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この項目では、現在の沖縄県の警察について説明しています。
- 戦前の沖縄県の警察については「沖縄県警察部」をご覧ください。
- アメリカ施政権下の沖縄の警察については「琉球警察」をご覧ください。
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沖縄県警察(おきなわけんけいさつ)は、沖縄県が設置した警察組織であり、沖縄県内を管轄区域とし、沖縄県警と略称する。管轄人口は140万人。沖縄県公安委員会の管理を受け、給与支払者は沖縄県知事である。警察庁九州管区警察局管内。
沖縄返還に伴い、かつての琉球警察から改組された組織である。
- 交番数 - 67
- 駐在所数 - 80
- 警備派出所 - 5
- 職員数 - 2535人
- 車両 - 800台
- 警備艇 - 6隻
- 沖1 おきなわ 那覇 23m型
- 沖2 しゅれい 本部 23m型 2000-
- 沖4 しらはま 八重山 17m型 2007-
- 沖6 でいご うるま 12m型 2016-
- 沖7 みやこ 宮古島 17m型 2007-
- 沖9 ふくぎ 本部 8m型 1996-
- (退役) 沖3 なぎ うるま 12m型
- (退役) 沖5 ゆうな 石川(本島西側) 8m型 1994-
- (退役) 沖8 りゅうきゅう 八重山 20m型 -2012
- (退役) よなばる 与那原 17m型
- ヘリコプター - 3機
県内の警察署数は14。警察車両のナンバー地名はすべて「沖縄」である。なお、警察署長の階級は那覇警察署と沖縄警察署が警視正、他警察署はすべて警視。
- 2017年5月 - 宜野湾警察署警務課の男性巡査部長(33歳)が2014~2016年、職場での地位を利用して、後輩の警察官6人に「仕事の授業料だ」「甘えていいか」などと言って、キャバクラの飲食代など計109万円を払わせていた。また県警のデータベースで交際女性の前科前歴などを不正に照会したり、「仲間の印だ」として後輩7人に3万円前後の自分と同じ時計を買わせたりしていた。さらに2016年12月に公用パソコンの液晶画面を殴って壊したとして、5月18日、県警は器物損壊の疑いで那覇地方検察庁に書類送検し、男性巡査部長を停職6か月の懲戒処分とした。男性巡査部長は同日付で依願退職[2]。
- 2017年5月 - 糸満警察署地域課の男性巡査部長(30歳)が飲み会で後輩4人に計8万円を払わせていた。また2014年から2016年の間に後輩2人の顔を殴ったとして暴行の疑いで5月18日、県警は男性巡査部長を那覇地方検察庁に書類送検し、停職1か月の懲戒処分とした、男性巡査部長は同日付で依願退職[2]。
- 2017年6月 - 糸満警察署警備課の男性巡査長(26歳)が那覇市内のホテルで18歳未満と知りながら県内に住む女子高校生(16歳)にみだらな行為をしたとして、県青少年保護育成条例違反の疑いで逮捕された[3]。また2016年12月に女子中学生(14歳)に現金を渡す約束をしてみだらな行為をした疑いで県警は児童買春、児童ポルノに係る行為等の規制及び処罰並びに児童の保護等に関する法律違反(児童買春)の容疑で男性巡査長を再逮捕[4]。
- 2017年6月 - 宮古島警察署の男性巡査長(26歳)が宮古島市内のアパートで、未成年と知りながら17歳の少女にみだらな行為をした疑いで、県警は男性巡査長を県青少年保護育成条例違反(みだらな性行為の禁止)の疑いで書類送検。男性巡査長は略式起訴され、罰金30万円を納付。男性巡査は6月16日付で停職1か月の懲戒処分を受け、依願退職[5]。
- 2020年1月 - 機動隊の男性巡査(26歳)がうるま市の機動隊独身寮の同僚の部屋に侵入し、現金6,000円を盗んだとして県警は17日、住居侵入と窃盗の容疑で男性巡査を那覇地方検察庁沖縄支部に書類送検し、停職3か月の懲戒処分とした。男性巡査は同日付で依願退職。男性巡査は2019年9月ごろから11月30日にかけ、計9万円を盗んだことを認めている[6]。
- 2020年5月 - 警備部機動隊長の男性警視(50代)が飲み会後に酒に酔った状態で、「女の車に拉致された」と虚偽の110番通報を複数回行った。男性警視は29日付で警務部付に異動。県警内では新型コロナウイルス感染防止のため、飲み会の自粛中とされていた。県警は事実関係について非公表としつつ、「多量飲酒によって不適切な行為はあった」とコメントした[7]。
- 2022年1月27日未明、沖縄警察署に出向中の宮崎県警察の警察官が、バイクで走行中の高校生を暴走族と誤認し、職務質問を行おうとした際、当該警官の警棒を持った右手と高校生が接触し、右目を失明させた可能性がある事案が発生したが、これを事故扱いで処理した。この事件がSNSを中心に広まり、同日深夜から翌28日未明に同署前に被害者の仲間と見られる若者約300人が集まり、施設や車両の窓ガラスが破壊されるなどの大規模な襲撃を受けた[8][9][10]。11月2日、バイクを止めようとつかみかかり警棒をぶつけたとして、この警察官(巡査)を特別公務員暴行陵虐致傷の疑いで書類送検した[11]。2023年6月29日、那覇地方検察庁は巡査を業務上過失傷害罪で在宅起訴した。客観的証拠が乏しく、故意の立証は困難で、法定刑の軽い業務上過失傷害に切り替えたとみられる[12]。7月14日、県警は巡査を停職1カ月の懲戒処分にした[13]。12月4日、巡査の初公判が那覇地方裁判所で開かれた。検察側は「一生涯にわたって重大な変化を及ぼす取り返しのつかない傷害を負わせた」と指摘する一方、「偶発的、不慮の結果の側面は否定できない」などとして罰金100万円を求刑した[14]。同月25日、那覇地方裁判所は「とっさの出来事とはいえ、警察官に課せられた基本的な注意義務に反する重大な過失だった」として求刑通り罰金100万円の判決を言い渡した[15]。