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C++Builder(C++ビルダー)は、エンバカデロ・テクノロジーズのC/C++統合開発環境 (IDE) である。
同社の代表製品である「Delphi」のC/C++版とも言えるRADツールで、Delphiと同様、フォーム上に各種ソフトウェアコンポーネントやGUIウィジェット(部品)を貼り付けていくスタイルの直感的なユーザインタフェース (UI) 設計を可能としている。
元々はボーランド(インプライズ)で開発され、コードギアへ移管、同社の買収に伴って現在へ至る。ボーランド社の時代は、Borland C++Builder(ボーランド C++ビルダー; BCB)とも呼ばれていた。
FireMonkey (FMX) や Visual Component Library (VCL) を利用するIDEを持つDelphiのC++版である。C++コンパイラには、そのための拡張が施されている。また統合開発環境はDelphiとほぼ同一である。
最初の C++Builder は1997年2月26日にリリースされた (日本語版の出荷開始日は1997年3月28日)。Delphiとバージョン番号を合わせた結果、C++ Builder 2は欠番となっている。
25 周年を迎えた 2022年2月26日に C++Builder 1.0 Professional (英語版)[4] がアンティークソフトウェアとして無償公開された。
2001年。GUIライブラリにVCLに加えクロスプラットフォームのComponent Library for Cross Platform (CLX) を追加した。CLXはWindowsとGNU/Linuxの二つのプラットフォームをサポートするが、CLXを用いたGNU/Linuxの開発ができたのは別製品のKylixのみ。C++BuilderにCLXが搭載されたのはこのバージョンのみで、以降のバージョンに採用されることはなかった。
C++Builderが使用するVCLは、Delphiにおいて7、8、2005と進化した。またDelphiは、リファクタリング機能などを備えた新統合開発環境「Galileo」に移行した。しかし、これらに対応するC++Builderは発表されなかった。BorlandのC++統合開発環境は、従来のWindowsに加えてLinuxクライアントサイド市場を狙った「Kylix3」の失敗により、Javaで実装されたJBuilderベースの「C++BuilderX」(シープラスプラスビルダーエックス)[5][6]が担うことになったからである。これはRADではなく、統合環境版のBorland C++ Compilerとも言うべきもので、携帯電話などの組み込み機器、およびサーバサイド市場を狙ったものである。結局、この路線は失敗に終わった。無償版の配布も終了した。
2004年にC++ Builder ユーザは Paul Gustavson を中心として、ボーランドに公開質問状を送り、新製品の開発を促した。これに対して同社は「C++ Builderコミュニティへの公開書簡」[7]で、これを了承した。
2005年12月21日に「Borland Developer Studio 2006」が発売された。これには約束どおり「C++ Builder 6」の後継製品である、「C++ Builder 2006」(内部バージョン: 10.0)が統合された。
2006年に「Turbo C++」が発表された。これは「Borland Developer Studio 2006」上で他の言語と統合されていた「C++ Builder 2006」を単体化した物である。無料版も提供された。この無償公開版は、Turbo C++ Explorer(内部バージョン: 10.0)という名称にて同社のサイトより配布が行なわれていたが2009年8月26日に日本語版の頒布を終了した。Turbo C++は、C++ Builderとは異なり、プログラミング言語を1つだけしか選べない。
2007年5月15日に、「C++ Builder 2007」(内部バージョン: 11.0)が発表された。
Windows Vistaに対応した。2007年9月6日には、C++ Builder 2007 を含む統合版「CodeGear RAD Studio 2007」が発表された。
2008年8月26日に「C++ Builder 2009」(コードネーム:Tiburón、内部バージョン: 12.0)が発表された。
C++ Builder 2009から文字列が全面的にUnicode文字列に置き換わった。
2009年8月25日に「C++ Builder 2010」(内部バージョン: 14.0)が発表された。
新しいIDE機能/デバッグツールにより開発をさらに効率化。コーディング作業やデバッグ作業をさらにスピードアップ可能である。タッチ対応アプリケーションの開発をサポート。タブレットやタッチパッド、POSやATM向けのアプリケーションをビジュアルに開発可能である。Firebirdサポート、DataSnapなど、広範なデータベース、アーキテクチャ、プロトコルに対応する。
2010年9月2日に「C++ Builder XE」(内部バージョン: 15.0)が発表された。
XEは「Cross Platform Edition」の略である。名称通りクロスプラットフォーム開発環境を目指して開発が進められたものの、不完全であったため見送られている。
2011年2月1日にはStarterエディションが追加発表された。「Turbo C++」以来のエントリー向けエディションであり、無償ではないがコンポーネントのインストールが可能、1,000 USドルを超えない範囲であれば商用利用可能など、制限は大幅に緩和されている。ただし、Starterには旧C++ Builderのライセンスは付属しない。また、同時利用は同一サブネット内において5ライセンスまでとされている。このため教室での利用は向かないとされており、アカデミック版の提供はない。税別価格は18,000円だが、同社または他社の開発ツールユーザーは税別14,000円でアップグレードできる。Delphi Starterとの併用はできず、RAD StudioにもStarterは提供されない。
