ザブングルは、かつてワタナベエンターテインメントで活動していた日本のお笑いコンビ。1999年9月結成、2021年3月解散。『M-1グランプリ2007』ファイナリスト。
- 松尾 陽介(まつお ようすけ、1977年1月28日 - )(47歳)
- ツッコミ(一部のコントではボケ)担当、立ち位置は向かって左。
- 身長178 cm、体重69 kg、A型。
- 愛知県名古屋市出身。愛知高等学校卒業。大学中退[1]。
- 3歳上の兄が居る。兄とは一度も兄弟喧嘩したことがないため物凄く仲が良い。
- コントでは真面目な人物を演じることが多いが、気性の荒いキャラクターを演じることもある。
- 趣味は野球観戦。プロ野球ファンであり、雑誌『週刊ベースボール』に対談が載ったことがある。
- 徳永英明ファンで、曲をマスターしている。
- 眼鏡は伊達眼鏡であり、視力は低くはない。コントの役柄によっては眼鏡をかけないでネタをすることもある。
- 運動神経は悪く[2]、『アメトーーク!』の「運動神経悪い芸人」企画では底辺の運動神経の悪さを見せていることから「ガチ王」「水神さま」の異名を持つ。反面、ダンスは出来る[3]。2021年4月1日放送の『アメトーーク!』の企画「さよならガチ王」が、芸人としての最後の出演番組となった[3][4]。
- 2021年3月31日に芸能活動を引退。その後、起業家に転身し、「企業のマーケティング支援」「国内外における人材や案件の仲介」「お笑い芸人のセカンドキャリア創出」を掲げる株式会社OMATSURIを設立し、代表取締役に就任した[5]。
- 2021年12月26日配信『ABEMA的ニュースショー年末SP』、同30日『アメトーーク年末5時間40分SP』に「一般人」として出演[6]。
- 2024年現在、マーケティング支援事業を展開する「OMATSURI」の代表取締役を務めている[7]。
- 加藤 歩(かとう あゆむ、1974年10月26日 - )(50歳)
- ボケ(一部のコントではツッコミ)担当、立ち位置は向かって右。
- 身長172 cm、体重64 kg、O型。三重弁。
- 解散後はピン芸人「ザブングル加藤」として活動。
- 三重県四日市市出身。四日市市立南中学校、三重県立四日市四郷高等学校卒業。一浪の後名古屋商科大学へ進学[8]。
- 「歩」という名前の由来は、将棋好きで日本将棋連盟の指導員資格を持つ父親が「歩のない将棋は負け将棋」という格言から取った。なお、このエピソードをネタの前フリとすることがあり、エピソードの披露後に続けて「だから将棋の駒みたいな顔になった」と自虐ネタを言った後、「悔しいです!!」の顔芸で締めくくる。
- 小中学時代は太っていて顔も丸顔だったが、モテたい一心で高校入学を機にハンドボールを始めて痩せた結果、顔の肉の下からエラが出てきた[9]。
- 銭湯好きで、週3・4回は近所の銭湯に通っている。
- 高校時代、ハンドボール部に所属し、県内でベスト4になったこともある。その経験をいかし、ハンドボールを通じて活動する東日本大震災復興支援プロジェクト「HAND TO HAND」に参加している[10][11]。
- 2009年9月26日、4年前から交際していた一般女性と17日に入籍したことを発表。
- 2011年11月に長男が誕生。早産で未熟児だったことを、退院後の2012年1月にブログで報告した。
- 2011年頃から加藤をフィーチャーしたインターネット・ミームが欧米で流行している。このミームは一般に「インポシブル・ガイ(Impossibru Guy)」と呼ばれる。加藤の持ちネタである「くやしいです」の顔芸の静止画に、英語で「不可能」という意味の「Impossible」の日本語訛りとして「Impossibru」の文字を重ねることで、驚き、怒り、絶望などのリアクションを表現するために使用されることが多い[12]。
- 2012年12月から、四日市観光親善大使に就任し活動している。
- YouTubeチャンネルの「街録ch〜あなたの人生、教えて下さい」に出演し、21歳から左耳が全く聞こえなかったことを明かした[13]。
