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株式会社ツァイト(Zeit)は、かつて存在した日本のソフトウェアメーカー。
ソフトの販売はアスキー(1996年以降はアスキーサムシンググッド(のちのアイフォー))が担当した。ツァイトの倒産に際しては「KID」シリーズの版権のみがアスキーサムシンググッドに引き継がれ、Windows 95対応の後継製品が販売されたが、その他のソフトに関しては版権が不明となっている。
通称「JG」。グラフィック機能を搭載したワープロソフト。標準価格58,000円。国産ソフトとしては初めてアウトラインフォント機能を搭載し、ポストスクリプトに対応していたことから、DTPソフトとしても使われた。
当時はDTPと言うとMacとAdobe Pagemakerが一般的に使われていたが、PC-98とMS-DOSと言う当時の日本の標準的なパソコン環境でMacと同等のDTP環境を実現できたことからヒットし、Z's STAFF KIDシリーズとともにツァイトの主力商品となった。
しかしWindows 95への対応が遅れたためにシェアを失った。ツァイトの倒産で版権がアスキーサムシンググッドに引き継がれた際にもWindowsに移植されず、そのまま版権は不明となっている。
末期の『ガロ』もこれで制作されていた。なおJGに付属していたツァイトフォントは「SUPER KiD FE」とともにフリーウェアとして1997年にインターネット公開された。
Z's Triphony DIGITAL CRAFTは、PC-9800およびX68000用の3DCGソフト。手元のパソコンでレイトレーシングが行える画期的なソフトだったが、PC-98はおろか、当時のパソコンとしては最高のスペックを誇るX68000をもってしても相当重かった。
ツァイトが1997年3月に発売した、インターネット接続ソフトが付属する雑誌。キャッチコピーは「驚異のインターネット付マガジン」。
1997年当時はインターネットがブームとなりつつあったが、インターネットに接続するだけでかなり面倒な手続きが必要で、また値段もかかったため、入会費無料でネットに繋ぐ事が出来るソフトをコンビニなどの流通を利用してを安価に売り出すという、当時としてはかなり画期的な試みが行われた。CD-ROM単体ではコンビニなどの流通を通せないために「雑誌」と言う形態を取り、「雑誌」と言うことでツァイトが版権を持つ「ガロ」のブランドを利用して「デジタルガロ」と命名された。
ガロ副編集長の白取千夏雄がデジタルガロ編集長としてツァイトに移籍して編集にあたったが、手塚能理子ガロ編集長をはじめとするその他のガロ編集部員は一切編集に関わっていない。表紙に蛭子能収の顔写真のアップが使われるなど、「ガロ」のコンテンツとブランドが最大限に利用されたが、そもそも当時インターネットに興味を持つような層と「ガロ」には全く接点がなく、あまりアピールしなかった。
8万部も発行されたが、1万5千部しか売れずに大きな赤字を生み、当時すでに経営が悪化していたツァイトは「デジタルガロ」の失敗でさらに傾き、倒産の直接的な原因となった。さらに、「ガロ」編集部が山中に不信感を抱く結果となり、後の青林堂の内紛と分裂をも招く結果となった。
1984年発売。定価22,000円。PC-9801E/F/M対応のソフトで、640x400(8色)という超高解像度を生かせるアスキーのグラフィックソフト。
ツァイトの最初の製品であり、これが当時の最大手ソフトウェアパブリッシャーであるアスキーの古川享に「ふざけた名前のソフト」だと気に入られ[6]、アスキーブランドで販売されることになったことから、ツァイトは会社を軌道に乗せた。アスキーにとっては、『Ink Pot』(1986年発売)に先立つアスキーの最初のグラフィックソフトでもある。
このグラフィックツールは、『ねじ式』ゲーム化のために自製したものが元で、最初から会社もゲームを作るつもりで作ったものであった。グラフィックツールFunnyでは、開発時のサンプルデータとして『ねじ式』の絵が入っていたが、発売の際に諸事情の調整がつかなかったか、外されたものということである[7]。
1994年公開。ガロシネマ第一回作品。『ガロ』に掲載された鈴木翁二の同名の作品を原作として、ミュージシャンのあがた森魚を監督に招いた。
青林堂・月刊漫画ガロ・ツァイトの連名による制作とされているが、実質は山中社長個人がプロデューサーとして積極的に関わり、製作費の全額がツァイトの出資で行われた。雑誌とは別に映画にリソースを割くことに対して、『ガロ』の手塚編集長を始めとする青林堂社員は全く非協力的で、ロケ地の函館が実家と言うことで、『ガロ』の白取副編集長が現地の取材に協力した程度。映画は案の定失敗し、本業をおろそかにして『ガロ』にコミットする山中に対して、『ガロ』編集部は不信感を強めた[8]。ただし山中によると、1万人近い観客動員があった上にレンタルビデオの販売利益もあって最終的には4000万円の利益が出たとのことで、失敗ではなかったとのこと[9]。
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