稚内分屯地(わっかないぶんとんち、JGSDF Vice-Camp Wakkanai)は、野寒布岬近くの北海道稚内市恵比須5-2-1に所在し、陸上自衛隊・海上自衛隊・航空自衛隊や情報本部が共同使用している防衛省施設における陸上自衛隊としての呼称で、名寄駐屯地の分屯地として運用されている。
稚内分屯地 | |
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野寒布岬付近から見た分屯地 | |
位置 | |
所在地 | 北海道稚内市恵比須5-2-1 |
座標 | 北緯45.437490100961284度 東経141.6515350341797度 |
概要 |
同施設内には海上自衛隊の陸上施設が併設されており、主要な施設や敷地は航空自衛隊三沢基地の分屯基地である航空自衛隊稚内分屯基地が占めている[1]。
陸上自衛隊は「稚内分屯地」(わっかないぶんとんち、JGSDF Vice-Camp Wakkanai)、海上自衛隊は「稚内基地分遣隊」(わっかないきちぶんけんたい、JMSDF Wakkanai Base Facility)と各自衛隊拠点の呼称があるが、1954年(昭和29年)12月、アメリカ空軍のレーダーサイトに、航空自衛隊の北部航空警戒管制隊第1中隊第2小隊が展開して、その後、正式に「航空自衛隊稚内分屯基地(わっかないぶんとんきち、JASDF Wakkanai Sub Base)」となった。
稚内分屯基地は、「陸」「海」「空」の3つの自衛隊が同じ敷地に所在する全国でも珍しい基地である[2]。
陸上自衛隊の普通科部隊や海上自衛隊の護衛艦群などの実力部隊は配備されておらず、通信の傍受や宗谷海峡での船舶監視などを主な任務としている。航空自衛隊の分屯基地内には航空自衛隊が主に使用する共用ヘリポート(50m×20m)がある。各自衛隊の部隊では、陸上自衛隊分屯地司令は第301沿岸監視隊長と兼務の2等陸佐、海上自衛隊基地分遣隊の隊長は2等海佐、航空自衛隊分屯基地司令は第18警戒隊長と兼務の1等空佐を充てており、基地の特性上、航空自衛隊の部隊長が常に最先任者となるよう配置されている。最寄の演習場は、鬼志別演習場。
アメリカ軍
航空自衛隊稚内分屯基地
陸上自衛隊名寄駐屯地稚内分屯地・航空自衛隊稚内分屯基地
陸上自衛隊名寄駐屯地稚内分屯地・海上自衛隊稚内基地分遣隊・航空自衛隊稚内分屯基地
分屯基地管理業務(警備・給食等)は名寄駐屯地業務隊稚内管理班及び第301沿岸監視隊所属の陸上自衛官・技官が行っている。また、電気・給気は海上自衛隊部隊からも要員の差し出しのうえ共同で実施している。基地内の各種契約・会計管理は陸自の会計隊が一括で実施、外部回線及び基地内の通信業務等も陸自の基地システム通信中隊派遣隊が一括で担当している。
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