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日本の漫画、メディアミックス作品 ウィキペディアから
『ヒナまつり』は、大武政夫による日本の漫画作品。エンターブレイン発行の隔月誌『Fellows!』volume8(2009年12月発売)に読みきりとして掲載され、同誌volume11B(2010年6月発売)より正式に連載を開始する。『Fellows!』が年10回刊『ハルタ』へと誌名を変更した2013年以降も毎号連載を続け、volume76をもって完結した。
ヒナまつり | |
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ジャンル | ギャグ、SF |
漫画 | |
作者 | 大武政夫 |
出版社 | KADOKAWA (旧エンターブレイン) |
掲載誌 | Fellows! ハルタ |
レーベル | ビームコミックス ハルタコミックス |
発表号 | Fellows!:volume 11B - 26 ハルタ:volume 1 - 76 |
発表期間 | 2010年6月15日 - 2020年7月15日 |
巻数 | 全19巻 |
話数 | 全100話 |
アニメ | |
原作 | 大武政夫 |
監督 | 及川啓 |
シリーズ構成 | 大知慶一郎 |
脚本 | 大知慶一郎 |
キャラクターデザイン | 神本兼利 |
音楽 | 三澤康広 |
アニメーション制作 | feel. |
製作 | ヒナまつり製作委員会 |
放送局 | AT-X・TOKYO MXほか |
放送期間 | 2018年4月6日 - 6月22日 |
話数 | 全12話 |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | 漫画・アニメ |
ポータル | 漫画・アニメ |
若手ヤクザ・新田義史の部屋に、突然超能力者であるヒナが楕円形の物体に包まれて現れる。新田は超能力を恐れヒナを家から追い出せずにいたが、ヒナがズボラで何も出来ない性格だと知りついつい世話を焼いてしまう。同時にヒナは自分の超能力を利用しようとしない新田を信頼していく。
そんな中、新田の所属する暴力団の組長が襲われ、新田一人で相手の暴力団に殴り込むことになってしまう。新田が悩んでいると、ヒナが自ら協力を申し出る。新田は断ろうとしたが、ヒナは従わず敵の暴力団事務所を壊滅させた。新田は恩を感じ、正式にヒナと一緒に暮らすようになる。
そうして、常識知らずの超能力者・ヒナ、それに振り回されるヤクザ・新田、そして周囲の人々のドタバタした結果オーライな日常が繰り広げられていく。
東京都豊島区にあるヒナ達が通う区立中学校。
ヒナ達の地元である東京都豊島区浅賀にある商店街。詩子のバー「Little Song」や林夫妻の中華料理店「来々軒」などがある。
ヒナやアンズが所属していた組織。下述の「CENTRAL PARK(セントラルパーク)」のリーダー「山本アツシ」が瞳にコンサルティングを頼んだ末に出来た組織であり、超人フィットネスが母体となっている。研究所でヒナやアンズのような超能力者を人工的に生み出し、その力を利用してロック―ジョンを行おうとしていた。超能力者達は生活や教育面においてあまり人道的とは言えない処遇を受けていたようで、ヒナ達の発言や性格の変遷にそれらが現れている。ヒナ達が現代で生活している間に既に壊滅している。
新田が所属する稲荷会王道会傘下の暴力団。組事務所内には「仁義最高」の書が掲げられている。
街で路上演奏をしていた4人組ロックバンド。「エンジェル」、「アイアムゴッド」などの楽曲がある。ヒナが新田に勘当された際、ヒナに路上で稼ぐ方法を教え、その後ヒナの手品(超能力)と自分達の演奏を組み合わせて集客を増やしていった。ヒナが抜けた後もロックとイリュージョンを融合した“ロックージョン”を標榜しメジャーデビューを果たすが、活動を休止しアメリカでイリュージョンを学ぶためアルバイトをしている。アメリカに渡ったもののただの手品で求めるイリュージョンはなかった。単行本15巻でアツシ以外のメンバーがバンドをやめ解散するが、未来を変える決意をしたヒナがアンズとマオを誘ってアツシとともにネオセントラルパークを結成した。
ヒナの通う高校。名前の通り入学試験に記名するだけで合格できるレベルの男女共学の底辺校。不良が5割、オタクが2割、普通の生徒3割で中退していく者も多い。
既述のとおり、単行本第1巻第1話の「超能力少女現る!」は読みきり掲載。これは掲載誌上ではサブタイトルおよび通算の話数の表記はなかったもので、単行本収録時にサブタイトルと話数表記が付けられた。連載開始の第1話は、第1巻第2話の「大人の世界」であり、雑誌掲載時にこれが「第一話」と表記されていた。これにより、当初単行本の話数表記と掲載誌上のそれには「ずれ」が生じ、掲載誌表記の話数に1足したものが単行本の話数(読みきりを含めた通算の話数)となっていた。この調整のため掲載誌では「第十五話」の次を「第十七話」とし、第4巻以降は単行本と掲載誌の話数のずれはなくなった。また、単行本には各話の間をつないだり後日談としてのエピソードを描いたショートショート的短編「EXTRA」が数本描きおろし収録されている。第16巻では雑誌掲載時の第85話→第82話、第82話→第83話、第85話→第83話、と順番が一部入れ替わっており、EXTRAは無しとなっている。18巻は雑誌掲載時の第94話と第95話が入れ替わっている。
