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チャン・コーハン(Chang Koehan)は、SNK(SNKプレイモア)の対戦型格闘ゲーム『ザ・キング・オブ・ファイターズ』シリーズに登場する架空の人物。
チャン・コーハン プロフィール
SNKのゲームキャラクターが一堂に会する『ザ・キング・オブ・ファイターズ』(以下『KOF』と表記)のオリジナルキャラクターである脱獄犯。
シリーズの第1作目『KOF'94』(以下『'94』と表記)にキム・カッファン(『餓狼伝説』からの客演キャラクター)率いるキムチーム(韓国代表)のメンバーとして出場する形で世に出る。以降、『KOF2003』までナンバリングタイトルには全て登場している。
巨体の持ち主であり、肥満体。全シリーズ中、身長の高さは無界に次ぐ2位、体重の大きさは1位のキャラクターである。頭頂部は禿げあがっており、側頭部の髪と髭を伸ばしまくっている。武器として後述の刑務所収監時に付けられていた鉄球[2]をそのまま利用(技によっては鎖も使用)し、腕力に物を言わせて戦う(『キング・オブ・ファイターズ』という格闘大会では、銃器と鋭利な武器以外の武器の使用がルールで認められている)。年齢は『'94』当時のプロフィールで38歳(『'95』以降は39歳)。
元々は囚人であり、傷害や器物破損などの常習の罪で服役していたが、刑務所の壁を破壊して脱獄。その際の様子が刑務所の防犯カメラに記録されており(画質は悪かった)、TVでそのニュースを見た2人の息子からチャンの存在を知ったキムによって後に確保され、以後は更生の名目でキムに下に身柄を引き取られる。力尽くで取り押えられた経緯(但し『'94』のバックストーリーではその様子は描写されていない)もあり、キムを恐れて逆らえないチャンは、チョイ・ボンゲと共にキムが課す修行の日々を過ごすことになる。次第にキムの技も幾らか習得するが、かなりの肥満体格のせいか、ほとんど似て非なるものになっている。
いつそんな細工をしたのか、『'97』以降は鉄球の中に弁当(ドカ弁)を入れられるようになっており、待機中は弁当を出して食べている。弁当の中身は野菜が一切入っておらず肉類(羊肉等)や揚げ物(エビフライ等)だけで構成されており、高カロリーかつ栄養がかなり偏ったものとなっている[3]。
『'98』では、レオナとの対戦前デモで敬礼される。これについては後に「(彼女がチャンの)純粋な力に敬意を表している」という正式な設定が加えられ、『2001』以降も再び敬礼されるようになり、『XIV』ではチャンからも互いに無言で敬礼している。
『'96』『'97』『'98』の援護攻撃では、チョイともども他のキャラクターが援護しない悪役キャラクター(八神庵、ギース・ハワード、山崎竜二など)をよく援護する相性に設定されている。逆に『'96』以降からはキムを絶対に援護せず、『'98』では神楽ちづるとサイコソルジャーチーム(麻宮アテナ、椎拳崇、鎮元斎)も援護しない。
『リアルバウト餓狼伝説』のキムのエンディングではチョイとアリス・クライスラーとともにカメオ登場して、『リアルバウト餓狼伝説SPECIAL』の韓国ステージではキムがいるときに条件を満たすとチョイをぶら下げて空中を飛んでいく。
また任天堂製作の『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』のDLCステージの「KOFスタジアム」にて背景キャラクターの1人として登場を果たしている。
カプコン製作の『CAPCOM VS. SNK 2 MILLIONAIRE FIGHTING 2001』(以下『CAPCOM VS. SNK 2』と表記)に出場している。また同作ではチョイ・ボンゲを後ろに伴っており、必殺技としてチョイに攻撃させるものも存在する。なお、このゲームでの服装は2人とも『'94』の時と同じものになっている。
『CAPCOM VS. SNK』シリーズの初代と『PRO』ではチャン自身は参戦していないが、その外見(ヒゲ面で巨体)からザンギエフがキムにチャンと間違えられた。チャン本人も対ザンギエフ戦での勝利台詞で彼を利用しようとする趣旨の発言をしている。また、当のザンギエフは体型が異なるため間違えられるのが不可解だとの旨を述べている。
