOコードネームは「フルクラム/ファルクラム(Fulcrum)」。日本では「ラーストチカ(Ласточка、「燕」の意)」の愛称でも呼ばれるが、この呼称は本国ロシアでは使われていない[4]。
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当時東側諸国の主力戦闘機であったMiG-21やMiG-23の後継機として、また、1970年代にアメリカ合衆国が開発したF-14やF-15などの新鋭戦闘機に対抗する新機種として設計された。特にMiG-23が格闘性能で第2世代ジェット戦闘機であるMiG-21におよばず、MiG-21を長期に渡って改良しながら運用し続けている状態であったことから、これに代わる格闘性能の高い戦闘機の開発は当時のソ連にとって急務であった。開発は1972年に開始され、1977年10月には「プロダクト9」という試作機がラメンスコイエ航空試験センター[注 1]で初飛行した。この年の11月にはアメリカの偵察衛星がラメンスコイエ航空試験センターを撮影した際にこの試験機を確認しており、Ram-Lのコードネームを与えられている。一方、当時のソ連は新型戦闘機を開発していることを明らかにしており、その後に幾つかの小改修が行われた後に、1982年から量産が開始された。実際に部隊への配備が始まったのは1983年からである。
当初、ミグ設計局では大量採用を見越してスホーイのSu-27同様に海軍向けの艦上戦闘機型であるMiG-29Kの開発も完了していた。しかし、冷戦終結に伴う軍縮と財政難の兼ね合いから、一機あたりの価格は高くとも能力が高い機体のほうがコストパフォーマンスが高いと判断したソ連は、MiG-29KよりSu-33(Su-27K)を選択し、ミグ設計局が当初期待した需要を確保することは叶わなかった。また、空軍でもSu-27が主力として多く採用された。
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同時期にスホーイ設計局で開発されたSu-27と形状が似ているのは、ともにTsAGI(中央流体力学研究所)の研究結果を取り入れたためである。
一方、機体の大きさは異なり、防空軍での長距離使用を想定して大型であるSu-27に対し、前線空軍での局地的使用を想定したMiG-29は小型である。武装や燃料搭載量は大型なSu-27の方が優れており、特に燃料搭載量の少なさはMiG-29の欠点である。
操縦装置はフライ・バイ・ワイヤ方式ではなく、リンク機構による機械式を採用している。
主翼は、前縁にはコンピュータ制御の前縁フラップ、後縁には外側に補助翼と内側にフラップを装備している。主翼付け根部分から前方にかけて長く伸びたLERX(前縁付け根延長)が形成されており、中央胴体とともに揚力を発生させる。
機首レドーム頂部に配置されたピトー管の付け根部分左右には、失速防止のため細長い三角形のヴォルテックス・ジェネレーターが装備されており、気流を乱流化することで剥離を防いでいる。
垂直尾翼は外側に6度の角度をつけて取り付けられており、水平尾翼は全遊動式である。補助翼と水平尾翼と垂直尾翼の方向舵を連動させてロール軸(ローリング)の操縦性を強化している他、機械式のヨー軸(ヨーイング)操縦安定増強装置が付加されている。
コックピットには、前面にアナログ型の計器が並んでおり、前方中央上部にヘッドアップディスプレイ(HUD)がある。操縦桿とエンジンの出力を制御するスロットル・レバーには計10個のスイッチが装備されており、HUDに飛行に必要な情報を映し出すことで、パイロットが飛行中でも視線を逸らしたり手を離すことなく、スイッチを操作することができるHOTASを導入している。
機首には、ファザトロンN019ルービン コヒーレント型パルス・ドップラー・レーダーを搭載しており、最大探知距離は100km、目標の最大追跡距離は70kmで、ルックダウン・シュートダウン能力を持ち、最大で10目標追尾が可能で、中距離空対空ミサイルにより視程外射程(BVR)攻撃が可能である。複座型は前方のスペースを潰す形で座席を追加したため、一部を除いて簡単な測距レーダーしか搭載していない。
