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あだち充による日本の学園漫画 ウィキペディアから
『ナイン』は、あだち充による日本の漫画作品。『週刊少年サンデー増刊号』(小学館)にて、1978年から1980年まで連載。
あだち充にとっては、少女漫画誌から少年誌に移ったキャリア初期~中期の作品にあたり、それまでほとんど作品が原作付きであった中、この作品はオリジナル。
野球漫画は強打者もしくはエース投手が主人公で、困難な中で勝利をつかむというのが定番であった時代に、本漫画はセンターを守る俊足1番バッターを主人公に据え、連載3年目でようやく甲子園出場を果たすという、ある意味当時の王道から外れた野球漫画である。
主人公の設定に近いイチローは、小学館文庫「ナイン」1巻(全3巻)に「このくすぐったさ、たまんないね」というタイトルで寄稿している。
県下の名門進学校・青秀高校(せいしゅうこうこう)への入学が決まった新見克也は、友人唐沢進と共に野球部の試合を見学に出かけた。その途上の電車内で、美女が痴漢される現場に出くわしたが、美女は一睨みで痴漢を撃退した。
痴漢撃退の美女、および痴漢氏と球場で再会した新見たちは、痴漢氏が全国中学野球大会優勝投手の倉橋永二だと気がついた。中学時代、マウンド上の倉橋は輝いて見えたが、現在の倉橋は青白く、とても同一人物とは見えなかった。
試合は青秀高校のコールド負け。「学業では名門でも運動部は全然だめだな」と落胆する新見たちの前を、痴漢撃退の美女は落涙しつつ立ち去った。新見たちは名も知らぬ彼女のために、それまで続けてきた競技をやめて野球部入部を決心する。「彼女のあんな顔はみたくない。彼女には絶対に笑顔が似合う」と。
こうして、中学陸上短距離記録保持者の新見、中学柔道県大会個人優勝者唐沢、全国中学野球優勝投手倉橋、および痴漢撃退の美女中尾百合の高校生活が始まる…。
※「声」の記述はアニメ版、「演」の記述は実写ドラマ版の順で表記
小学館から少年サンデーコミックス版(全5巻)のほかに、文庫版(全3巻)及びMy First Wide版(全2巻)が出ている。
若桜木虔により、『小説 ナイン』と題し、小学館の少年サンデーノベルズレーベルから全4巻。
アニメは、単発のテレビスペシャルとして3本が制作され、その内第1作目が劇場用として公開された。ビデオ・LD版が発売されたが、DVD・Blu-ray化はされていない。現在は配信で視聴が可能。
小学館から、フィルムコミックが発売されていた(各作品とも上下2分冊で計6冊)。
同作者による『タッチ』のテレビシリーズは、本作品のスタッフが引き続き参加している。
1983年5月4日にフジテレビの日生ファミリースペシャルにて放映。
1983年12月18日にフジテレビの日生ファミリースペシャルにて放映。約66分。
1984年9月5日にフジテレビの日生ファミリースペシャルにて放映。約73分。
フジテレビ系列 日生ファミリースペシャル | ||
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前番組 | 番組名 | 次番組 |
ナイン
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どくとるマンボウ&怪盗ジバコ
宇宙より愛をこめて |
ナイン2 恋人宣言
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ナイン 完結編
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ナイン2 恋人宣言
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ナイン 完結編
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テレビ版第1作の劇場版。1983年9月16日に東宝系にて劇場公開。監督は杉井ギサブロー。上映時間71分。テレビ版で不備な点などを修正、変更している。また倉田まり子の参加により声優や主題歌などを変更している。再放送で第2作、第3作と一緒に再放送されるときは、テレビ版ではなくこちらのほうが放送されることもある。
フジテレビ系列の「月曜ドラマランド」(毎週月曜日19:30 - 20:54、JST)で1987年1月5日に放送された。主演は浅倉亜季。
主要人物は#登場人物を参照。
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