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2009年に公開された日本のアニメ映画 ウィキペディアから
『クレヨンしんちゃん オタケベ! カスカベ野生王国』(クレヨンしんちゃん オタケベ! カスカベやせいおうこく)は、2009年4月18日に公開された『クレヨンしんちゃん』の劇場映画シリーズ第17作目。上映時間は96分、興行収入は10億円[1]。
本作品から監督が本郷みつるからしぎのあきらに変更された。しぎのあきらが監督した1つ目の作品。
しぎのあきらは義野利幸名義(現在はしぎのあきら名義)で、テレビ放送第一話から絵コンテとして関わっていた。本作の主題歌であるジェロの『やんちゃ道』はシリーズ初の演歌となる。
環境保全が題材になっているが、むしろ環境保護団体の過激な活動への皮肉を描いた作品。今作では野原みさえがメインとなり、母と子の絆をテーマにしている。
原作者である臼井儀人は公開から半年後に亡くなったため、臼井が上映を見届けた最後の作品となった。TVシリーズ初登場時からよしなが先生を演じてきた高田由美と双葉商事の部長を演じてきた郷里大輔が出演する映画としては本作が最後となった。第20作『嵐を呼ぶ!オラと宇宙のプリンセス』以降のよしなが先生は2代目の七緒はるひが、第23作『オラの引越し物語 サボテン大襲撃』以降の部長は2代目の大友龍三郎がそれぞれ演じている。
テレビ朝日開局50周年記念作品。
この節に雑多な内容が羅列されています。 |
作中に東武伊勢崎線が登場するが、登場する車両は東武東上線の東武50000系電車第1編成である(正面非貫通式で、前灯/尾灯のケースが下部にあるのが特徴)。
映画『クレヨンしんちゃん』では10作ぶりに「〜を呼ぶ」のサブタイトルがつかない作品となった。
映画の冒頭で『母をたずねて三千里』(1976年)のパロディがある。また劇中にも『アルプスの少女ハイジ』(1974年)や、『インディ・ジョーンズ』(1981年)、『センター・オブ・ジ・アース』(2008年)などのパロディが登場する。
ある日の夜、峠を登っていた一台のトラックが謎の女性にライフルで襲撃される。トラックは川に転落し爆発、荷物の一つであるアタッシュケースが流されていく。
しんのすけが住む双葉町では、新しい町長に就任した四膳守(しぜん・まもる)を中心にエコロジー活動が盛んになっていた。ある日、ふたば幼稚園の課外授業で地域の清掃活動に参加していたしんのすけは、河原で謎のアタッシュケースを発見。その中に入っていた不思議な緑色のドリンクを拾い持って帰る。ところがその夜、後で飲もうと冷蔵庫に冷やしておいたドリンクをひろしが飲み、さらにみさえまでも飲んでしまう。すると翌日、二人は徐々に動物のような仕草をとり出すようになり、遂にある日ひろしは鶏、みさえは豹(またはジャガー)に変身してしまった。驚く一家の下に突然ブンベツと名乗る男が率いる謎の集団が現れ、その場にいたかすかべ防衛隊とひろし達を捕える。かすかべ防衛隊の面々は何とか逃げ出すが、ひろしとみさえは謎の集団に連れ去られてしまった。
そんな中、しんのすけとかすかべ防衛隊の面々は謎の集団を追って現れた「ビクトリア」と名乗る女性と出会い、彼女から四膳の正体を知らされる。四膳は実は過激な環境保全組織「Save Keeping Beautiful Earth(通称:SKBE(スケッベ))」のリーダーで、人類を動物に変えることで環境破壊に歯止めをかける計画「人類動物化計画」を進めており、ひろしとみさえが飲んでしまったドリンクは彼がその計画のために開発した人間を動物に変えてしまう「人類動物化ドリンク」だった。そして、一度「人類動物化ドリンク」を飲んで動物になってしまった人間は、自分が人間だった事や人間だった時の記憶をすべて忘れてしまうのだとも。
四膳がひろし達の体から「人類動物化ドリンク」のエキスを取り出そうとしていることを聞かされたしんのすけは、ひろし達を救うべくひまわりとシロ、ビクトリア、うっかり失敗作のドリンクを飲んで半動物化したかすかべ防衛隊と共にSKBEの基地へ向かう。
運良くブンベツを見つけ後をついていくと基地への秘密の入り口を発見。春日部地下の空洞には手付かずの森が広がっておりそこの中心地に基地はあった。動物の力を使いピンチを乗り越えていくかすかべ防衛隊だが、しんのすけが原因で捕まってしまう。四膳の前に連れてこられたかすかべ防衛隊、四膳が事を起こすに経った理由を聞かされるが怪しい大人としか思わず、そしてしんのすけは完全に動物となった両親と対峙する。
豹になったみさえに傷つけられるしんのすけだったがお尻がきっかけでみさえは記憶を取り戻し部屋を脱出、人力発電をさせられていたかすかべ防衛隊を解放した。野原一家はSKEB幹部のマイハシに勝利し、防衛隊は動物の力を駆使し優位に立つ。ビクトリアは先に潜入し捕まっていたが、目を覚まし基地を破壊していく。排水設備が破壊され水流に飲まれるしんのすけ達がたどり着いた先は春日部、そして遂にひろしも記憶を取り戻した。
しかしいつもの春日部は動物で溢れかえっていた。四膳の計画は止まらず住民は全て動物になっており、地下からモニュメントが浮上し四膳との最後の戦いが始まる。四膳は特製ドリンクで怪物に変身し野原一家を追い詰めていく。ついにしんのすけも動物に変身するも優位は変わらず絶体絶命のピンチになるが、シロクマになったひまわりが助けに入り形勢逆転する。
なおも諦めの悪い四膳だったがそこにビクトリアが現れ、彼女の正体が四膳の妻「良子」であった事が知らされる。守が過激な計画を起こした理由は自然を顧みない人類への絶望だけでなく支えとなる筈だった良子の浪費やゴミの分別をしないといった自然を顧みない姿勢であった。夫婦喧嘩の末良子は動物化ドリンクを飲もうとするが、守は愛する妻だけは動物にすることは出来ず、ドリンクを弾き飛ばし謝罪する。四膳夫婦は仲直りし、動物化した人間は一人残らず元に戻り、ひろしは今まで以上に環境を意識し、おばかをするしんのすけが叱られるなどいつもの日常が戻ってきた。
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