第3・6・8・10・12巻は雛祭りにあわせての発売となったため、同月に発売された他の〈ビームコミックス〉レーベル作品と発売日がずれている。
原作 | 大武政夫 |
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監督・絵コンテ | 及川啓 |
助監督 | 松原桂 |
シリーズ構成・脚本 | 大知慶一郎 |
キャラクターデザイン | 神本兼利 |
小物設定 | 竹内哲也、重本和佳子 |
キーアニメーター | 竹内哲也、荒木涼 桝田邦彰、徳田賢朗 |
美術監督 | 吉原俊一郎、桐本裕美子 |
美術設定 | 青木薫 |
色彩設計 | 岩井田洋 |
撮影監督 | 中村雄太 |
3D監督 | 佐藤美歩 |
編集 | 平木大輔 |
音響監督 | 本山哲 |
音楽 | 三澤康広 |
音楽制作 | 日本コロムビア |
音楽プロデューサー | 植村俊一 |
プロデューサー | 吉武真太郎、菊島憲文、谷口博康 磯谷徳知、中東豊和、尾形光広 |
アニメーション プロデューサー |
上坂陽一郎 |
アニメーション制作 | feel. |
製作 | ヒナまつり製作委員会[注 3] |
2018年4月から6月にかけてAT-X・TOKYO MXほかにて放送された[6]。
2016年ごろに企画がスタートし[7]、監督、脚本家、キーアニメーター、制作会社など、「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。続」や「この美術部には問題がある!」を制作したスタッフたちが集結している。脚本はシリーズ構成の大知が、絵コンテは監督の及川が全話数を担当。アフレコは2017年12月から始まり、2018年4月までに最終話までのアフレコを終えている[8][9]。
シナリオ構成は、原作者の大武が必ず入れたいエピソードを挙げ、次に監督の及川の入れたいエピソードを挙げたうえで、シリーズ構成・脚本の大知がシナリオを制作した。その時に挙げられたエピソードとして、大武は第7話のヒナが生徒会選挙に立候補する回、第8話のマミが登場する回、第9話のコンクリドラム缶の回、第11話の「血と暴力と金に飢えた男」を挙げ、及川は第9話のマオの無人島の回を挙げた[10]。
「ヒナまつり」というタイトルを知らない視聴者に「続きを見たい」と思わせるようなインパクトを残すため、第1話冒頭のシーンは3年後のマオの話から始まっており、このシーンは最終話のBパートにも繋がるよう構成されている。また、アニメでは登場人物が痛みを表現する時に、「あいったー」と台詞を言うことがお約束となっている。これは及川が監督を務める作品の演出に取り入れるギャグ要素の一つである[10][11]。
オープニング主題歌の「Distance」は、監督である及川の「ヒナまつりなのに良い曲だというボケをやりたい」という要望から制作された。また、オープニング映像では、ヒナがイクラ丼を常に持っている演出がなされた。これは、原作の表紙に常にイクラが登場していることが影響している。しかし、全てのカットにイクラを入れることは難しかったため、ほかのカットには詩子が代わりとして入れられ、オープニングとエンディングでは話が進むにつれて詩子が消えていく演出が取られた[7]。
監督である及川によると「シュールで面白い原作であるだけに、原作を最大限生かすためのストライクゾーンは狭いと思った」とした上で、原作の持つ空気感を再現するために脚本・絵コンテ・演出・編集・アフレコ・ダビングの各セクションにおいて常に間とテンポに拘わるという方針のもと制作された[7][12]。原作者の大武はアニメの出来栄えについて「クオリティがすげえ高えんだけど大丈夫?」と思ったことや、キャラの特徴を捉えて可愛く描かれていたことを語っており、印象に残った箇所としてオープニングや、キーアニメーターの竹内哲也による「あっちむいてホイ」の作画などを挙げている[7]。
話数 | サブタイトル | 演出 | 作画監督 | 総作画監督 |
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第一話 | 超能力少女現る! | 平井義通 | 神本兼利 | 神本兼利 |
第二話 | 超能力勝負はこうやんだよ! | 松原桂 |
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第三話 | ホームレス生活入門編 | カネショウ オニョン |
