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たぬかな
日本の元女性プロゲーマー ウィキペディアから
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たぬかな(1992年11月21日[2][3] - )は元プロゲーマー。徳島県徳島市生まれ[2][3]。本名は谷 加奈(たに かな)[20][21]。インタビューによると、「たぬかな」は彼女の出身地に多いタヌキと本名を掛け合わせたものだという[21]。
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概要
日本人女性で2人目にプロゲーマーになり[2][3]、鉄拳7で主にシャオユウ使いとしてプレーした人物[2][8]。世界最大規模の格闘ゲーム大会「Combo Breaker 2017」鉄拳7部門3位、「WESG 2018-2019 Grand Final 鉄拳7 エキシビショントーナメント女子部門」優勝者[9]。eスポーツの番組「YUBIWAZA」では準MCも務めた[22]。
アパレル会社から転職し、2016年から2022年2月までeスポーツチーム「CYCLOPS athlete gaming」に所属[23][24][25][4]。「Team GRAPHT」からも2017年3月から2020年3月までサポート契約を受け[13][26]、2022年2月までレッドブルとスポンサー契約を結んでいた[23][24]。徳島県徳島市出身で[4][2]、東新町商店街で開催された「マチ★アソビ」のeスポーツ普及イベントにも出演している[20][27][28]。
『鉄拳7』では「TEKKEN World Tour Online(Asia-Pacific East)」で2年連続準優勝[3]、「Manga Con 2018(3on3)」や「HizaMattariCup2019(5on5)」で優勝[9]。2019年12月には「STARGAMERS COMMUNITY FESTIVAL GIRLS ONLY BATTLE」でリロイ・スミスを使用して優勝した[10]。チームの契約解除後はTwitchの動画配信者として活動[29][30][31]。2023年7月からゲーミングチーム「NOEZ FOXX」ストリーマー部門所属[5][6][7]。
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来歴・人物
要約
視点
生い立ち・学生時代
祖父は建設会社勤務の日曜大工好きで、父親はゲーム好きだったという[32]。父親がPlayStationのバイオハザードシリーズをプレイする様子を姉や弟と眺めたり、スーパーファミコンでは『ドラゴンクエストVI』や『スーパーマリオ ヨッシーアイランド』、『スーパードンキーコング』などをプレイしたりしていたと述懐している[32]。小中学校ではテニスやサッカーの部活に所属していたという[33]。
工業高校の建築科に進学[34]。高校では、同級生の男子とゲームセンターに遊びに行ったことがきっかけで『鉄拳シリーズ』に出会う[35][33]。門限は20時ながら、自転車で45分かけて1ゲーム50円のゲームセンターに、平日も土日も通っていたという[34]。ゲームセンターで女子高生3人は珍しかったらしく、写真を撮られたりWeb上の掲示板でも話題になったという[34][33]。また、PlayStation 2では『マイホームをつくろう』をプレイしていたという[36]。
就職、転職、プロゲーマーへ
徳島県立徳島科学技術高等学校[4]卒業後は徳島県内の建築設計事務所に就職[37][33]。その後、アルバイト数社を経てアパレル会社のユニクロに転職した[37][33][38][39][注 4]。就職してからも『鉄拳シリーズ』のプレイは続けており、会社は土日の大会にも理解があったという[33]。また、香川県や和歌山県など徳島県外のゲームセンターにも遠征していたり[40]、バンダイナムコエンターテインメントに誘われて、日本国外の鉄拳イベントに参加していたという[33][39]。鉄拳シリーズでの使用キャラクターはシャオユウで[41][8]、使用キャラクターの全国ランキングで1位だった[25][42]。
2016年(平成28年)11月にeスポーツチームCYCLOPS athlete gamingの公募を受け、当初は兼業のつもりであったが、会社からは月給を出すので専業でゲームに専念することを勧められる[25]。親の反対を押し切って23歳でアパレル会社を退職し、日本人で2人目の女性プロゲーマーになる[25][4]。大阪に転居し[33]、引っ越し当初はオンライン環境は脆弱であったため、ゲームセンターでも訓練していた[43]。使用デバイスはRazer Pantheraであり、筐体でのプレーを好む[8]。スポンサーには30歳までは続けない旨を伝えていたといい[44]、インタビューでも結婚したとしたら引退するつもりと答えている[45]。
プロゲーマーとしての活動
2017年(平成29年)3月からはTeam GRAPHTとサポート契約[13]。同年7月にはOCA大阪デザイン&IT専門学校で開催された特別講義「トッププロゲーマーたちによる特別講義」の講師も務めた[42]。2018年(平成30年)1月にはレッドブルがスポンサーにつく[2]。『鉄拳7』では「Manga Con 2018(3on3)」や「HizaMattariCup2019(5on5)」で優勝[9]。Twitterでもファンを獲得し、タイのYouTuberなど海外からもインタビューも受けた[46][47]。なお、鉄拳シリーズの段位は、『鉄拳6BR』で紅蓮、『鉄拳タッグトーナメント2』で鬼神、『鉄拳7』で聖帝、『鉄拳7FR』で煌帝[8]。
ロンドンブーツ1号2号の田村淳[48]と元モーニング娘。の矢口真里[49]がMCを務めるeスポーツの番組『YUBIWAZA』では2018年4月12日の初回放送にゲスト出演し[48]、その後も準MCとして出演した[22]。同年5月には徳島市の東新町商店街で開催された「マチ★アソビvol.20」ではeスポーツ普及イベントに出演し、徳島県知事の飯泉嘉門とも対戦している[50][28]。10月6日の「マチ★アソビvol.21」でもトークショーに出演し、飯泉知事や浜村弘一とも対談した[27][28]。同年11月には、岡山市の「eスポーツ鉄拳ゲーミングフェアin岡山」にも出演し、岡山県知事の伊原木隆太や、逢沢一郎、高井崇志と対戦している[51]。
