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『コードギアス 奪還のロゼ』(コードギアス だっかんのロゼ、CODE GEASS Rozé of the Recapture)は、サンライズ(バンダイナムコフィルムワークス)制作の日本のSFロボットアニメ[1]。
コードギアス 奪還のロゼ | |
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ジャンル | SFロボットアニメ |
アニメ | |
原案 | 大河内一楼、谷口悟朗 |
監督 | 大橋誉志光 |
シリーズ構成 | 木村暢 |
キャラクターデザイン | 木村貴宏、島村秀一 |
メカニックデザイン | 重田智 阿久津潤一 (ナイトメアデザイン) |
音楽 | 川井憲次 |
アニメーション制作 | サンライズ |
製作 | バンダイナムコフィルムワークス コードギアス製作委員会 |
放送局 | Disney+「スター」 |
放送期間 | 2024年6月21日 - 9月6日 |
話数 | 全12話 |
映画 | |
配給 | ショウゲート |
封切日 | 第1幕:2024年5月10日 第2幕:2024年6月7日 第3幕:2024年7月5日 最終幕:2024年8月2日 |
上映時間 | 第1幕:74分 第2幕:76分 第3幕:76分 最終幕:74分 |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | アニメ |
ポータル | アニメ |
2020年12月5日の配信イベントにて「コードギアスNext 10years Project」の一つとして制作を発表。当初のタイトルは『コードギアス 奪還のゼット』であったが、2022年ロシアのウクライナ侵攻による世界情勢の変化でウクライナに全面侵攻したロシア軍を象徴するものとなった「ゼット」の単語使用を控え[2]、2023年12月18日の制作発表会イベントにて現題に変更されることが発表された[3]。
シナリオは最終話となる第12話の完成後、間を空けて見直しが行われ、改めて全12話分を作成するという形式が取られた[4]。例として当初はアインベルクは3人のみであったが、人数が増えて11人となった[4]。
時系列については『復活のルルーシュ』から5年後となる光和7年を舞台とする。KMFの戦闘シーンは3DCG表現が採用され、地上戦をメインとして描かれる[4]。また、『反逆のルルーシュ』をセルフオマージュした要素が盛り込まれている。
全12話のうち3話ずつ2024年5月10日より4回に分けて劇場公開した後[5]、2024年6月から9月までDisney+「スター」にて独占配信された[6]。
本作は2023年に死去した木村貴宏の遺作となった。生前に木村が手掛けたキービジュアルは、彼の妻でイラストレーターのRICCAが彩色を担当している[3]。
『復活のルルーシュ』から『奪還のロゼ』までの間に起きた物語を描く『コードギアス 新潔のアルマリア』の製作も発表され、月刊ホビージャパンにて小説版が掲載、コミックNewtypeにてコミカライズが開始予定。
かつての超大国・神聖ブリタニア帝国が共和国となり、超合集国に加盟したことで世界に平和が訪れた。しかし、光和3年に合衆国日本のホッカイドウブロックを一部の勢力が占領し、「ネオ・ブリタニア帝国」を建国。さらには「シトゥンペの壁」と呼ばれるKMFの行動を阻害するエネルギー障壁を展開したことにより、黒の騎士団すらもホッカイドウブロックへの手出しが出来なくなってしまう。そのため、ホッカイドウ奪還の方法が決められず、静観するという状況が続き、光和6年にネオ・ブリタニアへと派遣した特使団は全員が命を落とす結果に終わった。
