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スズキの軽トールワゴン ウィキペディアから
スペーシア (Spacia) は、スズキが2013年から生産・販売する軽トールワゴン(軽スーパーハイトワゴン)および軽ボンネットバンである。
本項目では、以下の派生モデルについても記す。
2008年1月から販売されていた「パレット」のフルモデルチェンジとして発表された(そのため、車両型式もパレットの「MKxxS」を引き継いでいる)。フルモデルチェンジに際して車名を変更した背景として、スズキの本田治代表取締役副社長兼四輪技術本部長は、室内寸法・軽量化・燃費性能などに大きな進歩があり、「大幅にクルマが変わったから」であると説明している[1]。パレットの特徴であった両側スライドドアや副変速機構付CVTはスペーシアにも継承されている。
2022年8月には商用モデル(軽ボンネットバン)もラインナップされるようになった。ただし、OEM車であるマツダ向けへの製品(フレアワゴン)には、商用(軽ボンネットバン)モデルは、OEM供給されていない。
スズキ・スペーシア(初代) スズキ・スペーシアカスタム(初代) スズキ・スペーシアカスタムZ MK32S/42S型 | |
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X(2型) | |
カスタムGSターボ(2型) | |
カスタムZターボ(2型) | |
概要 | |
販売期間 |
スペーシア: 2013年2月 - 2017年12月 カスタム: 2013年6月 - 2017年11月 カスタムZ: 2016年12月 - 2017年12月 車いす移動車: 2013年10月 - 2018年2月 |
ボディ | |
乗車定員 | 4名 |
ボディタイプ | 5ドア軽トールワゴン |
エンジン位置 | フロントミッドシップ |
駆動方式 | 前輪駆動 / 四輪駆動 |
パワートレイン | |
エンジン |
R06A型 658cc 直3 DOHC 吸排気VVT R06A型 658cc 直3 DOHC VVT インタークーラーターボ |
モーター | WA04A型 直流同期電動機 |
変速機 | CVT |
サスペンション | |
前 | ストラット |
後 | I.T.L. |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,425 mm |
全長 | 3,395 mm |
全幅 | 1,475 mm |
全高 | 1,735 - 1,740 mm |
車両重量 | 840 - 950 kg |
その他 | |
2015年3月までの累計販売台数 | 25万4,000台[2] |
OEM供給 | マツダ・フレアワゴン(2代目) |
系譜 | |
先代 | スズキ・パレット |
スズキ・スペーシア(2代目) スズキ・スペーシアカスタム(2代目) スズキ・スペーシアギア(初代) スズキ・スペーシアベース MK33V/53S型 | |
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HYBRID G(2017年12月販売型) | |
カスタム HYBRID XS/XSターボ | |
ギア HYBRID XZターボ (2018年12月販売型) | |
概要 | |
販売期間 |
2017年12月14日 - 2023年11月9日(スペーシア/スペーシアカスタム) 2018年12月20日 - 2023年11月9日(スペーシアギア) 2022年8月26日 - (スペーシアベース) |
ボディ | |
乗車定員 | 4名 |
ボディタイプ |
5ドア軽トールワゴン(スペーシア/スペーシアカスタム/スペーシアギア) 5ドア軽ボンネットバン(スペーシアベース) |
エンジン位置 | フロントミッドシップ |
駆動方式 | 前輪駆動 / 四輪駆動 |
プラットフォーム | HEARTECT(ハーテクト) |
サスペンション | |
前 | マクファーソンストラット式コイルスプリング |
後 |
トーションビーム式コイルスプリング(2WD車) I.T.L(アイソレーテッド・トレーリング・リンク)式コイルスプリング (4WD車) |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,460 mm |
全長 | 3,395 mm |
全幅 | 1,475 mm |
全高 |
1,785 mm 1,800 mm(スペーシア「HYBRID X 2トーンルーフパッケージ装着車」/スペーシアギア/スペーシアベース「XF」) |
車両重量 |
|
その他 | |
ブレーキ |
前:ディスク (スペーシア2WD車) 前:ベンチレーテッドディスク (スペーシア4WD車/スペーシアカスタム/スペーシアギア HYBRID XZターボ/スペーシアベース) 後:リーディング・トレーリング |