コックピットの風防前にはIRSTとレーザー測距装置の入ったセンサー収容部が装備されており、機軸中心線から右にオフセットで取付けられている。また、IRSTの最大探知距離は約15kmとなっており、このセンサーはヘルメットに装着されているShchel(露:Щель)またはSura(露:Сура)といったヘッドマウントディスプレイ(HMD)とも連動するようになっており、R-73ミサイルとの併用で機軸から左右60度の範囲に対するオフボアサイト能力を有する。また、自己防御装置としてはSO-69とSPO-15"ベリョーザ"の2種類のレーダー警報受信機と、BVP30-26Mチャフ・フレア放出器が装備されている。
機関砲は、口径30mmのGSh-30-1を、左舷側LERXの付け根部分に1門装備している。
ハードポイントは、左右主翼下に3か所ずつ、胴体中心線下に1か所の計7か所であるが、胴体下ハードポイントは増槽専用となっており、兵装は全て主翼下に搭載される。
中距離空対空ミサイルは、R-27(AA-10アラモ)またはR-77(AA-12アッダー)を、短距離空対空ミサイルはR-60(AA-8エイフィド)またはR-73(AA-11アーチャー)を搭載できる。空対空ミサイルは合計6発までのミサイルを搭載できる[注 7]。また、爆弾、ロケット弾ポッドなどの対地攻撃兵装も搭載が可能である。
初期生産型のMiG-29 «9.12»が、1983年末にソ連空軍の前線部隊に配備が開始された[34][35]。前述の通りソ連空軍においては旧式機であるMiG-21が未だ主力として多数配備されていたが、それを急速に更新していった。生産開始当初は輸出もSu-27より遙かに順調で、ワルシャワ条約機構各国の他、アジアやアフリカを中心に多くの国で採用されたが、ソビエト連邦の崩壊以降は輸出面でもSu-27系列機の後塵を拝している。
冷戦時代には、ワルシャワ条約機構に加盟する東ヨーロッパ各国にも輸出された。しかし冷戦終結後、軍事費の削減や維持費用がかさむことから、これまでMiG-29を運用してきた国々でも、退役や売却が進んでいる。
ドイツ連邦共和国では、東西ドイツ統一後に、東ドイツが導入していたMiG-29を24機保有するに至り、数少ない西側諸国が保有する東側戦闘機として各国との共同訓練に頻繁に参加させていた。同国のMiG-29Aは、NATO規格のMiG-29Gに改修されたものもあり、同様にいくつかのMiG-29UBはMiG-29GTに改修された。しかしながら、部品供給の問題と低い稼働率、さらにはユーロファイター タイフーンの導入により同国のMiG-29はすべて2005年に退役となった。そのほとんど(23機)は1機1ユーロという破格の値段でポーランドに売却されたが、これにはポーランドが運用する機体のNATO規格化改修をドイツに発注するという条件が付されており、ドイツにも利益のある取引となっている。
大半の国々は維持するだけでも非常に苦心しており、スロバキアは2005年前期にロシアで近代化改修を施すことを決定したものの、予算逼迫によりNATO規格化するための必要最低限の改修と若干の近代化改修しか施すことができずにいる。改修された機体は、MiG-29から改修されたものがMiG-29AS、MiG-29UBから改修されたものがMiG-29UBSと呼称されている。ブルガリアも、MiG-29は一時期退役状態となり、稼動状態にある戦闘機がMiG-21bis SAUのみとなっていたものが、2005年までにアメリカ合衆国の支援で再び現役に復帰した。しかしウクライナ侵攻により修理部品が供給されなくなり、運用不能に陥る[36]という苦しい状況である。
セルビアは、アメリカ空軍をはじめとするNATO軍の攻撃(アライド・フォース作戦)により大きな損害を受けており、現在保有するMiG-29は数機のみとされている。しかし、2017年10月20日にロシアがセルビア空軍に6機のMiG-29を引き渡した[37]。さらに2019年には、ベラルーシが中古のMiG-29を4機セルビアに追加で引き渡すことに合意した。こちらの機体は今までユーゴスラビア・セルビアが運用していた9.12規格(フルクラムA)よりも新型の9.13規格(フルクラムC)で、バラーナヴィチの第558航空機修理工場にてオーバーホールとアップグレードを行った後にセルビアに引き渡すこととなっている[38]。