『CAPCOM VS. SNK 2』ではチョイともども同じ悪人のベガが捕まらないことに不満を述べており、「シャドルーは三食昼寝付きか」とシャドルーに入団しようと考えている。また、不知火舞の不知火流(体重制限のため、チャンは断られている)やリョウ・サカザキの極限流に入門しようとしたり、リュウ(勝利メッセージの場合、「世界最強だというのならキムの旦那に勝ってくれ」と頼んでいる)やギースについていこうとしたり、モリガン・アーンスランドからの最高の世界への誘いに乗っている(いずれも本音はキムから逃げるため)。対ブランカ戦のメッセージでは「この際ジャングルでもいいから逃げたい」と言うなど、キムからの逃避意識は強い。あまつさえ、ユリ・サカザキとチームを組んでいる場合にユリが「自分がチームリーダー」と言った際は「キムの旦那より百倍はマシ」と言っている。ただ、エドモンド本田からの相撲への誘いはチョンマゲ(大銀杏)が結えないと言う理由で断っている。
SNK製作の『SNK VS. CAPCOM 激突カードファイターズ』シリーズすべてに個別キャラクターカードが登場している。同シリーズのネオジオポケット版では『'96』以降の服装で、ニンテンドーDS版のみ『'94』の服装になっている。
その巨体から繰り出される攻撃力の高さは圧倒的であり、『KOF』の登場キャラクター中でも上位にいる。だが歩行速度は鈍重であり、ジャンプも低い。体の大きさから、相手の攻撃を避けるのが難しく、連続技を食らいやすいという弱点もあるが、攻撃判定の強い各種の技と、持ち前の高い攻撃力で強引に攻めきることも可能であり、わずかな手数でも相手に大きなダメージをもたらすことができる。
技の性質や重い動きのために小回りが効かず、飛び道具を持っている相手や移動スピードが速い相手には近付くまで手間取ることになるが、相手に一度接近できれば弱攻撃からのボタン連打で「鉄球大回転」につなげて相手に反撃を許さずに闘うこともできる。強パンチで出る鉄球をぶつける攻撃はリーチが長い。遠距離立ち強パンチは隙が大きいが、飛ぼうとした相手を撃墜させることもある。『'95』にて新たに追加された空中吹っ飛ばし攻撃「鉄球大砲投」は、リーチ、威力の高さ、攻撃判定の強さに優れており、チャンの強力なジャンプ攻撃および接近手段となる。『'96』では、有効間合いが広いコマンド投げ「大破壊投げ」が追加されたことで、接近戦での攻防にも強くなった。
『'99』『2000』でのシステムである「アーマーモード」を発動した状態で「鉄球大回転」を使うと、相手の攻撃などお構いなしに強引に攻め立てることが可能であり、対戦相手に絶大な重圧をかけることができる。
技名が公表されている『'94』〜『'96』の名称のみ記載[4][5][6]。
操作 | 立ち(近距離) | 立ち(遠距離) | しゃがみ | 垂直ジャンプ | 前方ジャンプ | 後方ジャンプ |
---|---|---|---|---|---|---|
弱パンチ | 顔面潰し | 鎮骨砕き | 骨盤砕き | ムショ破り | ||
強パンチ | 鉄球落とし | 頭蓋砕き | 『'95』以前:玉砕き 『'96』:滝砕き | 脳天砕き | ||
弱キック | ひざ砕き | くるぶし砕き | 巨漢落とし | |||
強キック | アゴ砕き | 内臓破壊 | 『'95』以前:両足砕き 『'96』:両足粉砕 | コーハン蹴り | ||
攻撃避け | 鉄球避け | - | ||||
『'94』:スルーアタック 『'95』:カウンター攻撃 |
手枷打ち | |||||
ふっ飛ばし攻撃 | 『'95』以前:全身砕き 『'96』:病院送り | 『'94』:コーハン蹴り 『'95』以降:鉄球大砲投 | ||||
ダッシュ | 前ダッシュ | - | ||||
バックステップ | バックステップ |
『'94』の初期設定ではチョイよりも凶悪な2人の囚人(1人は両手にナイフを持った男で、もう1人は手錠をした男)とチームを組んでおり、そのチーム名は「囚人チーム」であった。
『2000』では、マニアックストライカーとして「スマートチャン」という、痩せて顔付きも変わったチャンが登場する。髪が生え揃い、髭はもみあげに繋がった顎髭のみとなり、服装も独自のものであり、ほぼ別人と言っていい外見になっている。ストライカー動作は「鉄球大回転」で、この体格でも鉄球をやすやすと振り回す。
『THE KING OF FIGHTERS ALLSTAR』では通常のチャンのほか、2019年7月30日より女体化されたプリティー・チャンが登場[8]。ぼさぼさの黒髪を膝に届くほど長く伸ばした幼い少女で、手首足首の枷や武器の鉄球といった要素はそのままだが、服装は道着をアレンジした青いライン入りの白いワンピースと金色の鈴の首飾りとなり、鉄球にはキムとチョイの姿と思しき落書きがされている。
一部の技の名称は漫画『ヨガのプリンセス プリティー・ヨーガ』の技のパロディ。
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