OEM供給 | マツダ・フレアワゴン(3代目) |
系譜 | |
先代 |
スペーシアベース: スズキ・アルトハッスルバン(間接上) |
ボディ全体にわたり大空間設計を意識した見直しが施されている。外寸では全高が50 mm、ホイールベースが35 mm拡大。ボンネット高の嵩上げとベルトラインの引き上げに伴う着座位置アップ(前席30 mm/後席15 mm)、先にFMCしたワゴンR同様のドア断面構造改善、ルーフ前後長さの延長により、実質的なキャビン容積は大幅に広げられた。室内高35 mm、幅は25 mm、カップルディスタンス30 mmとそれぞれ初代から拡大している。これらの「成長」に対し、新プラットフォーム・ハーテクトの採用や高張力鋼の拡大採用(重量比45%に達する)など軽量化策を駆使した結果、車重の増加は最大20 kgに抑えられている。
スズキ・スペーシア(3代目) スズキ・スペーシアカスタム(3代目) スズキ・スペーシアギア(2代目) MK54S/94S型 | |
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HYBRID X | |
カスタムHYBRID XS | |
ギアHYBRID XZターボ | |
概要 | |
販売期間 |
2023年11月22日 - (スペーシア/スペーシアカスタム) 2024年9月20日 - (スペーシアギア) |
ボディ | |
乗車定員 | 4名 |
ボディタイプ | 5ドア軽トールワゴン |
エンジン位置 | フロントミッドシップ |
駆動方式 |
前輪駆動 (2WD車) 四輪駆動 (4WD車) |
プラットフォーム | HEARTECT(ハーテクト) |
パワートレイン | |
変速機 |
CVT CVT(7速マニュアルモード付); (スペーシアカスタム HYBRID XSターボ/スペーシア ギア HYBRID XZターボ) |
サスペンション | |
前 | マクファーソンストラット式コイルスプリング |
後 |
トーションビーム式コイルスプリング(2WD車) I.T.L(アイソレーテッド・トレーリング・リンク)式コイルスプリング (4WD車) |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,460 mm |
全長 | 3,395 mm |
全幅 | 1,475 mm |
全高 | 1,785 mm |
車両重量 | 850 - 960 kg |
その他 | |
ブレーキ |
前:ディスク (スペーシア/スペーシアカスタム/スペーシアギア自然吸気2WD車) 前:ベンチレーテッドディスク (スペーシア/スペーシアカスタム自然吸気4WD車/スペーシアカスタム HYBRID XSターボ2WD車) 後:リーディング・トレーリング |
OEM供給 | マツダ・フレアワゴン(4代目) |
外観はスペーシア・カスタム・ギア共通でボディーサイドにビード形状が施され、Dピラーとボディーを同色化。メーカーオプションの2トーンルーフはDピラーのルーフとボディーの繋ぎ部分にシルバーのアクセントカラーが採用された。
英語で「空間」を表す「Space」より。前述のとおり、パレットのフルモデルチェンジとして開発されていたが、試作車を社内のあらゆる人に見てもらった結果、「広さがネーミングから連想出来るようになれば」という意見が多かったため[47]、「広いスペースを名前からも分かるように」とスペーシアに変更された[48]。
かつて存在したトヨタ自動車のカローラスパシオ(SPACIO)とは1字違いだが、こちらはイタリア語で「空間」を意味する「SPAZIO」からの造語。しかし、共に「空間」を表すという共通の意図が垣間見える。
2代目のバリエーションモデルの「ギア」(GEAR)は英語で「用具」、「ベース」(BASE)は英語で「基地」「拠点」という意味。前者はヤマハ発動機のスクータータイプのビジネスオートバイであるギアと同一のスペルである。
スズキ・スペーシアは、東武鉄道の日光線・鬼怒川線系統の特急電車スペーシアに使われる同社の100系電車、及びスペーシアXに使われる同社のN100系とは愛称やスペルが同一である。ただし、東武100系・N100系電車の車体ロゴは全て大文字 (SPACIA)であるのに対し、当車種では大文字・小文字併用(Spacia)であり、表記が異なる。また別分野では日本板硝子(第4593935号ほか)なども商標登録している。東武100系電車と同N100系電車の愛称スペーシアは一般公募により決定し、いずれも東武鉄道の登録商標にもなっているが、乗用車(第12類)と 鉄道車両(第39類)で種類が異なるため、スズキ自動車及び東武鉄道の商標権の侵害とはならない。
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