ツルネン・マルテイ(弦念 丸呈、フィンランド語旧名:マルッティ・トゥルネン(Martti Turunen)、1940年4月30日 - )は、フィンランド生まれの日本の政治家。神奈川県足柄下郡湯河原町在住。
ヨーロッパ出身の日本国籍取得者として初めての地方議会議員となり、その後初めて国会議員(参議院議員)に就任し、通算2期務めた。
- 来日当初は安価でボリューム満点の学生向けの定食屋で肉類をたくさん食べ、脂肪の摂り過ぎになっていた[7]。
- 鮪・ヒラマサ・烏賊・鯛・雲丹・蛸など、野菜のほか、魚肉以外の肉を使わない日本料理が大好きである[8]。魚肉以外の肉を食べない主義なので、食事に出た場合は魚肉以外の肉料理を食べない[9]。
- 趣味のひとつとして、湖に網を仕掛けて魚を捕ったり[10][11]、一本釣りで食べきれないほどの量の魚を釣りあげ料理を食べることなどを述べている[12][13]。
- 毎日、愛妻手作りの有機玄米弁当を持参して玄米を食べている[14]。
- 自宅に家庭菜園を持っているため、野菜はそれで事足りるという。贅沢を好まず、夫人は夜にスーパーが閉まる直前に行き、割引になっている魚、野菜、有機玄米、パンなどを買い、料理が得意な夫人はバランスを考えつつ、いかに安く美味しくできるかと工夫してくれていたという 。
- 議員宿舎で生活するようになってからは、食べ終わった後の生ごみを自宅に送り、それを肥料にしている。この生活のお陰で健康も最高の状態で維持されており、この生活を送れるのは妻のおかげであると『婦人之友』の中で紹介している。またソーラーパネルを設置し、電力を一部賄っている。
- 離婚したフィンランド人の妻との間に二女一男の3児がおり次女は作家で分子生物学者でもあるシニ・エゼル、日本人の妻・幸子との間に一男一女の2児がいる。幸子は夫の選挙に対し理解を示し、『清く、貧しく、潔く』(光文社刊 ISBN 978-4334973599)を著している。ツルネンと幸子の出会いは、看護婦をしていた幸子が27歳のとき、精神的不安定から睡眠薬の過剰摂取騒ぎを起こし、その入院中に、病院近くのキリスト教会に宣教師として赴任していたツルネンに電話相談したことがきっかけ[15]。
- 2002年に参議院当選後の資産公開では、預貯金総額21万円、借入金801万円と公表した。2008年の公開時には、預貯金総額1,746万円となっている。2002年に当選をしていなければ、借金の返済のために自宅を売ってあてていたであろうことを、幸子は著作で述べている。
- 2013年2月、フィンランド政府より、獅子勲章コマンダー章を授与される[16]。
- 有機農業を重視する世界救世教の信徒[17] であり、2007年の選挙ではいづのめ教団の支援を受けた[18]。
- 2017年現在は執筆活動を中心に活動しているが、執筆活動は午前中のみで午後は読書や家庭菜園の手入れなどをしている[19]。
関連文献
- 清く、貧しく、潔く(2002年 弦念幸子 著、光文社)