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鴨居上飯田線(かもいかみいいだせん)は、神奈川県横浜市における都市計画道路。都筑区池辺町(佐江戸町との町境付近)を起点として旭区二俣川を通り、泉区上飯田町の境川(大和市境)手前までを結ぶ。全線開通時の延長は約13kmである。同市の「3環状10放射道路」を補完するために計画された[1]。
都市計画法に基づく名称は「横浜国際港都建設計画道路3・4・12号鴨居上飯田線」。
起点側は都筑区佐江戸町の山王前交差点で神奈川県道45号丸子中山茅ヶ崎線(中原街道)と接続しており(※下記、出崎橋交差点より手前の区間は都市計画道路の佐江戸北山田線として整備予定)、同区池辺町の出崎橋交差点から緑区鴨居の鴨居五丁目交差点付近まで整備が完了している(鴨池大橋を含む)[1][2]。同交差点付近では同じく都市計画道路の山下長津田線と接続し、鴨居七丁目までは一応道が続いている。以降、未整備区間(横浜市道鴨居第357号線)となっているが、新井小学校付近から旭プール入口交差点までは細い道が続いており、同交差点から国道16号に接続する下白根交差点までは整備が完了している。
その後、旭区二俣川までは再び未整備および後述の事業中区間が続くが、同区本宿町付近では同じく都市計画道路の保土ケ谷二俣川線(3・6・5号/事業中、保土ヶ谷バイパスの南本宿IC方面に至る)と接続する計画となっている[3]。
二俣川駅付近〜さちが丘間の約1kmの区間は2023年(令和5年)3月28日に開通した[4]。本宿・二俣川地区〜さちが丘地区の整備については後節「#整備事業」を参照のこと。
さちが丘以降の終点側は都市計画道路の中田さちが丘線[5]と接続する桃源台交差点(旧・酒のツカサ)付近まで細い道が続き(この区間は現道の拡張および直線に整備予定)、同交差点付近から阿久和交差点付近までは整備が完了している。この交差点で神奈川県道の401号瀬谷柏尾線および402号阿久和鎌倉線(かまくらみち)に接続し、その後は環状4号線と接続する日向山団地中央交差点を通り、泉区上飯田町の境川手前まで一応の道が続いている。なお、将来的には境川を渡って大和市側まで接続、更に延伸する計画もある[要出典]。
2008年(平成20年)5月に横浜市道路局より公表された「都市計画道路網の見直しの素案」[6]を踏まえて、2016年(平成28年)3月には「優先整備路線の改定版」が公表された[7]。これによると、本線は全区間が計画存続(2020年度頃あるいは2025年度頃までに優先的に事業着手)となっている。
相鉄線とJRおよび東横相互直通線の開通に向けて2018年3月まで二俣川駅南口エリアの再開発(詳細は「二俣川駅#南口エリアの再開発」を参照)が行われたが、本線も同駅南口付近の地下を通るため一体整備が行われている[9]。
本宿地区側とさちが丘地区側の双方で整備事業が進行中で[10]、二俣川駅付近〜さちが丘間の約1kmの区間は2023年3月28日に開通した[4]。また、本線本宿地区の整備中区間や保土ケ谷二俣川線の本宿地区についても2025年度に整備が完了する見込みで[11]、これらの区間の開通により保土ヶ谷バイパス(南本宿IC)との接続強化、さらに二俣川駅南口エリアへのアクセス向上が期待できる[8]。
なお、二俣川駅南口付近の本線トンネル上部土地利用(利用期間:5年間、更新可能で最長20年間)に関して横浜市が利用者の募集を行い[12]、2021年3月、東武不動産による「自動車駐車場、自転車駐輪場、多目的スペース」の利用に決定した[13]。
本線内の整備計画のうち、本宿地区(保土ケ谷二俣川線との接続地点より約100mの区間)、本宿・二俣川地区(約1270m)、さちが丘地区(約360m)で整備が進められている。以下ではこれらの地区についてはひとまとめとし、事業区間内における各地点の特徴を解説する。
本事業におけるスタート地点では、都市計画道路の保土ケ谷二俣川線と接続(交差)している。なお、この路線は保土ヶ谷バイパス(南本宿IC)へのメインアクセスとなるため、本線と平行して整備が進められている[3]。本線はそのまま直進して保土ヶ谷バイパスの高架下を通り、二俣川駅方面に向かう。
二俣川駅南口交通広場(旧・南口バスターミナル)より北東側に下った地点にあたり、同駅最寄の踏切である鶴ヶ峰10号踏切[14]からの道路と左近山方面からの道路が交差している。本線は二俣川駅南口エリアの地下を通ることとなるため、この地点付近では大規模な工事を行い、本線のトンネル(二俣川駅南口トンネル)および左近山方面に向かう接続道路、トンネルにより元々あった道路が使用できなくなることから新たに二俣川駅南口の交通広場に接続する道路が造られている。
本線はトンネルを抜けて少し行くと既存のバス通り(横浜市道四季美台第432号線/相鉄バス旭18二俣川駅〜希望ヶ丘間)〔MAP〕と交差し、最終的には本事業における終了地点にてこのバス通り(横浜市道四季美台第367号線/※本線の整備により二俣川駅方面のさちが丘バス停は本線内に移設され、バスのルートも本線内を通るように変更されている)と合流している。なお将来的には本線は更に直進して、桃源台交差点付近まで広い道路の整備が計画されている。
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