- 2023年7月、国家資格のFP技能検定2級合格を報告[14]。
- 2023年11月23日、ブログにて国家資格の宅地建物取引士合格を報告[15]。
- ネタは漫才・コント両方行うが、主にコント。元はコントのネタを漫才として使うこともあった。
加藤
- 「悔しいです!!」と叫びながら、力んだ変な顔をする。元ネタはテレビドラマ『スクール☆ウォーズ』に登場する森田光男(演:宮田恭男)のセリフ[16]。以前「悔しいです!!」のところを「うれしいです!!」と叫んだことがあった。(2014年 ロッテアイス「モナ王」公式サイトのスペシャルムービーより)
- 「見ろやこの筋肉!!」と言い、袖をまくり二の腕を出しながら片膝をつく。そして力こぶを叩きながら「カッチカチやで!! カッチカチやぞ!! ゾックゾクするやろ!!」と言う。元はハンドボール部コントでのギャグだったが、あまりにも受けなかった(お笑い芸にならなかった)ため他の芸人に面白半分に振られるようになり定着した。またこの時松尾はカッチカチにあわせうなずきリズムを取っている。
- 松尾のツッコミや自分のボケに対して「なんで!?」を連発する。元は加藤の元アルバイト先の店長の真似であった。
- 「触んな! ファミ通(ネルシャツ)やぞ! コラァ!」とキレる。加藤がキレるセリフで、松尾が加藤の服を掴んだ時に加藤が言う。『M-1グランプリ』2007の決勝戦では、黒スーツを着ており、『ファミ通』が『喪服』になっている。ネルシャツのときはたいていネルシャツを重ね着している。
- 「エリザベス!!」と叫びながら、松尾に脳天チョップを食らわせる。実はこのギャグはM-1グランプリ用にと、先輩のゴルゴ松本が松尾に伝授したもの。
- 「一週間の歌」の替え歌で「月曜日はブサイクと言われ〜、火曜日もブサイクと言われ〜…」と歌い、「日曜日はさすがに悔しいです!!」と上述の「悔しいです!!」のギャグで落とす。
- 「ゲゲゲの鬼太郎」の原作者水木しげるにすれ違った際に顔を見て「(本物の妖怪が)おった!」と言われた、というギャグがある。ゆってぃと春日俊彰(オードリー)とコラボカーペットした際にも使った。
- 「メガネをフレームなしでかける」としてメガネのレンズを目の周りの筋肉で押えてはめる。ギャグの前に「コンタクトレンズをつける」と言ってから行い「サイズ間違えた〜」と言いながら顔を上げる場合もある。
- 「モノマネをします」と言った後に似ていないモノマネをして最後に「片桐はいり」と言う。
- 名古屋NSC5期生で、以前は別々のコンビで名古屋吉本に所属していた。
- テレビ朝日『草野☆キッド』の「第三回キモカワ芸人選手権」にて、加藤が優勝した。
- 『M-1グランプリ』には2004年大会から出場。2007年大会で決勝戦進出を果たし、ラサール石井や上沼恵美子から「ツッコミ(松尾)が上手い」といった評価を受けた。翌年はテレビ出演が飛躍的に増えたが、同年の『M-1』では初の3回戦敗退に終わった[注 1]。
- 『キングオブコント』では2008年から2014年まで7年連続で準決勝進出(2012年は追加合格)、2016年にも準決勝に進出しているが、決勝戦進出は果たせなかった。
- 2000年6月30日に『はねるのトびら』の前身番組である『新しい波8』に出演し、さらに2001年3月30日に放送された選抜スペシャル[注 2]にも出演していたが、その後『はねトび』のレギュラーを勝ち取ることはできず落選した。なお、『はねトび』にはそれから10年後の2011年5月11日放送回にゲストとして出演している[注 3]。
- 朝日放送『笑いの金メダル』では、その奇抜なキャラがウケて一時期、準レギュラーとして出演していた。また、加藤の母親が出演したこともある。