アカデミック版を除き、C++Builder 6、2007、2009、2010のライセンスが付属する[注釈 1][注釈 2]。
2011年9月1日に「C++ Builder XE 2」(内部バージョン: 16.0)が発表された。
新たに FireMonkey フレームワークを導入したことにより、HD や 3D に対応した高品質なユーザインタフェース (UI) の設計や、Mac OS X (Intel x86) 向けのマルチプラットフォームアプリケーションの開発が可能になった。また、製品エディションとしてEnterpriseとArchitectの間にUltimateが追加された。
搭載されるコンパイラはBCC32(Windows 32ビット)、BCCOSX (Mac OS X) の2つとなった。
Starterとアカデミック版を除き、C++Builder 6、2007、2009、2010、XE のライセンスが付属する。
2012年9月4日に「C++ Builder XE 3」(内部バージョン: 17.0)が発表された[8]。
新たに「Metropolis UI」を導入したことにより、タッチ対応、ライブタイルサポートなどを搭載したWindows 8デスクトップアプリケーションの開発が可能になった。ただしWinRTには対応しない
2012年12月10日にリリースされたアップデートにより、Clang、LLVMに対応した64ビットコンパイラが追加提供された[9]。ただし、32ビットコンパイラは従来通りBCC32なため、Win32 / Win64でソースコードに互換性がない事もあった。この問題の解消には後述する「C++ Builder 10 Seattle」の登場を待たなくてはならなかった。
搭載されるコンパイラはBCC32(Windows 32ビット)、BCC64(Windows 64ビット / Clang)、BCCOSX (OS X) の3つとなった。
Starterとアカデミック版を除き、C++Builder 6、2007、2009、2010、XE、XE2 のライセンスが付属する。
2013年4月22日に「C++ Builder XE 4」(内部バージョン: 18.0)が発表された[10]。
前バージョンのXE3 から7ヶ月でのバージョンアップとなったため XE3 からのバージョンアップ料金はキャンペーン価格ながら格安の 6,000円となった(Professional版の場合)。
Starterとアカデミック版を除き、C++Builder 6、2007、2009、2010、XE - XE3 のライセンスが付属する。
2013年9月12日に「C++ Builder XE 5」(内部バージョン: 19.0)が発表された[11]。
2013年12月11日にリリースされたアップデート2により、iOS開発機能が導入された[12]。Professional版でモバイル開発 (iOS) を行うには「Mobile Add-On Pack」を別途購入する必要がある。
搭載されるコンパイラはBCC32(Windows 32ビット)、BCC64(Windows 64ビット / Clang)、BCCOSX (OS X)、BCCIOSARM (iOS デバイス用 / Clang) の4つとなった。
Starter版を除き、C++Builder 6、2007、2009、2010、XE - XE4 のライセンスが付属する。
2014年4月16日に「C++ Builder XE 6」(内部バージョン: 20.0)が発表された[13]。
このバージョンから対応プラットフォームにAndroidが追加された。これにより、Windows 7/8/8.1(32ビット/64ビット)、iOS (iPhone/iPad)、Android(Google Glassを含む)向けのアプリケーション開発が可能となった。モバイル開発 (iOS / Android) を行う場合、Professional版ではMobile Add-On Packを別途購入する必要がある。
搭載されるコンパイラはBCC32(Windows 32ビット)、BCC64(Windows 64ビット / Clang)、BCCOSX (OS X)、BCCIOSARM(iOS デバイス用 / Clang), BCCAARM (Android / Clang) の5つとなった。
Starter版を除き、C++Builder 6、2007、2009、2010、XE - XE5 のライセンスが付属する。
2014年9月2日に「C++ Builder XE 7」(内部バージョン: 21.0)が発表された[14]。
Starter版を除き、C++Builder 6、2007、2009、2010、XE - XE6 のライセンスが付属する。
2015年4月7日に「C++ Builder XE 8」(内部バージョン: 22.0)が発表された[15]。
iOSデバイス用64ビットコンパイラが追加されている。モバイル開発 (iOS / Android) を行う場合、Professional版ではMobile Add-On Packを別途購入する必要がある。
搭載されるコンパイラはBCC32(Windows 32ビット)、BCC64(Windows 64ビット / Clang)、BCCOSX (OS X)、BCCIOSARM(iOSデバイス用32ビット / Clang)、BCCIOSARM64(iOSデバイス用64ビット / Clang)、BCCAARM (Android / Clang) の6つとなった。
Starter版を除き、C++Builder 6、2007、2009、2010、XE - XE7 のライセンスが付属する。
2015年9月1日に「C++ Builder 10 Seattle」(内部バージョン: 23.0)が発表された[16]。
Clangベースの新しいWin32用コンパイラが追加された。これにより、Win32 / Win64でほぼ同一のコードを書く事ができるようになった。従来のWin32用コンパイラであるBCC32も利用する事ができる。
