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愛知県名古屋市天白区に位置する山 ウィキペディアから
「相生」という名称は謡曲や古今集に出る『住の江の松は相生』などからとられたものとみられており、この地に松林が多かったと考えられる。また相生山西側の地名に菅田という場所があり菅が茂っていたということが想像される[1]。
相生山は尾張丘陵の先端の天白川・扇川に挟まれた鳴子丘陵に位置する。鳴子丘陵は瀬戸層群矢田川累層と八事層・唐山層により構成されている[2]。そして八事層・唐山層はカオリン鉱物のメタハロイサイトという粘土層で、全国的にも珍しい古赤黄色土で構成されている[3]。そのため現在のように雑木林が茂る以前、かつての相生山は、風化により著しく赤褐色となった粘土層が西日により赤く映えていた[4]。
3つの台地と2つの谷筋から成り立つ起伏に富んだ地形に広大な雑木林が広がり、良好な自然景観を残してる[5]。谷と台地が入り組んでおり、高低差が約50mあるところもある。[6]オアシスの森には、整備された散策コース[7]が設置されている。南部は、古くからの姿を残し雑木林が多い。
様々な動植物が生息している。
動物はタヌキ、キジ、野鳥などが観察できる。2001年(平成13年)頃までは準絶滅危惧種のオオタカの営巣も見られた[9]。
昆虫はカブトムシ、クワガタムシ、ホタルなどが観察できる。とりわけヒメボタルの生息地として初夏には多く人が訪れる。またホタルのエサとなる準絶滅危惧種指定のウメムラシタラガイも生息している[10]。
1980年代初頭までは、白竜ヶ池という池が相生山の南部(大字野並相生)に存在した。現在は窪地のみ確認でき、水は枯れてしまっており雑木林になっている[12]。
第二次世界大戦中に米軍のB-29が落とした爆弾の穴が9ヶ所残っている[13]。雑木林の中にすり鉢状の穴があり、「天白村誌」にも記載が残る[14][15]。
「1944年(昭和19年)12月13日、名古屋市東区大曽根三菱発動機工場への空襲の際、B29の機影をみてより、大字野並字境根から戸笠池や鳴海町地内に亘り、千数百発の油脂焼夷弾の落下により、稲架の稲藁の多量を焼失、又山火事を起こした」
「1945年(昭和20年)6月26日、名古屋市熱田船方の愛知時計電機会社爆撃の日、大型爆弾数十発落下により半壊住家三、爆死小児一の被害があった」
と、空襲状況が記されている。
相生山の南東の「もみじ谷」や「徳林寺」のすぐ近くに、葉書が多数収められた記念塔がある。
葉書塔の横の石碑には、葉書に記入された候補地は300箇所以上にのぼり、葉書の投票総数は2000万通以上とあるため、大変注目された新十名所を選出するイベントだったことがうかがい知れる。
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