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ジョセフ・クー (中国語: 顧嘉煇; 英語: Joseph Koo, 1933年2月3日 - 2023年1月3日) は、香港の映画音楽の作曲家、編曲家。
子供の頃に一家で広州から香港の九龍に移住したが、大変貧しく、音楽を独学で習得する。
懐かしの映画の主題歌をレパートリーとするナイトクラブの歌手兼演奏者をしていたところ、ショウ・ブラザーズの社長であったランラン・ショウに見出されて、彼の援助によりアメリカマサチューセッツ州ボストンのバークリー音楽大学に留学することが出来、1962年に同校を首席で卒業している。
留学中、彼はジャズやミュージカルや映画などの音楽を徹底的に研究し、また、演奏者たちとセッションを繰り返して、それらのエッセンスと空気を吸収したという。
帰国後、同社の作品と、同僚だったレイモンド・チョウらが独立して設立したゴールデンハーベストのサウンドトラックや、テレビ局TVBのドラマ主題歌などを数多く手がけ、若くして、華流映画音楽の売れっ子となる。
一方、1980年代にアジア圏内を巻き込んだ広東ポップブームの際は、数多くのヒット曲を手掛け、様々な人気歌手に曲を提供し、その一方自らも唄いヒットを飛ばすなどして「広東ポップのゴッドファーザー」と呼ばれた。
中でも作詞を手掛けた音楽家ジェームズ・ウォンとのコンビ作は映画などを通じて良く知られている。
尚、ジャズピアニストの上原ひろみ(バークリー音楽大学の後輩にあたる)は、彼の作品群に影響を受けて「偉大な先輩に捧げる意味を込めて『カンフーワールドチャンピオン』を作曲した」と語っている[1]
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