光和7年。ホッカイドウブロックでは元領主の皇重護の娘である皇サクヤが虜囚の身となり、イレヴンとして虐げられる日本人達はレジスタンスを組織して抵抗を続けていたが、ネオ・ブリタニアはノーランド・フォン・リューネベルク率いる皇帝直属の騎士団「アインベルク」や天空要塞ダモクレスなど、決して侮れない戦力を有していた。そのホッカイドウブロックをブリタニア人の兄弟、ロゼとアッシュが訪れる。彼らは「ナナシの傭兵」として活動しており、レジスタンス組織「七煌星団」からの依頼を受け、ネオ・ブリタニアと対決することを決意する。
光和3年、雪原を逃亡する二人の少女の姿があった。時は経ち光和7年、「ナナシの傭兵」のロゼとアッシュは七煌星団の琉高ハルカと面会し、アインベルクのメンバーであるカークウェイン兄弟を排除して欲しいという依頼を了承する。そのカークウェイン兄弟は、イレヴンへの虐殺を平然と行う非道な者達であった。
KMFのZi-アポロに搭乗するアッシュと、それを支援するロゼはカークウェイン兄弟と対決し、アッシュは弟のグランを撃破、そしてロゼは兄のグリードを自決に追い込む。その際には、ロゼは現在囚われの身となっているはずの皇サクヤが男装した姿であり、彼女が「絶対遵守のギアス」を持っていることが明かされる。
ロゼ(サクヤ)とアッシュは正式に、七煌星団と協力関係を築く。ロゼは自身の影武者として捕われている親友の春柳宮サクラを、七煌星団は団長の黒戸剣成を救出するため、次はアバシリ強制収容所への攻撃・突入任務を遂行する。だが、そこにはアインベルクの一人であるアーノルドが訪れていた。
収容所への突入の末、アーノルドはアッシュのZi-アポロに敗れて乗機の爆発に吞まれる。また、サクラと黒戸の救出にも無事成功するが、そこへアインベルクのキャサリンが姿を現し、サクラの身を奪い去って行った。サクヤは全てが解決すれば、父親の仇とされるアッシュをその手で殺すことを決めていた。
黒戸が復帰したことで七煌星団は活気付き、攻めてきたアインベルクのヒースを撃退する。そしてロゼ(サクヤ)とアッシュは休暇を取り、サクヤは喫茶「シュマリ」を訪れて、その手伝いをするが、アッシュは店員の江間メイを助けたことでシュマリで本来の姿のサクヤに会い、彼女に惚れてしまう。
一方、ネオ・ブリタニア側では捕らえられたサクラの警護にキャサリンが付く。そんな中、第100代皇帝のカリス・アル・ブリタニアが突如崩御し、その後任にブリタニアの正統な皇族関係者のサクヤ(サクラ)が即位したというニュースが駆け巡る。サクヤは過去に、L.L.と出会ったことを思い出していた。
第101代皇帝となったサクヤ(サクラ)は、自分にも出来ることを模索していた。そんな折、アインベルクのディボックはノーランドへの手柄を立てるため、ダモクレスとフレイヤを持ち出してのサッポロ・ゲットー殲滅を大々的に宣言し、それを聞いたロゼやアッシュ、七煌星団の面々に動揺が走る。
その頃、黒の騎士団は総司令にコーネリア・リ・ブリタニアが就任し、七煌星団側に新型KMFなどの支援物資を輸送する。また、追加人員として八戸基地の坂井ミナトに護衛されたニーナ・アインシュタインが、七煌星団の元を訪れる。彼女はネオ・ブリタニアが所有するフレイヤ対策を担っていた。
ディボックは地上戦闘を担当するアインベルクのナラと共に進軍し、東の暁旅団や北狼軍と同盟関係を構築した七煌星団は、ダモクレス攻略作戦を実行。フロート爆破のため、要塞へ突入しての破甲爆弾設置作業に着手し、ニーナから提供された新型フレイヤ・エリミネーターの用意も完了していた。
ダモクレスは東の暁旅団の東見の特攻などでフロートを損傷して高度が下がり、フレイヤも1発目はアッシュが阻止、2発目を抱えて出撃したディボックも、ロゼ達に防がれて死亡する。しかし、突如現れたアインベルクのクリストフが最後のフレイヤをダモクレスに使い、墜落が不可避となる。
ダモクレスはロゼ達の尽力で、市街地を外れた場所へと落着した。ナラは戦ったZi-アポロのパイロットがアッシュだと気付き、彼を誘って過去と現在の状況を話し合う。サクヤは目撃した二人を追跡し、盗聴器でアッシュが重護を殺していないこと、彼がノーランドの養子であったことを聞く。