- テレビ東京『イツザイ』の2007年12月放送分では、加藤が新垣結衣の『そら』プロモーション・ビデオ(PV)への出演権を獲得し、自転車配送便の役で出演。自転車のチェーンが途中で切れ、ひたすら足で走るという設定で出演した。撮影前に新垣にあいさつしに行った際、「先輩としてガツンとして言ってやりますよ」と言っていたが「カッチカチやぞ」のギャグを披露して新垣にも喜んでもらったものの逆に完全に食われて、後で「器が違いますよね」と認めていた。
- 『ザ・イロモネア』では「ゴールドラッシュ」で3勝して本選出場権を獲得した。しかし、2009年1月17日放送のサバイバルSPで司会の内村光良の提案した「100万円獲れなかったらゴールドラッシュに降格」という特別ルールを加藤が飲み、結局Finalステージで敗退となったことで番組史上初となるゴールドラッシュ降格となった。これにより同年2月7日のゴールドラッシュSPで2勝、3月7日で3勝目を勝ち抜きイロモネア再昇格を果たした。
解散
2021年3月31日を以ってコンビ解散、松尾が芸能界を引退することが同年2月1日に一部で報じられ[20]、同日、所属事務所から正式にコンビ解散と松尾の引退が発表された[21]。加藤は解散後も芸人の活動を続ける。松尾は芸能活動を引退し[21]、「お笑い芸人のセカンドキャリア創出」などを掲げる株式会社OMATSURIを設立、代表取締役に就任[5]。
M-1グランプリ
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年 |
結果 |
エントリーNo. |
決勝戦キャッチコピー |
備考 |
2004年 |
準決勝敗退 |
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2005年 |
準決勝敗退 |
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2006年 |
準決勝敗退 |
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2007年 |
決勝6位[22] |
4200 |
奇跡の顔面 |
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2008年 |
3回戦敗退 |
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過去に決勝戦を経験したプロのコンビの3回戦敗退は初 |
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テレビ
解散時のレギュラー番組
- 建物の世界を深掘り ボクらケンセツ部(サンテレビ、2019年10月6日[23] - )
- さんまのお笑い向上委員会 (フジテレビ、2015年〜) ※加藤のみ不定期出演、ただし謹慎期間中の放送及び収録分を除く
CD
- ニコニコ動画ふぃ〜ちゃりんぐBEST(ビクターエンタテインメント、2009年10月21日発売) - 「アナロ熊の『カッチカチやぞ!』」(加藤のみ)
書籍
- 月末に預金通帳を見るのが楽しくなる! 手取り20万円台からはじめる3000万円貯金術大全(2021年9月29日、宝島社)- ※加藤単著(ザブングル加藤名義)。横山光昭が監修を担当。
注釈
ファイナリストを経験したコンビが3回戦敗退に終わったのは、アマチュアの変ホ長調に続く2例目。
彼らの他に後のはねトびメンバーやアップダウン、佐久間一行らが出演した。さらに同回ではこのメンバーに司会の香取慎吾も加わっての合同コントも行われていた。
「パナソニックドラマスペシャル」として放映予定だったが、2011年3月11日の東日本大震災発生に伴う広告活動自粛のため、ノースポンサードでの放送となった。
この回は6位~10位までは100~300KB台が集中しており、オンエア組とオフエア組でKBの差がハッキリと分かれていた。因みに同じく出場していた6位の次長課長が365KBであり、5位のザブングルとはおよそボール29個分もの差があった。
出典
“大会の歴史”. M-1グランプリ 公式サイト. 2024年1月31日閲覧。