一方でeスポーツ普及のために動画配信も実施し[52]、2019年には関東に転居[10]。インタビューでは自身が女性蔑視に苦慮したことを語り[53][54][47][25]、「女の子でゲームのうまい子に、『プロを目指してみない』と誘っても、『ネットで叩かれるからやりたくない』と言うんです」[43]、「自分がメディアに出ることで競技者が増えていき、プロゲーマーの社会的地位が向上することを目標にしています」[45]と語っている。また、ときどとともにプロeスポーツ選手として、「eスポーツを活性化させるための方策に関する検討会」の構成員を務めた[55]。2020年(令和2年)3月にはTeam GRAPHTの契約が終了した[26]。
配信活動の炎上と新展開
2022年(令和4年)2月、Mildomのライブ配信時にUber Eatsの配達員からナンパされて怖かった話をした際の、「(身長が)170ないと、正直人権無いんで」との発言が問題視される[23][56][注 5]。たぬかな自身は「高身長が好きって言いたいだけでした…いつもの配信の身内ノリで言葉が悪くなっちゃいました」と弁明したが[24]、炎上して再度謝罪した[23][24]。この騒動を受け、たぬかなはYouTubeの動画やInstagramのアカウントを削除[57]。CYCLOPS athlete gamingやレッドブルとの契約も終了となった[23][24][注 6]。この件に対し、ITジャーナリストの篠原修司は「人権ない」が「そのステージに挑戦する資格がない」という意味のゲーム用語であり、「自分の恋愛対象は身長170cm以上の男性」と言いたかったのではないかと指摘している[59][注 7]。
2023年(令和5年)1月20日、Twitchにておよそ1年ぶりに配信を行い、髪を黒くして仕事募集中であることを公表[61][29]。1年間ほど実家に戻っており[62]、がんで闘病中の父が亡くなった際の「しょうもない奴らに負けんなよ」「お前はピンチをチャンスにして頑張れよ」という父の遺言で配信を決めたことを明かした[29]。また、実家に嫌がらせの電話をしてきて、家族の中で女性が出た時だけ謝罪を迫っていた男性や、聴講者が30名程度の配信の情報を拡散したマスコミについて疑問を呈した[29][注 8]。同年2023年3月24日にはYouTuberのてんちむとコラボ[30][注 9]。同年5月28日にはコンセプトカフェ『ちるどれんはうす』の一日店長を務め[65][66]、同年6月12日発売の『週刊ヤングマガジン』第28号にはグラビアが掲載された[67][68]。
2023年6月20日の配信において、7月から美容外科の受付に再就職することを報告[69]。一方で翌7月25日に設立されたゲーミングチーム「NOEZ FOXX」において、同月31日にたぬかなのストリーマー部門所属が発表された[5][6]。また、同年9月には「弱者男性合コン」を開催することを企画[7][70]。同年10月28日に秋葉原で実施し、DJふぉいやDJ脇もMCとして協力して参加者へのインタビューも生配信された[71][72][注 10]。なお同年10月の動画配信における発言が原因で仕事を一つ失ったことがあるという[74][75]。2024年5月21日には新宿租界が毎週火曜日に開いているホームレスへの炊き出しに参加[76][注 11]。同年の時点でパチンコ店がスポンサーに付いている[78]。
2024年11月15日には自著『社会的弱者との生配信ルポ』を出版[79][80]。これに先行して自著を原作としたショートドラマ「鬱デブ男to毒舌女」が同年10月9日に公開されており、ラランドのニシダと共演した[79][80]
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主な大会戦績
鉄拳7 国内大会
鉄拳7 国際大会
- 2017-05
Combo Breaker 2017 - 3位[83]
- 2017-07-19
EVO 2017 - プール敗退(CYCLOPS athlete gaming)[84]
- 2017-09-10 Tekken World Tour Online 2017: East Asia(PS4) - 準優勝(CYCLOPS athlete gaming)[85]
- 2018-07-09
Manga Con 2018(3on3)- 優勝[9][86]
- 2018-05-27
BATTLE ARENA MELBOURNE 10 - 25位タイ(CYCLOPS athlete gaming)[87]
- 2018-08-07
EVO 2018 - 49位タイ(CYCLOPS athlete gaming)[88]
- 2018-10-01 TEKKEN World Tour Online 2018(Asia-Pacific East) - 準優勝(CYCLOPS athlete gaming)[89]
- 2019-05-13
ROXnROLL Korea - 25位タイ(CYCLOPS athlete gaming)[90]
- 2019-05-27
Combo Breaker 2019 - 65位タイ(CYCLOPS athlete gaming)[91]
- 2019-08-05
EVO 2019 - 65位タイ(CYCLOPS athlete gaming)[92]
- 2019-12-09
TEKKEN World Tour Finals 2019 最終予選 - 49位タイ(CYCLOPS athlete gaming)[93]
鉄拳7 エキシビション
著書
- 『社会的弱者との生配信ルポ』星天出版、2024年11月15日発売、ISBN 9784910903071[79][80]。
出演
ウェブドラマ
ラジオ
脚注
参考文献
関連項目
外部リンク
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