一方、ポーランドはチェコやドイツからMiG-29を買い取るなど積極的な政策を採っており、今後もF-16C Block52やSu-22M4とともに空軍の主戦力として維持していく方針である。
日本においては、MiG-29は特に北朝鮮の戦闘機として知られている。北朝鮮のMiG-29は1987年に配備が始まり、MiG-29 «9.12B» 13機とMiG-29 «9.13» 3機、MiG-29UB 2機の18機がソ連から輸出された。合わせて、当時最新鋭のMiG-29S «9.13S»のノックダウン製造設備が提供され、1992年に部品供給が止まるまでに3機の国産化に成功した[39]。その存在は長らく西側諸国には不明だったが、2003年3月にアメリカ軍のRC-135偵察機を同国軍のMiG-29とMiG-23が迎撃、威嚇したことが大きく報じられ、撮影された映像からMiG-29 «9.13»系の機体であることが判明した。MiG-29は、Su-25と共に第1飛行戦闘近衛師団の第55飛行連隊に所属し、順川市の順川空軍基地に配備されている。2010年代前半までは、機体の上面を濃緑色、下面を水色に塗装していたが、2010年代後半以降は濃淡2色の灰色迷彩に変更された。
北朝鮮以外では、2001年にミャンマーがMiG-29B 10機とMiG-21UB 2機をベラルーシから輸入し、新規に購入したMiG-29 «9.12»SEおよび近代化改修したSMを含め31機を配備している。2011年以降、モンゴルがMiG-29UPG 6機をSu-27UB 4機と共に購入することを発表したほか、マレーシアは16機を運用し、バングラデシュ空軍がベラルーシで近代化したMiG-29BM/UBを8機配備している。一方でイエメンはMiG-29SMTを購入するなど44機を保有したが、イエメン内戦の混乱やサウジアラビアの軍事介入で、2017年までに23機まで減少している。また、2008年12月17日に発表されたレバノンへ中古機10機の無償譲渡は、レバノン政府がMi-24の購入に代えて辞退した。
イラクでは、フセイン政権時代後期の1987年にMiG-29(フルクラムA)36機とMiG-29UB(フルクラムB)6機を発注[40]。1991年の湾岸戦争当時は空軍の最新鋭機であり、イラク側はイギリス空軍のトーネード1機を撃墜したと主張したが、代わりに5機が撃墜された[40]。戦争後期にはほとんど出撃せず、一部はイランに退避している[40]。湾岸戦争後も少数が残っていたが、部品供給の途絶により運用能力が低下し、2003年のイラク戦争では迎撃に出た機体はいなかった[40]。
インドでは、インド空軍とインド海軍が配備している。インド空軍のMiG-29は、2020年に追加購入と保有機体の改修計画が発表されている[41]。インド海軍のMiG-29はヴィクラマーディティヤおよびヴィクラントの艦載機として運用されており、ジューク-ME火器管制レーダーと、最新仕様のRD-33MKエンジンを搭載する。電子機器に西側系の機器を搭載予定だったが、ロシアのクリミア侵攻に伴いロシアへの輸出禁止措置が取られたため、インドが部品と機体を輸入して、ロシア人技術者がインド国内で機器を設置するという折衷案が取られている[42][43]。この結果、機器が稼働するかどうかが不透明となった上に、MiG-29Kの性能自体(特にエンジンとフライ・バイ・ワイヤ)にもインド海軍が不満を持っているという情報がある[42][43]。