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第四話 | 勘当ロックンロールフィーバー | 佐々木達也 |
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第五話 | 三人集まれば文殊の知恵を打ち破れ | ふじいたかふみ |
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第六話 | 新田さんの父親はダンディ | 松原桂 | 川島尚 | 枡田邦彰 |
第七話 | 看板娘アンズ始めました | 名和宗則 |
| 神本兼利 |
第八話 | そしてヒナはいつも通り | 中田誠 |
| 枡田邦彰 |
第九話 | 人生はサバイバル | 佐々木達也 |
| 神本兼利 |
第十話 | 川の流れのように | 山田晃 |
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第十一話 | 血と暴力と金に餓えた男 |
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| 枡田邦彰 |
第十二話 | 雪まつり | 松原桂 |
| 神本兼利 |
放送期間 | 放送時間 | 放送局 | 対象地域 [14] | 備考 |
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2018年4月6日 - 6月22日 | 金曜 21:00 - 21:30 | AT-X | 日本全域 | 製作参加 / CS放送 / リピート放送あり |
2018年4月7日 - 6月23日 | 土曜 1:40 - 2:10(金曜深夜) | TOKYO MX | 東京都 | |
KBS京都 | 京都府 | |||
2018年4月8日 - 6月24日 | 日曜 1:50 - 2:20(土曜深夜) | テレビ愛知 | 愛知県 | |
日曜 3:00 - 3:30(土曜深夜) | BS11 | 日本全域 | BS放送 / 『ANIME+』枠 | |
2018年4月9日 - 6月25日 | 月曜 0:30 - 1:00(日曜深夜) | サンテレビ | 兵庫県 | |
月曜 2:35 - 3:05(日曜深夜) | TVQ九州放送 | 福岡県 |
巻 | 発売日[15] | 収録話 | 規格品番 | |
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BD | DVD | |||
1 | 2018年6月27日 | 第1話 - 第2話 | ZMXZ-12061 | ZMBZ-12071 |
2 | 2018年7月25日 | 第3話 - 第4話 | ZMXZ-12062 | ZMBZ-12072 |
3 | 2018年8月24日 | 第5話 - 第6話 | ZMXZ-12063 | ZMBZ-12073 |
4 | 2018年9月26日 | 第7話 - 第8話 | ZMXZ-12064 | ZMBZ-12074 |
5 | 2018年10月24日 | 第9話 - 第10話 | ZMXZ-12065 | ZMBZ-12075 |
6 | 2018年11月28日 | 第11話 - 第12話 | ZMXZ-12066 | ZMBZ-12076 |
Blu-ray&DVD各巻収録映像特典。出演は田中貴子、中島ヨシキ。
話数 | サブタイトル |
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第一話 | 初めての壺作り |
第二話 | ヒモの祭りとボルケーノ |
第三話 | 壺とイクラとワサビと丼 |
第四話 | 北海道はでっかいどぉー |
第五話 | ザ・イクラ |
第六話 | 鮭とイクラと893と娘 |
発売日 | タイトル | 規格品番 |
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2018年5月9日 | TVアニメ「ヒナまつり」エンディングテーマ『鮭とイクラと893と娘』 | COZC-1436-7(初回限定盤) COCC-17452(通常盤) |
2018年6月6日 | ヒナまつり音楽集〜花も嵐も踏み越えて〜 | COCX-40319 |
2018年6月27日 | ヒナまつり音楽集〜酒は涙か溜息か〜 | COCX-40388 |
2018年7月25日 | ラジオ『ヒナまつり』Little Songへようこそ Vol.1 | TBZR-1025/6 |
本渡楓(三嶋瞳 役)と日笠陽子(桜詩子 役)によるラジオ番組『ラジオ『ヒナまつり』Little Songへようこそ!』が音泉にて2018年4月9日から7月2日まで配信された[16]。毎週月曜更新。同年7月15日には『インターネットラジオステーション<音泉>27時間ニコ生放送』内の枠番組として配信された[17]。
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