東芝府中事業所
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東芝府中事業所(とうしばふちゅうじぎょうしょ)は、東芝グループの生産拠点のひとつ。東京都府中市東芝町1番地に所在する。主に産業機器、OA機器、鉄道車両、放送機器、通信機器などの開発、製造工場として機能している。
本事業所は東芝グループにおける原子力発電所向け重電事業や新幹線や主に中華人民共和国向けの電気機関車などの鉄道事業、社会インフラ事業に関する研究開発、生産業務を行なっている。
敷地面積は約770,000平米におよぶ広大な工場施設で、最盛期には約3万人程度が勤務していた。その後の合理化などにより人員規模は縮小し、正社員、契約社員、派遣社員、常駐している出入り業者を含めても1万人程度とされる。
隣接する東日本旅客鉄道(JR東日本)武蔵野線北府中駅には東芝専用口が設けられている。北府中駅構内から当事業所内へは専用線がつながっており、鉄道車両などの搬出入に用いられる。敷地内には旧・日本国有鉄道のEF65形電気機関車(535号機)が保管されている[1]。また、北府中駅前の府中街道を走る京王バス停留所は「東芝前」としている。
敷地内には東芝エレベータのエレベータ試験塔が2棟あり、このうちの最も高い1棟は府中市のランドマークとしても著名である。正門横には広報施設が併設されている。
事業所内には、従業員用食堂4箇所、喫茶店、従業員クラブ、体育館、社員寮、教育センター、売店、テニスコート、野球場、ラグビー場、移動売店など多数の厚生施設がある。
事業所内には東芝府中硬式野球部があったが、川崎市を拠点とする本社野球部に統合された。後にシドニーオリンピック日本代表となる平馬淳をはじめとする数名が本社チームに合流したが、残留メンバーは軟式野球部に加入した。軟式野球部は硬式野球部存在時にも活動しており、多数の全国大会出場実績もある。2009年(平成21年)度は東京都軟式野球連盟のシードチームであり、東京都の強豪チームのひとつである。また、後にNPBで三冠王に3度輝いた落合博満がかつてこの事業所で臨時工員として勤務していたが[2]、落合自身も東芝府中硬式野球部のメンバーであった。
もっとも著名なのがジャパンラグビートップリーグに加盟している東芝ブレイブルーパスである。本事業所内にはラグビー場も設けられていることは前記したが、このラグビー場がブレイブルーパスの本拠地としての機能を有する。かつて廣瀬俊朗が所属したほか、2020年現在、リーチマイケル[3]や徳永祥尭が所属している。
サッカークラブのT.F.S.C.は本事業所のサッカー部がクラブチーム化されたものであり、現在も事業所内のグラウンドを本拠地としている。
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