キューバ空軍がMiG-29«9.12A» 2機とMiG-29U 1機を運用するほか、ペルー空軍が19機を配備する。ベネズエラがMiG-29SMTの購入を予定していたが、2005年10月11日にMiG-29M2と複座型の購入をキャンセルし、ベネズエラ空軍で運用しているミラージュ5およびF-16の後継機を再考した。候補としては、Su-30MK、Su-35、F-7などが挙げられたが、最終的にSu-30MK2が配備された。また、エクアドルもMiG-29SMTも購入を決めたとされていたが、その後購入を断念した。
また、アメリカ合衆国は、モルドバからイランへの転売が企図されていたMiG-29各型21機を入手し、その特性を研究していたが、試験はすべて終了し、数機がアメリカ空軍のネリス空軍基地に存在している。
スーダンへはMiG-29が12機輸出されたが、スーダンでは政府が支援すると見られるアラブ系武装勢力によるアフリカ系住民の虐殺問題(ダルフール紛争)があるため、ロシアの行動は国際的な非難を浴びた。しかしながら、ロシアは輸出するMiG-29は対地攻撃能力がないため問題はないと主張し、予定通り輸出を行った。その結果、2003年末-翌2004年6月にかけて計10機のMiG-29EShと2機のMiG-29UBがAn-124 ルスラーン輸送機によって輸送され、スーダン空軍の第2戦闘迎撃飛行隊に配備された。
チャドは2014年に、自国が保有しているMiG-29の写真を公表した。チャド空軍が保有する3機の具体的な入手先は不明だが、ウクライナから輸入された中古機と推定されている。事実、2009年に当時の大統領イドリス・デビの弟ウマルと空軍参謀長がウクライナに赴いて、3機のMiG=29を入手するための交渉を行ったことを明らかにしている[44]。エリトリア空軍が7機を配備したが、エチオピアとの国境紛争で若干機を失った。アルジェリアは1999年から2003年に複数のMiG-29Sをベラルーシとウクライナから輸入した。その後、MiG-23MSやMiG-23BNなどの代替としてMiG-29SMTを購入したが、品質の悪い部品が使われているとして受領を拒否され、代替機としてSu-30MKAを16機追加発注した[45]。その後、2019年にMiG-29MとMiG-29M2を発注した。
MiG-29は、機動性には優れていると評価されていたが、実戦では十分な支援を受けた敵方との戦闘が相次いだことから、湾岸戦争では5機(イラク空軍機)、コソボ紛争では6機(ユーゴスラビア連邦共和国/セルビア所属)のMiG-29 var.Bが撃墜されるなど、芳しい戦果を挙げられずにいた。
MiG-29が真価を見せたのは、双方共に十分な支援を得られなかったエチオピアとエリトリアの国境紛争におけるSu-27との空戦および2009年南オセチア州の帰属に関してロシア・ジョージア(サカルトヴェロ)間に発生した南オセチア紛争においてである。
また、インド空軍のMiG-29は1999年のカルギル戦争において、レーザー誘導爆弾を用いての精密攻撃を行うミラージュ2000の護衛機として活動した。
2019年にはロシア空軍のMiG-29がジョージアの無人偵察機をミサイルで撃墜している[46]。
(エチオピア:Su-27 2機/エリトリア:MiG-29 4機) 1999年2月25日に行われた戦闘は、まず、エリトリアのMiG-29が、前線を哨戒飛行中であったエチオピアのSu-27をバドメ上空で迎撃したところから始まった。エチオピアのSu-27は当時配備間もなく、エリトリア側のパイロットたちはこれを排除せねばならないと考えていた。まず、MiG-29はR-27中距離レーダー誘導空対空ミサイル数発を敵機へ発射したが命中せず、逆にSu-27は引き返して搭載するR-27全弾を発射して反撃した。しかしながら、これもすべて命中せず、接近戦に縺れ込むこととなった。その結果、R-73短距離赤外線誘導空対空ミサイルによってエリトリアのMiG-29が1機撃墜されたとされる。その後、エリトリアは、さらに2機のMiG-29を失ったとされる。なお、エチオピアのSu-27は、2機ともエチオピア人による操縦で、エリトリアのMiG-29は、ウクライナ人教官とエリトリア人による操縦であった。
