1969』(いちきゅうろくきゅう)は、由紀さおりピンク・マルティーニによるコラボレーションアルバム。日本では2011年10月12日EMIミュージック・ジャパン(現・ユニバーサル ミュージック合同会社)から発売された。

概要 リリース, ジャンル ...
『1969』
由紀さおりピンク・マルティーニスタジオ・アルバム
リリース
ジャンル 歌謡曲
時間
レーベル 日本の旗 EXPRESS/
EMI Music Japan

アメリカ合衆国の旗 Heinz Records
チャート最高順位
  • 日本の旗 週間4位オリコン
  • 日本の旗 2011年11月度月間15位(オリコン)
  • 日本の旗 2011年度年間99位(オリコン)
  • 日本の旗 2012年度上半期10位(オリコン)
  • 日本の旗 2012年度年間26位(オリコン)
  • 日本の旗 登場33回(オリコン)
  • 日本の旗 1位iTunesトップアルバムチャート)
  • アメリカ合衆国の旗 1位(iTunesジャズチャート)
  • カナダの旗 1位(iTunesワールドミュージックチャート)
  • ギリシャの旗 6位IFPIアルバムチャート)
  • シンガポールの旗 18位HMVインターナショナルチャート)
ゴールドディスク
由紀さおりピンク・マルティーニ アルバム 年表
-1969
(2011年)
-
『1969』収録のシングル
  1. 夕月
    リリース: 2011年4月11日
  2. 「季節の足音」
    リリース: 2011年11月23日
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解説

ジャズオーケストラのピンク・マルティーニのリーダートーマス・M・ローダーデール英語版が、由紀さおりのアルバム『夜明けのスキャット』を聞き、由紀の透明感のある歌声に魅了され、アルバム収録曲「タ・ヤ・タン」を日本語でカヴァーしたことから交流が始まり、本作品の実現に至った[1]

2011年末「第53回日本レコード大賞」企画賞、芸術選奨文部科学大臣賞大衆芸能部門など数々の賞を受賞。また翌2012年末の「第63回NHK紅白歌合戦」では、本作品のヒットにより、由紀自身ソロ歌手として20年ぶり13回目の返り咲きを決め、同回紅白はアメリカポートランドからの生中継で、ピンク・マルティーニと共演し「夜明けのスキャット」を歌唱披露した[2]

国内盤、初回盤は紙ジャケット仕様。

記録

  • 2011年10月28日付のカナダiTunesワールドミュージックチャートで1位を獲得[3]
  • 2011年10月31日付のシンガポールHMVインターナショナルチャートで18位を獲得[3]
  • 2011年11月2日付のアメリカのiTunesジャズチャートで1位を獲得[3]
  • 2011年第43週の、ギリシャIFPIアルバムチャートで6位を獲得[3]
  • 2011年11月11日付の日本のiTunesトップアルバムチャートで総合1位を獲得[3]
  • 2011年11月28日付のオリコンアルバムチャートで週間7位を獲得。由紀の63歳0ヶ月でのオリコンアルバムチャート10位以内の獲得は女性最年長記録となった。また、シングル・アルバム通じてオリコンチャートでのトップ10以内は1971年1月25日付シングルチャートの「生きがい」以来40年10ヶ月ぶりであり、シングル・アルバム通じての史上最長のインターバル記録更新となった[4][5]
  • 2011年12月26日付のオリコンアルバムチャートで週間4位に上昇。由紀のオリコンチャートでのトップ5以内登場は、シングル・アルバムを通じて1970年10月19日付シングルチャートの「手紙」以来41年2ヶ月ぶりである。[6]
  • EMIミュージック・ジャパンの発表によると、2012年6月時点で全世界での売上は36万枚を突破している[7]

収録曲

  1. ブルー・ライト・ヨコハマ [2:50]
    作詞:橋本淳、作曲:筒美京平
    1968年12月に発売され、1969年の第11回日本レコード大賞で筒美が作曲賞を受賞し一世を風靡した。
  2. 真夜中のボサ・ノバ [3:18]
    作詞:橋本淳、作曲:筒美京平
    1969年8月に発売されたヒデとロザンナのシングル「ローマの奇跡」のB面曲のカバー。
  3. さらば夏の日[3:29]
    作詞:Catherine Desage、作曲:Francis Lay
    1968年に製作され、翌1969年に日本公開された同名映画の主題曲。
  4. パフ [3:29]
    原作詞・作曲:Leonard Lipton, Peter Yarrow、日本語版作詞:野上彰
    由紀は童謡歌手の一面もあるためか、「おかあさんといっしょ」で使用された日本語詞で歌っている。但し日本語詞を書いた野上は1967年に没している。
  5. いいじゃないの幸せならば [3:35]
    作詞:岩谷時子、作曲:いずみたく
    1969年7月に発売され、同年の第11回日本レコード大賞を受賞した佐良直美の大ヒット曲のカバー。
  6. 夕月 [3:20]
    作詞:なかにし礼、作曲:三木たかし
    1968年9月に発売され、翌1969年にかけてロングヒットした黛ジュンの曲のカバー。東日本大震災チャリティーとして、2011年4月11日から2011年6月30日までの期間限定でiTunes Storeでの配信のみで発売された、アルバムからの第一弾シングル。
  7. 夜明けのスキャット [3:17]
    作詞:山上路夫、作曲:いずみたく
    1969年3月10日、由紀さおりとしての再デビュー曲として発売された曲のセルフカバー。
  8. マシュ・ケ・ナダ [2:37]
    原作詞・作曲:Jorge Ben、日本語版作詞:永田文夫
    1966年のセルジオ・メンデス&ブラジル '66のヒット曲。ここでは1969年にアストラッド・ジルベルトが録音した日本語詞をもとに収録している。
  9. イズ・ザット・オール・ゼア・イズ?英語版 [4:13]
    原作詞・作曲:Jerry Leiber, Mike Stoller、日本語版作詞:The Honorable Tadashi Nagai, Rena Conner, Yoshio Kurosaki, Thomas M. Lauderdale, Camellia Nieh, Satomi Sano, Masumi Timson, Stephen Timson, Mas Yatabe
    1969年にペギー・リーが歌い全米11位のヒットとなった曲を、このアルバムのために書き下ろされた日本語詞で収録。
  10. 私もあなたと泣いていい? [3:36]
    作詞・作曲:三沢郷
    1969年8月、当時走れ!歌謡曲のDJとして人気のあった兼田みえ子が発売した曲のカバー。
  11. わすれたいのに [2:55]
    原作詞:Larry Kolber、作曲:Barry Mann、日本語版作詞:奥山侊伸
    元々は1961年のパリス・シスターズのヒット曲。ここでは、1968年のボビー・ヴィントンによるリバイバル・ヒットを受けて1969年にモコ・ビーバー・オリーブが録音した日本語詞で収録。
  12. 季節の足音 [3:46]
    作詞:秋元康、作曲:羽場仁志
    読売テレビ日本テレビ系情報番組「情報ライブ ミヤネ屋」エンディングテーマ。このアルバムのための書きおろし曲。そのためボーナス・トラック扱いである。2011年11月23日に日本のみでCDマキシシングルで発売された、アルバムからの第二弾シングル[8]。カップリングはアルバムからのリカットである「夜明けのスキャット」とアルバム未収録の「すべて思い出せる」。
  • 全編曲:Stephen Taylor, Robert Taylor, Thomas M. Lauderdale
  • 日本盤以外では「ブルー・ライト・ヨコハマ」と「夕月」が入れ替えられて収録されている。
  • 各曲の英題については英語版記事を参照。

脚注

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