ネオ・ブリタニア側では、クリストフがサクヤのギアスが使われた者達を拷問し、調査を行っていた。また、サクヤ(サクラ)は日本人のために出来ることをしようと願うが、彼女の言動に憤ったキャサリンと一時的に警護を代わったアインベルクのヴァルターに、自身が影武者だと見抜かれてしまう。
ヴァルターは過去にサクヤの母に仕えていたことを明かし、サクラに協力を申し出る。一方、サクヤはアッシュの過去を知るため、彼がいたという孤児院「ラベンダーホーム」を単身訪れ、ギアスをかけたシスターの口から彼に関する様々な情報を聞き出したことで、その余りの衝撃に打ちのめされる。
アッシュにはニコルという本当の弟がいたこと、彼ら兄弟がリューネベルク家に引き取られ、アッシュが暗殺者として育てられたこと、ニコルの処刑、そして重護の死の真相が語られる。アッシュにギアスを使ったことを後悔するサクヤだが、帰り道で彼女がギアスユーザーと確信したクリストフに身柄を拉致される。
レジスタンス側の居場所を掴んだネオ・ブリタニアは、キャサリンと生体改造を受けて復活したアーノルドを送り込む。「ギアスキャンセラー」を持つアーノルドと戦ったアッシュはサクヤのギアスを解かれ、本来の記憶を取り戻す。その頃、サクヤはクリストフにより囚われの身となっていた。
クリストフは自分達の手で新しいギアスを生み出すという目的のため、サクヤを脅迫して利用しようとする。そこへアッシュが現れ、クリストフとのKMF戦に勝利した彼はサクヤと対面し、自分にギアスをかけていた件を糾弾する。苦戦する七煌星団の方は、北狼軍の岩本らの犠牲で辛うじて撤退に成功する。
クリストフはアッシュの奇襲でサクヤにギアスを使われそうになると、潔く自決する。救出されたサクヤだが、自身の正体やギアスはノーランドに知られ、レジスタンス側も大打撃を受けたことで意気消沈するも、アッシュは彼女の行く末を見届けようとし、サクラ救出の目的を思い出したサクヤは心を新たにする。
そんな折、ネオ・ブリタニアが超合集国との和平交渉を突然発表し、その特使としてナラが交渉場所の八戸基地に来訪する。ネオ・ブリタニアと超合集国の交渉が続く中、世界各地に謎の兵器群が突如出現し、人々に襲い掛かって無差別に殺戮し始めるという、未曾有の事態が発生する。
世界中に出現した謎の機体は、ノーランドとアインベルクのスタンリーが極秘に開発していた戦略兵器「ロキ」であった。サクラの身を案じたサクヤとアッシュはZi-オルテギアで皇宮へ向かう。一方、サクラはヴァルターと地下に避難し、そこで出会ったキャサリンとの会話後に彼女の端末を貰い、無事に脱出する。
皇宮に突入したサクヤとアッシュはノーランドの部屋でアーノルドに見つかり、二手に分かれる。アッシュは剣戟の末にアーノルドを倒し、ノーランドを追ったサクヤはその先で彼がシャルル・ジ・ブリタニアのクローンであったという事実を知る。ノーランドは自らの乗機、ファウルバウトを起動させる。
ノーランドはシトゥンペバリアをホッカイドウの全土へと広げ、制御装置を使ってバリアの解除をするため、サクヤはロゼとしてナラへ通信を繋ぎ、情報を得た後は制御装置のある前宮へと向かうも、既に中枢部はノーランドの手中にあり、建物内へと閉じ込められてしまう。だが、そこへ七煌星団が救援に現れる。
物部が犠牲になるも電力復旧に成功し、バリアは解除され、サクラの命令でネオ・ブリタニアと七煌星団の協力体制も整う。ノーランドの方では、用済みとなったスタンリーを処分し、立ち向かってきたキャサリンやアッシュもファウルバウトの武装で機体を機能停止させ、彼女らをKMFごと目の前から排除する。
全世界でロキとの戦闘が続く中、今度こそノーランドを倒すため、アッシュはサクヤに対し自らに再びギアスをかけるよう望む。問答の末、ギアスをかけられたアッシュはサクヤの騎士となり、Zi-オルテギアでファウルバウトの隙を探った二人は、相手の猛攻を凌ぎきり、近接戦闘を仕掛けてノーランドを打ち倒す。
