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『DeSTReGA』(デストレーガ)は、1998年9月23日にコーエー(現・コーエーテクモゲームス)から発売されたプレイステーション用ゲームソフトである。開発はオメガフォース。
光栄(コーエー)20周年記念特別作品として開発された「新感覚ファンタジーバトル[1]」を標榜する1~2人用3D対戦アクションゲーム。後に「KOEI The Best版」も発売。
架空の大陸の「イプセン帝国」という小国を舞台に、プレイヤーは様々な魔法を操る「操者(そうじゃ)」と呼ばれるキャラクターたちを操作して対戦を行う。世界観は、魔法を扱う中世ファンタジー風のものに、オリエンタルな雰囲気を組み合わせた本作独自のものとなっている[2]。
コーエーのゲーム製作チーム「オメガフォース」が手掛けた第1作『三國無双』に続く第2作目となるゲーム作品で[3]、ゲーム中特定の条件を満たすとプレイヤーキャラクターのグラフィックを『三國無双』に登場したキャラクターに変更することも可能となっている。
立体的な地形の3Dフィールドを自由に走り回りながら一対一で敵と戦う、フリーラン・スタイルの対戦ゲームである[4][2]。
主なゲームモードは、フルボイスのデモムービーを楽しみながらゲームを進めてゆく「ストーリーモード」のほかに、CPUとの連戦を行う「1Pバトルモード」やプレイヤー同士で対戦を行う「VSモード」などがある。
プレイヤーは「魔法」と「打撃」を使い分けながら互いに攻撃し合い、先に相手の体力をゼロにした方が勝者となる。「魔法」と「打撃」の使い分けは相手との距離に応じて自動で切り替えられるようになっており、3つのボタンの連打や組み合わせで様々な攻撃を繰り出せる「簡単攻撃システム」が本作の特徴[1]。また、3種類の属性による駆け引きや、視覚だけでなく聴覚も駆使する特殊なゲーム性など奥深い要素も持つ[1]。
相手と距離が離れているときに魔法ゲージを消費することで使えるアクション。各攻撃ボタンを押すと準備動作である「チャージ」を行い、その後ボタンに対応した魔法を繰り出す。魔法は単発で使用する以外にも、チャージ中に追加入力を行うことで最大3段階まで魔法のレベルアップが可能で、入力した魔法の種類によって魔法の威力や性質を強化することができる(「速・速・速」や「力・力・散」など)。また「速・力・散」の3種類を1回ずつ組み合わせた場合は、ガード不能の特殊な魔法に変化する。このほかにも、魔力の壁を発生させながら相手に突進する「チャージダッシュ」、バリアを張って相手の魔法攻撃を防ぐ「チャージガード」、連打と追加入力を行うことで空中から魔法を連射する「チャージジャンプ」などの派生アクションも存在する。
魔法は以下の3種類の属性が存在し、各属性によって性質が異なる。
とある大陸の「イプセン帝国」と呼ばれる国の片隅で、封印されていた「レリック(聖遺宝)」が発見される。レリックとは千年前、超常的な力を操る「操者(そうじゃ)」と呼ばれる者たちが生み出した特殊な道具のことで、持つ者に操者と同じ力を与えるという奇跡の石であると同時に、1つの国家に繁栄と滅亡をもたらした禁忌の力であった。
野心に駆られた帝国はレリックを復活させて大陸の支配に乗り出そうとするが、生き残っていた操者の末裔たちがその野望を阻止するべく立ち上がり、両者の戦いは諸侯を巻き込んだ内乱戦争にまで発展する。11年後、強大なレリックを操る帝国宰相ザウベルによって内乱戦争は終結を迎えるが、勢いに乗ったザウベルは自身に敵対する者を排除するために「操者狩り」を開始するのであった。
操者の血を引く青年グラッドは、あるとき自身が村を留守にしている間にザウベルの命令で送り込まれたレリック使いによって村を滅ぼされてしまう。怒りに燃えるグラッドは打倒ザウベルを誓い、仲間たちとともに様々な戦いへ身を投じていく。
遠藤武はクウガ役とナレーター役兼任。また、CPU専用キャラクターとして「RELICS(レリック使い)」が2タイプ存在する。
週刊ファミ通511号におけるクロスレビューの点数は40点満点中29点[4]。「遠距離主体という異色の対戦ゲームで、ゲームバランスはやや極端。」「グラフィックはハイレベルで、ド派手な魔法攻撃が楽しい。」「気合いの入った作りで、操作の癖は強いがフリーランスタイルの対戦ゲームとしては一つの形を見た。」と評されている[4]。
2020年に行われた『真・三国無双』シリーズ20周年のコーエーテクモゲームスへのインタビューにおいては「新しいことをやりたいという方針のもとにこだわりを持って開発したが、セールス的には奮わなかった」と語られている[3]。
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