1999年2月25日の空中戦の24時間後、同空域においてMiG-21による攻撃部隊を護衛中のエチオピアのSu-27S 1機が、アスマラ方面から飛行してきたエリトリアのMiG-29UB練習戦闘機1機を撃墜しているが、この際のSu-27Sパイロットは女性(Capt. Aster Tolossa)であったとされる。ただし、ここでも情報は錯綜しており、撃墜したのは彼女ではなく、また、エチオピアで初の女性パイロットが誕生したのは2004年6月であり、プロパガンダに過ぎないとするものや、彼女は撃墜したのではなく強制着陸させたのであるとする情報もある。
エリトリアは、その後それ以上MiG-29の損失を増やすことを避けるため、敢えてSu-27に空中戦を挑むことはなくなったとされる。また、その後MiG-29を追加購入するとともに、Su-27をウクライナから導入している。こうした一方、近年アスマラで行われたエリトリア独立10周年記念パレードでは、数機のMiG-29がMi-8やAB.412とともに上空パスを行う様子がテレビで放映され、エリトリアはMiG-29の健在をアピールしている。
情報が錯綜しているため、以下のような異説がある。
以上Su-27とMiG-29の間での交戦記録に関するもの
2022年ロシアのウクライナ侵攻においては、ウクライナとロシアの双方でMiG-29を運用している。ウクライナ空軍に所属する「キーウの幽霊」と呼ばれるMiG-29のパイロットは、ロシア軍のSu-35、Su-25、Su-27、MiG-29を撃墜したとされているが、これらの情報は航空団の総合戦果を一人のパイロットとして祭り上げたプロパガンダかフェイクニュースとされている。[47]
また、同年5月28日には、ウクライナ空軍のMiG-29がロシア航空宇宙軍に属するSu-35を撃墜したとの情報もある。[48]
同年8月30日、ウクライナ空軍公式ツイッター[49]がAGM-88 HARM対レーダーミサイルを搭載したMiG-29の動画を公開した。
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ロシアによる大規模な近代化改修型。既存の9.12規格(フルクラムA)や9.13規格(フルクラムC)、MiG-29UB(フルクラムB)を後述のMiG-29M(9.15規格)の技術を用いて改修している。
MiG-29の兵装搭載量を増やし、各種精密誘導兵器の運用能力を付与してマルチロール機としている。
MiG-29Mのアビオニクスを強化したマルチロール機。
MiG-29Mをベースにした艦上戦闘機型。
MiG-29を使用する展示飛行チームとして、以下のようなものがある。
ロシア空軍の「ストリージ」(Стрижи)では、白・青・黒の特別色塗装したMiG-29 «9.12»とMiG-29UBを運用してきた。機体はのちにMiG-29 «9.13»とMiG-29UBに変更され、塗色も中国訪問にあわせ赤を基調とした白・赤・青の塗り分けに変更された。ただし、このときの中国訪問は実現しなかった。現在は、3番目のパターンを採用している。塗色は平面形で見ると、チーム名の「ストリーシュ」(стриж:「雨燕」)のシルエットとなっている。「ストリージ」は、現在も各地の航空ショーで活発な活動を続けている。英語名は「スウィフツ」(Swifts)。その他、MiG-29OVTデモンストレーターも「ストリージ」の塗色に準じた派手な塗色を施されている。
ウクライナ空軍の「ウクライィーンスィキ・ソーコルィ」(Українські соколи:「ウクライナの鷹たち」)では、MiG-29 «9.13»とMiG-29UBが運用された。チームは主として国内でのアピールを行っていたが、海外での飛行実績もある。機体は、ウクライナのナショナルカラーである明るい青と黄を基調に白と赤とで彩ったものであった。英語名は「ウクライニアン・ファルコンズ」(Ukrainian falcons)。
その他、スロバキア空軍でも臨時の展示飛行チームが編成されたことがあり、2機のMiG-29による実戦用戦闘機の速度を生かした迫力ある飛行を披露した。
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