Loading AI tools
北海道の道路 ウィキペディアから
北海道道106号稚内天塩線(ほっかいどうどう106ごう わっかないてしおせん)は、北海道稚内市から天塩郡天塩町に至る道道(主要地方道)である。
北海道小樽市から稚内市までの日本海側の海岸線ルートである「オロロンライン」[注釈 1]の最北端区間に位置し、稚内 - 天塩間の延長約68 km区間の北海道道の路線である[1] 。大半の区間を日本海に沿って走り、サロベツ原野の中を一直線に進む。風力発電の風車が並ぶほかは人家や電柱などの人工物がほとんどなく、直線主体の道路である豊富町以北の区間の沿道には電柱が1本も無い[2]。海の向こうに利尻富士を望むことができる。
その雄大なスケールが観光客に人気で、『絶景ドライブ100選』といったランキング上位で紹介、あるいは観光ロード誌等の表紙を飾ることがしばしばある。
稚内市中心部と同市ルエラン(現在は西浜4丁目)を丘陵越えで短絡する道路は、1965年(昭和40年)3月26日に坂の下稚内停車場線(道道485号)に認定された。抜海以南は1969年(昭和44年)6月18日、抜海天塩線(道道672号)に認定された。両路線を廃止し、道道抜海港線の一部区間を含めて稚内天塩線となった。抜海から稚咲内の間の海岸線沿いに道路が開削されたのは1970年代後半に入ってからで、全線が開通したのは1982年(昭和57年)である[要出典]。
冬期閉鎖区間はないが[1]、冬期間は地吹雪等で視界が悪くなることが多く、通行止め規制されることがしばしばある。一方で、常に強風が吹き続けている上に吹き溜まりが発生しにくいなだらかな地形が連続するため、防風フェンスのない区間でも路面の積雪は意外と少ない。
稚内市街から天塩町市街までの途中にある信号機は、サロベツ原生花園へ道路が分岐する稚咲内交差点に設置されている1カ所だけである[7]。稚咲内交差点付近から北へ進むと、沿道にガードレールや除雪位置を示す矢印標識もなくなり、人工物はほぼ皆無である[7]。
幌延町浜里の北緯45度通過点モニュメント付近に浜里パーキングシェルターがある。吹雪などを避けるために設置されている。
天候がよければ、ほとんどの場所から日本海越しに利尻山(利尻富士)を望める。途中の豊富町内で利尻礼文サロベツ国立公園の区域内で2万3000ヘクタールもの湿原地帯であるサロベツ原野のなかを、日本海の海岸線に沿って直進路が長距離にわたって伸びており、路線全体の約半分を占める[1]。道路の中間地点付近にあたる天塩郡幌延町字浜里に、北緯45度モニュメントがある[1]。 幌延町内ではオトンルイ風力発電所の風車群28基が3.1 kmにわたり道路に沿うように南北一直線に設置され[7]、サロベツ原野駐車公園(トイレ設備有)は、風車群と利尻山のビューポイントとなっている[2]。
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Every time you click a link to Wikipedia, Wiktionary or Wikiquote in your browser's search results, it will show the modern Wikiwand interface.
Wikiwand extension is a five stars, simple, with minimum permission required to keep your browsing private, safe and transparent.