しかし、Zi-オルテギアのエナジー不足とノーランドの自爆を悟ったアッシュはZi-アポロを切り離し、爆発の光の中へと消える。数ヶ月後、ネオ・ブリタニアは解体され、サクヤは超合集国の特別自治区となったホッカイドウの皇帝に即位する。彼女は自分への覚悟と責務のため、自らにギアスをかけて声を封じるのだった。
Disney+「スター」にて1話づつ毎週金曜に更新。1幕ごとに3話構成となっており、第1幕(第1話〜3話)、第2幕(第4話〜6話)、第3幕(第7〜9話)、第4幕(第10話〜12話)となっている。
話数 | サブタイトル | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 | 総作画監督 | 放送日 |
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episode 1 | 雪解-Melting snow- | 木村暢 | 大橋誉志光 | 石井章詠 鹿間貴裕 | 鈴木竜也 坂本修司 | 木村貴宏 島村秀一 | 2024年 6月21日 |
episode 2 | 氷壁-Ice Wall- | 久藤瞬 石井章詠 | 石井章詠 | 宮西多麻子 西島加奈 中本尚 西出祐基 吉川真帆 堀井久美 坂本修司 | 島村秀一 中谷誠一 | 6月28日 | |
episode 3 | 紅霞-Raspberry- | 大橋誉志光 | 鈴木萌 | 坂本修司 鈴木竜也 | 木村貴宏 島村秀一 | 7月5日 | |
episode 4 | 蛍火-Alliance- | 芦野芳晴 | 徳本善信 | 小林理 冨沢佳也乃 小沢久美子 高嶋美里 | 島村秀一 | 7月12日 | |
episode 5 | 光芒-Damocles- | 寺岡厳 | 石井章詠 | 鈴木竜也 中村プロダクション しんぼたくろう 中本尚 | 7月19日 | ||
episode 6 | 薫衣-Lavender- | 西澤普 | 神谷望夢 | 坂本修司 大野勉 | 7月26日 | ||
episode 7 | 朧月-Hazy Moon- | 大橋誉志光 | 菅野幸子 | 斉藤香 吉田雄一 長尾浩生 | 8月2日 | ||
episode 8 | 銀兎-Ginto- | 西澤普 | 安部保仁 | 鈴木竜也 堀井久美 西島加奈 坂本修司 | 中谷誠一 | 8月9日 | |
episode 9 | 鉛心-Reset- | 石井章詠 寺岡厳 | 石井章詠 | 大野勉 鈴木竜也 杉浦尭侑 吉田雄一 堀井久美 中本尚 長尾浩生 高久美弥 中村佑美子 坂本修司 戸井田珠里 | 島村秀一 | 8月16日 | |
episode 10 | 紫瀾-Purple Surf- | 古田丈司 大橋誉志光 | 坂元亜衣 | 坂本修司 西島加奈 吉田雄一 斉藤香 有我洋美 高久美弥 | 8月23日 | ||
episode 11 | 褐襲-Devastating Force- | さとう陽 | 石井章詠 | 高久美弥 戸井田珠里 中本尚 中村佑美子 堀井久美 | 8月30日 | ||
episode 12 | 浅緋-Breaking Dawn- | 大橋誉志光 | 大橋誉志光 坂元亜衣 安部保仁 | 坂本修司 斉藤香 吉田雄一 西島加奈 中本尚 大野勉 長尾浩生 | 9月6日 |
『月刊ホビージャパン』2024年9月号から10月号まで2号連続でプロローグ「黒の閃光」が、12月号から小説版本編が掲載。また、コミックNewtypeにてコミカライズが開始予定。光和4年を舞台とし、『復活のルルーシュ』から『奪還のロゼ』へと繋がる物語が描かれる。
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