搭載されるコンパイラはBCC32(Windows 32ビット)、BCC32C(Windows 32ビット / Clang)、BCC64(Windows 64ビット / Clang)、BCCOSX (OS X)、BCCIOSARM(iOS デバイス用 32ビット / Clang)、BCCIOSARM64(iOSデバイス用64ビット / Clang)、BCCAARM (Android / Clang) の7つとなった。
Starter版を除き、C++Builder 6、2007、2009、2010、XE - XE8 のライセンスが付属する。
2016年4月20日に「C++ Builder 10.1 Berlin」 (コードネーム: BigBen、内部バージョン: 24.0) が発表された[17]。
Android 6.0、iOS 10、macOS 10.12 (Sierra) アプリケーション開発に対応。FireMonkey のフォームデザイナも独立表示可能になった (デフォルトでは埋め込みデザイナ)。インストーラの改良により、インストールオプションによってはインストール時間が大幅に短縮されるようになった。このバージョンからUltimateエディションが廃止されている。
2016年8月22日以降、Starter Edition が無償で入手できるようになっている[18]。2006年の Turbo C++ Explorer 以来、10 年ぶりの無償版である。また、Starter Edition は Turbo Explorer とは異なり、複数のパーソナリティ (言語) が共存できるため、C++Builder と Delphi を同じ環境で利用する事が可能となっている。コンポーネントのインストールにも制限がない。
Starter 版を除き、C++Builder 6、2007、2009、2010、XE - XE8、10 Seattle のライセンスが付属する。
Update 2 で Windows 10 の Anniversary Update に正式対応したため、Update 2 には「Anniversary Edition」という名称がついている。
2017年3月22日に「C++ Builder 10.2 Tokyo」(コードネーム: Godzilla、内部バージョン: 25.0)が発表された[19]。
Clang ベースのコンパイラにおいてパフォーマンスが向上している。また、インストーラの改良により、インストール時間が大幅に短縮されるようになった。
2017年12月13日にリリースされた Release 2 (10.2.2) において、Enterprise 以上の SKU で RAD Server の単一サイト/単一サーバー配置ライセンスが含まれるようになった。
2018年3月14日にリリースされた Release 3 において、Professional Edition にモバイルサポートが追加された。従来、Mobile Add-On Packとして別売されていたものが統合された形になる。また BCC32X という Win32用コマンドラインコンパイラが新たに追加された。これは下位互換性のためにコマンドラインインターフェイスが非互換だった BCC32C を他のコンパイラ (bcc64、bccios32、bccios64、bccaarm) と共通にしたものである。
搭載されるコンパイラはBCC32(Windows 32ビット)、BCC32C(Windows 32ビット / Clang)、BCC32X(Windows 32ビット / Clang)、BCC64(Windows 64ビット / Clang)、BCCOSX (OS X)、BCCIOSARM(iOS デバイス用 32ビット / Clang)、BCCIOSARM64(iOSデバイス用64ビット / Clang)、BCCAARM (Android / Clang) の8つとなった。
2018年7月19日に、従来の Professional Edition 相当を無償化した「C++Builder Community Edition」がリリースされた。Windows 64bit, macOS, iOS, Android 向けの開発が可能となっている。無償版 Starter Edition とは異なり、「Delphi Community Edition」と同時にインストールする事はできない。
Starter / Community 版を除き、C++Builder 6、2007、2009、2010、XE - XE8、10 Seattle、10.1 Berlinのライセンスが付属する。
2018年11月22日に「C++ Builder 10.3 Rio」(コードネーム: Carnival、内部バージョン: 26.0)が発表された[20]。同日、Community Edition も更新されている。
Starter Edition は廃止された。Professional Edition にあった別売の FireDAC Client/Server Add-on Pack も廃止され、フル機能の FireDAC を利用するためには Enterprise Edition 以上の SKU が必要となった。
Windows 用 32ビット コンパイラ (BCC32X, BCC32C) にて C++17 をサポートするようになった。
2019年7月19日にリリースされた Release 2 (10.3.2) において、Windows 用 64ビット コンパイラ (BCC64) にて C++17 をサポートするようになった。Language Server Protocol (LSP) に対応し、コード補完 (Code Insight) の性能が向上した。
Starter / Community 版を除き、C++ Builder 6、2007、2009、2010、XE - XE8、10 - 10.2 のライセンスが付属する。
2020年5月27日に「C++ Builder 10.4 Sydney」(コードネーム: Denali、内部バージョン: 27.0)が発表された[21]。同日の Community Edition リリースはなかった。
Windows 用 64ビット コンパイラ (BCC64) にて C++17 をサポートするようになった。LLDBベースの新しいWin64 C++デバッガが追加された。数多くの C++ ライブラリが移植されており、追加で GetIt パッケージマネージャからもインストールできる。
macOS Catalina において32ビットアプリが動作しなくなったため、ターゲットプラットフォームから "macOS 32ビット" が選べなくなり、BCCOSX が付属しなくなった。同様に "iOS デバイス 32ビット" も選択できなくなっているが、BCCIOSARM は含まれている。これにより、C++ Builder による macOS 開発は macOS 64ビットコンパイラの登場を待たねばならなくなった。
搭載されるコンパイラはBCC32(Windows 32ビット)、BCC32C(Windows 32ビット / Clang)、BCC32X(Windows 32ビット / Clang)、BCC64(Windows 64ビット / Clang)、BCCIOSARM(iOS デバイス用 32ビット / Clang)、BCCIOSARM64(iOSデバイス用64ビット / Clang)、BCCAARM (Android 32ビット/ Clang) の7つとなった。
2021年7月19日に 10.4.2 Community Edition がリリースされた。[22]
Community 版を除き、C++ Builder 6、2007、2009、2010、XE - XE8、10 - 10.3 のライセンスが付属する。
2021年9月10日に「C++ Builder Alexandria」(コードネーム: Olympus、内部バージョン: 28.0)が発表された[23]。
IDE が高 DPI に対応。フォームデザイナが VCL スタイルを使用してレンダリングできるようになった。コードフォーマッタが刷新された。前バージョンでサポート外になっていた iOSデバイス 32bit 用コンパイラが付属しなくなった。
C++ Builder 2009 以降、Windows 用コンパイラが生成する実行形式ファイルの PE ヘッダーには OS Version / Subsystem Version ともに 5.0 が設定されていたが、11.0 Alexandria では 6.0 が設定されている。このため、11.0 Alexandria で生成された実行形式ファイルは Windows XP 以前の OS では動作しない。
搭載されるコンパイラはBCC32(Windows 32ビット)、BCC32C(Windows 32ビット / Clang)、BCC32X(Windows 32ビット / Clang)、BCC64(Windows 64ビット / Clang)、BCCIOSARM64(iOSデバイス用64ビット / Clang)、BCCAARM (Android 32ビット/ Clang) の6つとなった。
2023年2月28日に製品の品質向上を目的とした Release 3 (11.3) がリリースされた。
2023年4月27日に 11.3 Community Edition がリリースされた[24]。
Community 版を除き、C++ Builder 6、2007、2009、2010、XE - XE8、10 - 10.4 のライセンスが付属する。
2023年11月8日に「C++ Builder 12 Athens」(コードネーム: Yukon、内部バージョン: 29.0)が発表された[25]。
iOS 64ビットプラットフォームと Android 32ビットプラットフォームがサポートされなくなった。プレビューコンパイラとして Clang 15 対応の BCC64X が追加された。このコンパイラは IDE からのコンパイルやリンクには対応していない。
IDE に Visual Assist が統合された。VCL は MDI のサポートが強化され、モダンな MDI アプリケーションを構築可能になっている。FireMonkey がサポートするすべてのプラットフォームに対して、Skia サポートが追加された。
搭載されるコンパイラはBCC32(Windows 32ビット)、BCC32C(Windows 32ビット / Clang)、BCC32X(Windows 32ビット / Clang)、BCC64(Windows 64ビット / Clang 5)、BCC64X(Windows 64ビット / Clang 15)の5つとなり、Windows 専用となった。
2024年4月5日にリリースされた Release 1 (12.1) において、 Clang 15 対応の BCC64X が正式に追加され、IDE からの利用も可能となった。
2024年7月30日に 12.1 Community Edition がリリースされた[26]。
Community 版を除き、C++ Builder 6、2007、2009、2010、XE - XE8、10 - 11 のライセンスが付属する。
macOSの64ビット対応は、2020年の計画には含まれていない[27]。今後の64ビット対応の際には、Intelベース (x64) ではなく、ARM64(Apple Silicon)のサポートに直接移行する可能性があるとされている。
10.2 Tokyo より完全無料版の Community Edition[28] が提供されている。
有料の C++Builder Professional と同等の機能を持ち、従来の Win32 アプリケーションのみならず Windows 64bit, macOS, iOS, Android の開発が可能となっている。
C++Builderの全バージョン、全てのエディションで採用されているWindows専用のGUIライブラリである。
C++BuilderではXE2から採用されているクロスプラットフォームのGUIライブラリである。
Microsoft WindowsとGNU/Linuxに対応したクロスプラットフォームの古いGUIライブラリである。
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